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第101話:あの一瞬の出来事

『また雨かよ~。早く梅雨終わってくれないかな~』
 

僕は、そう思いながら音楽CDを買いに近くのショッピングモールへと傘をさしつつ自転車で出掛けていく。
 
 
この近くのショッピングモール、当時市内では一番大きいモールで、大通りに面したところにたっていた。


僕はモール専用の駐輪場に自転車を止め、そこの真ん中にある歩道からモールへと入っていった。
 

そして、


『おう、コレだ!コレだ!』
 
 
 
僕はお目当てのCDを手にすると、さっさとさっきの駐輪場に戻った。
 
 

けれども、外は相変わらずの雨だったので、


僕は左手に傘、右手にハンドルという具合で自転車にまたがり、駐輪場の真ん中にある歩道から帰っていく。
 

そんなときだった。
 

お母さんの手を引っぱってこちらの方に走ってくる子どもが見えたのは。
 

『やばい!ぶつかる』


僕は一瞬でそう感じ取り、右手でブレーキを引く。


しかし、


『あれ?あれ?止まらない』
 


右ブレーキを思いっきり引いているのに自転車が全く止まらない。


それどころか駐輪場自体がちょっと坂になっていたこともあり、自転車のスピードが上がっていく。

 
「やばい!やばい!やばい」


僕の自転車はどんどんあの親子連れに近づいていった。


『このままじゃぶつかる!』


僕はとっさにハンドルを右にきる。


そして、

間一髪のところでお母さんの手を引っぱる子どものすぐ横をすり抜けたのだが、


ガッシャーーーーン


僕は大通りに面した花壇に突っ込んでしまった。



「いってーー」


僕は思いっきり花壇に倒れこんで、左手に持っていた傘も倒れこんだ勢いで折れてしまった。


「いてててて・・・」


僕はすぐに起き上がり、倒れこんだ自転車を起こす。


そして

『あの親子連れは?』

と思い、あたりを見渡したのだがもうすでに、そこにはいなかった。


『クソー、あのヤロー。逃げやがった。

まあいいや、怪我もしてないみたいだし・・・それにしても俺、かっこ悪い~』


僕は、道行く人がジロジロと見てきたので、恥ずかしくなり、土まみれになってしまったズボンをパンパンとはたくと、

すぐに自転車にまたがりそのまま自宅へと帰っていった。



しかし、そんな帰り道のこと。



突然僕の右足が、ガクッと力を失った。


今のままでペダルを漕いでいた右足が急に、動かなくなったのだ。


「あれ?力が入らない」


僕が右足に目をやると、青いジーンズの膝から下部分が真っ黒になっていた。



「くそー、こんなところにも土ぼこりがついてるのかよ!」


僕はそう思い、パンパンと手でズボンのほこりをはらう。


だが、その土ぼこり・・・・・・・全く取れない。


「あれ?とれないの。なんで?」


僕は何度も何度も手で払うのだが、全くとれなかった。


それどころか、その染みのような黒さはどんどん広がっているように見えた。



「あれ~なんで~??」


と、僕は思いつつも、自分の手のひらを見てみた。



するとそこには、




真っ赤な血がべっとり。



そう、青いジーンズの真っ黒になった部分は土ぼこりなんかではなく、


僕の大量の血だったのだ。






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