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第110話;様々な発見 

僕にとって重い決断の迫られた

「おはよう」 のひと言。


けれども、川口の「おはよう」の返事によって

それまで胸が重たかった僕の体は不思議と軽くなり、

気付けば休み時間ずっと僕は川口としゃべっていた。


それに、この休み時間でなんと川口が【ゲーム好きである】ということが判明。


しかも、ゲームセンターのゲームが大好きだというのである。


僕にとってこれほどの朗報はない。


それはなぜか?


皆さんは覚えているだろうか。


山手学舎に入るまで、僕の家は、ゲーム禁止令が敷かれていた事を。


高校一年生だったこの当時も、当然ゲーム禁止令は敷かれており、

僕は、「密貿易、密輸、密造酒、密売」に匹敵するであろう【密ゲー】(密かにゲームをする事)を余儀なくされていた。


だから、家庭用ゲームの詳しい奴はいても、なかなかゲームセンターのゲームに詳しいその筋の奴は、これまで僕の周りにはいなかった。


これは僕にとっての思わぬ発見である。


そして、これを意気投合というのだろう、僕と川口は、休み時間が来れば、ゲーセン(ゲームセンターの略)の話ばっかり。



僕たちはこれを機に、昼休みには一緒にご飯を食べるようなっていく。


「あのゲームは、これがこうなんだよな~」


「そうそう!あそこが難しいだよ」

と。


僕たちは毎日、毎日、ゲーセンの話に花を咲かせていき・・・・・・

そんな事も手伝ってか、川口の表情も段々と豊かな顔に変わっていったのである、


しかもこの川口、、、実は結構よくしゃべる。


『いじめられてた時は、うんともすんとも、全くしゃべらなかったのに・・・・

ああ、たぶん今のこいつがホントの姿なんだろうな』

僕はしみじみそう感じ、そして自分の決断が正しかった事を知った。


これは僕にとって、とても嬉しい事柄だった。



そしてまたまた不思議な事に、僕と川口が楽しくしゃべっていると、

「なにしゃべってるんだよ~」

と、それまで川口と関わろうともしなかった他のクラスメイトが段々と集まってくるようになっていった。


これは、笑い・喜びの輪がクラスに少しずつ広がっていっているという瞬間だった。


この笑いと喜びの輪、、、、あのいじめのときの人を馬鹿にした笑いとは全く違い、

とても心が温かくなっていくようなもの・・・・。



それから僕は、川口も部活をやっていないという事もあり、彼と一緒に自転車で下校するようになっていった。


下校途中、ゲームセンターによって一緒に対戦したりと、、、、それは楽しいひととき。




しかし、そんな楽しがる僕たちを見て、ずっと後ろから目を細くしてにらみつける連中がいた。


そう、僕がこの前までつるんでいた江田を中心とするあの不良グループだ。


「ああ、面白くねー。つまんねー」


「せっかくの退屈しのぎだったのによ~」


僕と川口、そしてその周りを取り囲むクラスメイトを見て、

なんとなく胸糞悪くなる江田たち。


しかしここまで僕と川口、そして周りに人が集まると、

江田達もなかなか手を出すという事は難しかったようで、奴らはおとなしくなったように見えた。


けれどもそんなある日のこと。


しばらく沈黙を守っていた不良グループの代表格、江田が僕に近寄ってくる。


「おう!タケオ。お前、なんか最近調子にのってるようじゃねーか」


なんとも挑発的な言葉を僕に投げかけて。



僕はこれに対し、

「なんだよ。俺はもうお前らとつるむのはやめたんだよ」


と、江田を前にして初めて公に不良グループとの決別を宣言したのだった。



するとそれを聞いた江田は、、、、


「ふーん、そうか。へへへ」


奴は不敵な笑みをこぼしたのだった。



奴のこの不敵な笑み・・・・・・・・・何を意味するのか。







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