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おかえり、ぺぺ!(絵本)

今日は、私がある方と共同で作り上げた絵本の作文を紹介したいと思います。


この絵本の作文の目的は、
『仲間の大切さや環境について、子ども達に知ってもらおう』です。


しかし、ある方が志半ばで体調を崩してしまい、現在療養中となってしまったのでこの作品はこれまで公開されずお蔵入りでした。


でもこれはとても良い作品なので是非紹介しようと思い公開します。

ホントは挿絵がないと絵本と言えないんでしょうが、書いてくださる方が見つからないため、現在は文だけです。

書いてくださる方が見つかればいいのでしょうが・・・・。



※この絵本を作るきっかけはやっぱり【山手学舎】。

ここで、出会った仲間たち&山手学舎のあの大事件の経験の事を思ってこの作品は作られています。

まさにこれは田舎学生ホントの東京物語です。。。

以下が作品です。
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題:【おかえり、ぺぺ!】

ポンタとペペは大の仲良しでした。


ポンタはのーんびり屋で、ペペはせっかちな性格。


そうそう、今日も二人でと楽しいランチ。


大きな葉っぱの上には、山のご馳走がいっぱい。


ポンタはもぐもぐ。


ペペは大口をあけてガブリ、

ガブガブ。

「僕たち親友だよなっ」っていう会話はしたことがありません。


このゴロゴロ山には緑、木の実、きれいな澄んだ空気、花の香りもいっぱい。


二人ともはこの山の生活が大好きでした。


日が暮れるころ、ポンタはあることを思いつきました。


「ペペ、僕たち二人の木を植えようヨ」とポンタ。


「おう!俺たちの友情の記念の木にしようぜ」とペペ。


夕暮れの中、ポンタとペペはいつも過ごす綺麗な川のそばに一本の苗木を植えました。


「ポンタ、この苗木はなんだい?」


ポンタは答えます。


「これはまっすぐ、高く、頑丈に育つ糸杉(イトスギ)だよ。僕たちの糸杉(イトスギ)のような友達でいよう!」


小さな糸杉(イトスギ)は、赤い夕日に照らされ美しく光っています。


「ポンタ、僕たちのこの糸杉の前で握手しようよ」


「ウン!」


「アハハ」


・・・・・・・・


「もう、あれから5年かあ。」


ポンタは糸杉(イトスギ)を眺めながら、ため息をつき、あの時のペペとの友情を思い出していました。


近頃のペペはすっかり変わり、

「大都会に行きたい」

「大都会なら今よりもっともっと刺激的なことが待っているだろうなあ」

と言うばかり。


ポンタがペペに会いに行っても

「ヘン!ポンタと遊ぶのはつまらんわ。

俺は大都会にいくんだから」

と突っぱねます。



ある日、ポンタはペペに言いました。


「ペペ、一緒にゴロゴロ山を盛り立てよう。


おれら2人ならゴロゴロ山の緑も、木の実も花も、澄んだ空気もずっと守っていけるよ。」


しかし、ペペは

「うるさい!俺はこんな山でだらだらと人生を無駄にしたくはないんだ。

大都会なら何でも手に入って、何でも好きな事ができるって話だぜ。

自分の好きな事をやる事が一番さー!」


そう言うと、とうとうペペは猛スピードでゴロゴロ山を飛び出してしまいました。


「ペペ、行くなあ!」。

ポンタの声は空しくゴロゴロ山に響きました。


ペペがしばらく走り続けていると、なにやら前方からすさまじい地響きと騒音が近づいてきます。


「ゴーゴー」

「ガタガタ」

「ガタンガタン」

「ドドド」

「ザッザッザッ」

真っ黒い排気ガスを撒き散らしながら、大勢の人間が乗った大型のトラックやトレーラーが何台も何台も自分のほうへ向かってきます。



ペペは、あわてて草かげに隠れました。


ペペは土煙が落ち着くと、またそのまま大都会に向かって走り出したのでした。



それから3日ほど経つと、遠くの方がキラキラしています。そう憧れの大都会の明かりです。



ペペはピョンピョンと興奮しながら、いろんな期待に胸を弾ませます。



「ウオーッ、あれかあ、まさに大都会だあ!ポンタみたいなぼーっとした奴とは違って、

ほんとかっこいいな俺って!ウハハ」




ペペは、まず天まで届くようなビル街に圧倒され


「うっひゃーすげー、ホントにすげー。これが都会か~。」と、

その時


「あれ、なんだアノ動物は?」


「おい、おいこんなところに、サルがいるぜ」


「なんでこんなところにサルがいるんだ。動物園から逃げ出したんじゃねーのか」


気がつくと、ペペの周りには人だかりができました。


「なんなんだ。こいつら。俺は早速有名人だったりして。。。」


