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若者に熱きメッセージを語る時の秘訣(執筆秘話Ⅱ)

先日、私の教え子から電話がありました。

その電話の主は、私が3年近く前に家庭教師をしたそのときは中学三年生の男の子でした。

その教え子からたまに電話がかかってきて近況を話し合ったり、色々な話題で盛り上がったりします。

時には人生相談などなど。


この男の子は、肝っ玉の大きい私にとっての自慢の教え子なのですが、彼から電話がくる度に思い出すエピソードがあります。


それは彼が、中3の最後の模擬試験を終えてその結果、志望校F判定(合格する可能性が限りなく薄い)であってちょっと落ち込み気味だった1月のことです。

私は、彼を励ますべく東京の高尾にある高尾山に登って、そこから見える富士山を見て、勇気をだそうじゃないか!と計画を思いついたのです。


そして、登山当日。

彼と共に高尾に向かい、高尾山を登り始めました。


まあせっかくなのでキツイ道で行きました。


070103_1307~0001.jpg







私と彼とは、一回り近く離れた年齢なのですが、彼とはそんなジェネレーションギャップ(世代間ギャップ)を感じることなく会話に花を咲かせます。


しかし、頂上に着いた時、彼の口から、

「先生!ずっと独りでしゃべり続けてたね!」

とひと言。


たぶん話に花を咲かせていたのではなく、私が独りでしゃべりまくっていたのだと思います。


その間、なんと1時間。


私はそんな意識は微塵にもありませんでしたが・・・・まあそれに延々と付き合ってくれる彼はホントにいい教え子です。


そんなこんなで頂上につき、さっそく富士山の見える場所に移動。

070103_1241~0001.jpg






しかし、その場所にいってみると・・・


どよーーーん

と、雲が前方にかかって何も見えません。


私の当初の予定だと、

富士山が見えた瞬間

「おっ!見てみろ。遠くにちゃんと富士山が見えるじゃないか!

ヒロちゃんの志望校もまだ遠いけど、今みたいにはっきり見えているんだ!

だからあともう踏ん張りすれば必ず合格するはずだよ!」

「わかりました!先生!」

と、金パチ先生や森田健作が演じた青春熱血教師の如く、師弟愛をだしあい、受験に対して勇気を持って挑んでいく・・そんなシナリオだったのに、、、


現実は厳しく、まったく富士山どころか前方が全く見えません。


そこで彼がひと言。

「なんか、これって今の僕みたいですね・・・」


「えっ?」

勇気を出し、感動のフィナーレであったはずの場面だったはずが、逆に彼を気落ちさせてしまうこと。


そんなとき私は心の中で、

『頼む!どうか富士山よ!見えてくれ!』

と強く願ったんです。

するとなんと、


急に風がヒューーーっと流れて来て、

前方の雲が晴れていくじゃあないですか!


そして、なんとなんと

あの富士山が見えたのです!!


『おお!!これは奇跡』


私はこの出来事に驚嘆しつつも、ここぞとばかりに早速、


「ヒロちゃん見てみろ!風がでてきて、雲がなくなり、富士山が見えたじゃないか!

さっきのは今までのヒロちゃんでこの風景がこれからのヒロちゃんなんだよ」


この光景に、彼も驚いたようで

「おお!先生」

彼は声を震わせ勇気をもらったようでした。


これぞ師弟愛!!!


そんな感じで感動の一場面でしたね。

つまり、私はこの【ヒロちゃん励まし大作戦】を大成功に収めたわけです。


すると、そんな感動と勇気をもらって心が燃え

この受験戦争を乗り切ってやろうとモチベーションを高めていた2人に、横から登山家のような人がこんなひと言。


「えっと、

あれ・・・・


あの山・・・・富士山じゃないよ。


富士山はあの山から向かって右2つね」


しかも、めちゃくちゃ冷静な声で&めっちゃいいタイミングで。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「えっ??」


私はその言葉に、全く声が出ず。


そして、言われたとおり、右二つ目の山を見てみると、、、、、、、、、、


かすんで何も見えません。


ガーーーーーーーーン



よくこんなオチを漫画でみますが、現実に起るとは・・・。


そんなオチいらないよ!!マジで!



私はこれには相当ショックをうけまくってしまいました。



しかしそんな落胆した私を見かねて教え子は、


「先生!まあこんな事もありますよ。あははは」

と、私の肩を叩いて私を励ましてくれました。


なんだか

【ヒロちゃん励まし大作戦】からと、【タケちゃん励まし大作戦】へと立場が逆転。


そしてそんなとき私のひと言。


「現実は厳しいね~。世の中の風は冷たいよ・・・やっぱり。この風景がヒロちゃんの現実なのかもな~・・・・」


そんなこんなで、世の中の厳しい風当たりを知った高尾山の登山であり、師弟の2人でありました。


とほほ・・・





しかし、この後にはちゃんと続きがあるわけで、この現実を突きつけられてしまった登山が功を奏したのか、

彼はこのあと、


無事、志望校に合格することができたのでした。


しかも約一年で偏差値20近くあげて。


これはすごいですよ。マジで。


周りの友達からも、


「奇跡だ!奇跡だ」


「なんであいつが・・・」


と、その学校内で時の人となったのでした。


人は、優しい環境でいるばっかりではなくて、時には厳しい環境・現実を体験し知ることで自分を磨くことが出来るんですね。


これ教訓。


これは若者に熱きメッセージを語る時の秘訣なのかもしれません。


それを知らされたエピソードでありました。


これは今でも忘れることができない教え子との大切な思い出です。


お後がよろしいようで。。。。。。。。

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