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第109話:勇気を振り絞って 

人間には必ず人生の中で決断するときがある。


でもそれがいつ来るのかは、誰にもわからない。


それは小学生のときかもしれないし、中学・高校のときかもしれない。


あるいは大人になってから、、、


働き始めてから・・・・


年取ってから。。。。。


そう、僕たちはそのときが来ないとわからない。


あなたにとっての決断のときとは一体いつなんだろう。。。


僕が今こうして自分の短い人生を振り返ってみた時、

「あなたの人生の中で決断したときっていつですか?」

と聞かれたとしたら、迷わずあのときの事を話すんじゃないだろうか。


そう、川口と初めて会話したときの事を。。。



「おはよう!」

僕は勇気を振り絞って、この言葉を川口にぶつけてみた。


けれども、僕の声が小さすぎて聞こえなかったのか、

はたまた、僕がいじめグループの一員だから無視したのか、

川口はいつものように机にへばりつき、うつむいたままこちらを見ようとはしなかった。


それでも、

『もう、いじめの現場を見てただ黙ってみている傍観者なのは嫌だ』 

『いじめの輪に入って、胸が重くなる思いはもうたくさん!』

『前のように苦しんでいる人を助けるという理想だけ掲げて、実際に一番身近で苦しんでいる人を見ても、何もせず自分勝手な理由付けをして逃げる事は、もう絶対しない』

と決断した僕は、一度大きく深呼吸をし、

川口の前の席に座り、川口と顔向き合うような姿勢で、再度挨拶した。


「川口!おはよう」

と。


すると、、、彼は、突然の事でビックリしたのか、体をびくっとさせた。


けれども彼は、僕の顔を見るなり

「おっおはよう」

と挨拶を返してくれた。


僕はこの彼の返事がやけに嬉しかった。


なぜなら僕は、『彼に恨まれているんじゃないか』とずっと感じていたからだ。


なにせ僕は、これまで彼をいじめている不良グループの一員で、

江田と同類の人間であったのだから。


でも彼はそんな僕に対しても、ちゃんと挨拶を返してくれた。


僕はなにかこのひと言に、救われたような気がした。


またこのひと言で、今まで僕の中にあった胸の重みがスッと消えていったのを感じた。


勿論僕はこれだけで、

これだけで、僕の行ってきた彼への仕打ちが帳消しになるなんて思っていない。


しかし、

川口に声をかける。


これだけでも、僕にとっては大きな決断の迫られることだったんだ。


それはなぜか?



それは・・・・、

川口に声をかけるという事は、江田を筆頭とした不良グループのいじめの行為を完全に否定するもので、反逆行為であるからだ。


そして遂には不良グループを脱退、離れるという事を意味する。



でも僕はそれでもいいと思った。


「えっ!どうしてかって?」


だってもうこの事で、不安になったり、罪悪感に悩む必要がないんだから。





あなたが人生の中で決断したときっていつですか?




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