しばらくすると、犬を連れた怖い顔の人間達がやってきて、ペペをとりかこみました。


そしてその人間達は、網を広げて飛び掛ってきたのです。


たまげたペペは必死で逃げ回りました。


「こら待てー」

「逃げるなー」



ペペはブルブル震えながらその日は逃げ切りました。


それからというもの、ぺぺは毎日毎日、逃げ回る生活を余儀なくされました。


人間は怖いので、ペペはビルの裏通りに隠れていました。


でも、お腹がすいてたまらなくなると、繁華街に出て、ゴミ箱の中をあさるのでした。


「あ~あ。今日も飯はまずいな~。ゴロゴロ山ならおなかいっぱいご馳走を食べられるのにな~」



まさか大都会の現実がこうだとは、信じたくなかったペペですが、これが現実なのです。


そしてぺペがまっさきに思い出したのはあのポンタでした。


ペペはポンタを馬鹿にしたことを本当に後悔しました。


あんなにやさしい、楽しい友はここには誰もいません。


ある夜、何日も食べる事ができなかったぺぺは、我慢できなくなって、繁華街の中心にある大きなゴミ捨て場で、食べ物がないか探し出しました。


しかし、そんなとき、手が滑ってゴミ箱をひっくり返してしまったのです。


ガラガラガッシャーン!


「あっしまった!!」


この大きな音で、人間達を呼んでしまい、ついに朝方近くまでペペは大都会の中を追い回されることになってしまいました。


何度も人間たちのなげる網や麻酔銃に当たりかけ、ペペはもう精神的にも体力の限界まできてしまいました。


「お腹がすいたよー。もう、ゴロゴロ山に帰りたいよー。」


ぺぺはフラフラの中、ゴロゴロ山に帰る決断をし、力を振りしぼってピョンピョンと帰り始めたのでした。


その途中、ぺぺは、

「ポンタにはどう言おう・・・。そうだ。全部謝ろう。

『もう親友と言われる資格はないから。もう一度友達になって』

と言おう」

と決意しました。


どれくらい走ったでしょうか。懐かしいゴロゴロ山についたとき、ペペは自分の目を疑いました。


「え?俺はたしかにゴロゴロ山に戻ってきたんだよな?」


あたり一面、茶色で砂が舞った平地がどこまでも続いていたのです。


ぺぺの顔も真っ黒になりながら、すぐにポンタを探しました。

「ポンター!」

「俺だーぺぺだよ!」

「前はホントにごめんなさい!でも帰ってきたよ。」

「もう親友と言われる資格はないから。もう一度友達になってくださ~い」


ぺぺの声はむなしく響きました。


「な、なんなんだ、みんなどこにいっちゃったのオー!!」

ぺぺは一人パニックになりながらも、

とっさに大都会に行くときに見たあのたくさんの人間達と車を思い出しました。

そして不安が頭をよぎったのです。


「ううん。そんなはずはない、そんな事があるわけないじゃないか。

ポンタはのんきだからどこかで寝てるんだよ。絶対そうだ!そうに違いない。」


夜空の月の光だけを頼りに、ぺぺは必死で探しました。



必死で涙をこらえながら。


遠くでふくろうの声を聞きつけたペペは

「まってえー、ふくろうさ~ん!ポンタはどこ?ポンタのいる場所を知らない??」と叫び続けました。


フクロウもぺぺに気付き、自分の方へ飛んできました。


「人間たちのフー、ゴロゴロ山の伐採で、緑はほとんど消えてしまったフー、

みんなはすぐ山を離れたんだフー、でもポンタだけが『守るんだ』と言ってフーフー」


フクロウの声がだんだんと涙声になっていくのでした。



「その後、大雨が降り、山に木がなくなったせいで地すべりがおこってしまってフー、ポンタはその下にフー」


もうぺぺの頭は真っ白になり、


「まさか、死んだって?」


「ポンタは死んでしまった・・・。」


「ポンタが死んでしまった!?」



ぺぺの足は無意識にいつもの川へと向かっていました。



あの綺麗だったあの川はどろどろの濁った川に変わり果てています。



そんな川のそばには小さめの木が一本だけ立っていました。



ペペはこの木を見た途端、すぐにあの糸杉(イトスギ)の木だと分かり


「こ、、これはポンタとおれの、あの時の、友情の木だ。」

「まさか、よく生き残っていたなああ、お前!」

しだいにペペの体はブルブルと震え、

「うう、う、ポンタァーーポンターーポンターー」

なぜか、ぺぺの声がこだまになって当たり一面に響きました。


もう平地のはずなのに・・・。


ペペは糸杉をしっかりと抱きながら、

「ポンタ、おれ、このゴロゴロ山を再建するよ!この木はポンタの分身だ。」


この糸杉(イトスギ)からは温かく


「ペペ、お帰り!お帰り!」


といつまでもペペの耳に聞こえていたのでした。 

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