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第103話:怪我の代償

皆さんはこんな経験ないだろうか。
 
今の今まで好きであったものが次の瞬間、キライで嫌になり、見るのも嫌になってしまったという経験が。。
 
僕はあった。

そう、僕にはあったんだ。

あの一瞬の出来事で負った怪我によって・・・。


僕のひざの怪我は全治約5週間と診断された。


僕はそう診断された以上、部活に参加する事はできないので、

泣く泣くサッカー部を約一ヶ月間休むことにしたのだ。


しかし、これがまずかった。


そして一ヵ月後。


僕のひざは完治し、ひざを思いっきり曲げても痛くも痒くもなくなっていたことから、部活を再開する事に。


「よ~し、今日から部活をやるぞ~!」

僕はとても張り切っていた。


そして放課後。

僕は、待ってました~とばかりにグラウンドに走っていき、練習を共にしていた一年生達の元に合流したのである。


「ヒザも完治して、今日からまた一緒に練習できるからよろしく!」

僕は声を高らかに、同期のメンバーに声を掛けたのだった。


しかし、サッカーができて嬉しくて嬉しくてたまらないそんな僕とは裏腹に、同期からこんな意外な言葉が返ってきた。


「ああ、戻ってきたんだ~。」

と。


僕はこの言葉に耳を疑った。


「えっ?なんだよそれ。いきなり。」


「いや別に・・・」


「なんだよお前それ!、感じ悪いな~」


「まあ、なんでもないよ。とりあえずお前・・・GKだったよな。」


「あっあ~・・・」


「あっちで1年生のGK組が練習やってるから行ったら?」


「おっおう・・・」


僕はなんとも、同期のドライすぎる言葉に少々ムカつきながらも、

向こうで練習しているGK組に合流すべく走っていった。


そして

「今日からまた復帰するからよろしく!」


と、僕はサッカー部に入った当初から楽しく一緒にGK(ゴールキーパーの)練習をしていた2人に声を掛けたのだった。


すると彼らは、


「あっ!あ~。」

と、なんともぎこちない返事。


「なんだよ。お前らもそんな感じかよ~」

と、笑顔を僕は作ったものの、彼らは笑顔で答えてはくれなかった。


僕は、

『まあ、1ヶ月以上部活を休んでたんだからしょうがないか・・・』

と自分に言い聞かせつつ、一緒に練習を始めたのだった。


けれども、そんな練習を始めてすぐに、僕は異変に気付く。


そう僕のキック力についてだ。


それはゴールキックの練習の最中の事。


僕を含めて3人のGKが次々に連続でボールを蹴っていく。

バーン

バーン

バーン


しかし、なぜか僕の蹴ったボールだけがあまり飛ばなかった。

『あれ?なんで飛ばないんだろう~』


僕はそう思い、もう一度ボールを蹴ってみる。

バーン

やっぱり飛ばない。

『あれ?なんで?なんで?』

僕は何度も何度もボールを蹴ってみるのだが、結果は全く同じ。


僕のボールは全然飛ばなかった。


『今まではあんなに飛んでいたのに・・・』


そう僕は、自慢ではないがこの3人のGKの中で一番キック力があった。

けれども、今では、ダントツのビリ。

『なんでだろう。』


僕はまだこの時、自分の右足に気付いていなかった。


そして、それから一週間後の事だ。


僕がいつものように部活にいくため、グランドに近いトイレを通ると、

トイレの方から同期達の話す声が聞こえてきた。


「あいつ、部活にまた今日も来てるけど、知ってるのかな?」

「いや知らないだろう」

「でも・・・あいつたぶんポジションないぜ」

「まあ一ヶ月も部活休んだからしょうがないんじゃねー」

「まあそうだけど・・・。でも、この1ヶ月で1年生のレギュラーと、夏の合宿のメンバーが全部決まっちゃったなんてかわいそうで言えないよな。タケオには」

「そうそう。俺らからそんなの言えないから、なんとなくあいつとは気まずいんだよ。」

「そうなんだよ。なんか逆にウザいよな~。それにあいつのゴールキック使えないし・・・」


「そうそう。いても意味ねーよな!」


・・・・・・


・・・・・・・・・


偶然にも真実を聞いてしまった僕。



僕は本当に・・・・・・言葉がでなかった。






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