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第11話:これって面接ですか?


こんな面接は初めてだ。。。



面接されるほうがスーツできめてきて。



面接官たちが寝起き




なんかよくわけのわからない面接。。


ともあれ、面接が始まった。


面接官は全部で7人。



その中には昨日の金さんもいた。



『全員ここの寮生だろうか???みんな寝起きだから、たぶん、、、、いや、絶対ここの寮生だろう。。。。。』


「それでは、面接を始めます。まず最初に色々質問する前に、作文を読んでください」



私から向かって中央の席に座っている人が第一声をあげた。この人が主に質問をする人だった。



『おっきたきたっ』と僕。


そして昨日、姉と一緒に作った作文を読んだのだった。


作文の内容はこうだ。

『タイトル;寮に対する思い』

・寮に入ってしたいことは掃除。この寮は汚いのでまず掃除をしたい。

・いろんな人がいるので交流を深めたい。  


以上




寮の思いについては??と突っ込まれたら何もいえないが、無理もないだろう。

昨日初めて寮を見学し、その所要時間は20分。。




そんな20分では寮に対する思いなんかわかるはずもない。




とりあえず、作文では、僕が寮に入ることでプラスになることをアピールした。


作文を読み終わった僕に対して、中央の面接官は、

「掃除が好きなんだ~。それはいいね。そしたら、学舎もきれいになるんじゃないかな」

とニコリ。



その瞬間、『してやったり』と僕。



『いい出だしだぞ!昨夜色々と質問の内容を考えたし、この面接いけるんじゃん』
と思った。



案の定、最初の質問内容も、僕の考えた質問と同じだった。

・この寮を知った経緯

・この寮に入ってどうするのか?

・財政面はどうするのか?

などだ。




『いいぞ!いいぞ』と順調な僕。





そんなときだった。





「自分の冷蔵庫の中身が取られたらどうしますか?」
と面接官。





「へえっ?」

あまりにも唐突だった。







「自分の卵が知らない間にとられたらどうしますか?」
と中央の面接官が質問する。



「そんな状況になったことまだないからよくわからないですけど、、、

そんなに卵は重要なんでしょうか?」
と僕は逆に質問した。


「とっても重要なことです。これで喧嘩になるくらいだから」
と面接官はキッパリ。



「はああ・・・・???」

僕はあんまりピンとこなかった。



するとすぐ違う質問が飛んだ。

「ごはんがとられたらどうしますか?」
と次に右の面接官。



「いやーそれもわかんないですけど、取られたら犯人探しします。」と僕。



その質問に対して、

「じゃあ自分の買ってきた材料で冷蔵庫に入れていたものが、勝手に先輩に使われたらどうしますか?」
と左の面接官。



「うっっ。。そんなことを言っても」

正直言葉につまってしまった。



「先輩だったとしても悪いことは悪いのでちゃんと注意します!」と強気な発言をすると、


「おおおーーー」っと一斉に面接官が声を出した。




「自分のジュースが、クンっ!飲まれたらどうしますか?」
と極めつけには金さんまでもが。






『おめーもかよ』






あれれっ??そういえば、 それにしても冷蔵庫の話ばっかりのような気が・・・・・・




しかし、面接官たちの目はまじめだった。





そんなにここの寮って生存競争が激しいのかな。


僕が質問に対して、困ってしまうと、



「大丈夫、クンっ!牛乳はのまないから。クンっ!」
と金さん。




『そんな問題じゃねーだろ!』






とまあこんな感じで一風変わった面接は続いた。



僕にはまったくの想定外だったけれども、、、、、







当時の僕にとってこの質問は珍質問だったが、今なら、これはとても大切な質問だということがよくわかる。


・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・


これはとってもシリアスだ!



そして、、、、、




約40分の面接は終了した。




中央の面接官に「それでは今から、あなたをこの寮に入れるかの協議をしますので、別室で待機してください。」
と言われ、




別室に案内された。





その別室には、布団が山積みにされていて、今にも僕の方に倒れてきそうだった。




『別室に待機と言われたけど、待機できるスペースが・・・・ない』





そんなこんなで5分が経過。




別室から、面接室となっていた談話室にまた戻された。


そして、・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




「タケオ君。これから宜しくお願いします。入舎を許可します。」





「ほんとですか!ありがとうございます。バンザーイ!」





僕は、『よかった~』と胸をなでおろした。






「それでは順番に自己紹介しましょう。」と中央の面接官。






左から順番に寮生の自己紹介があった。





そして中央の面接官の自己紹介。




「ぼくの名前は、アルトノといいます。インドネシアから留学生です。今、この寮の舎長(寮長)をしています。大学は東大です。」





「えっ?日本人じゃなかったんですか?」




「そうだよ!よろしくね!」とさわやか系。






金さんとはまったくタイプが違うようだ。それに東大だし。

東大生を初めて見た瞬間だった。



もし金さんなら、今の質問に対して「ハイ」で終わっているだろう・・・・・。



「あっこちらこそよろしくお願いします。」と僕。




しかしそれにしても、留学生の日本語のうまさには驚かされた。




テレビの中の留学生は

「ぼく、めし・食べる」


などの片言のイメージであるが、この寮の留学生は、とても日本語が流暢だった。(後でその真相がよくわかったが、、、)





まあそんなこんなで、無事面接も終わり、山手学舎への入舎を許可されたので、荷物をまとめるためすぐに鹿児島に帰ることにした。





面接が終わって帰り際、アルトノさんに



「ぼくがこの寮の面接合格の第1号ですか?」と質問すると、



「いいや、もう一人、同じ一年生が決まっているよ。来週あたり入舎予定かな?」


との返事だった。




そのときは「あっそうですか~。わかりました。それではまたきます」とあっさり流した。



しかし、この同じ1年生との出会い。それからもう一つの出会いによって、

僕の運命の歯車は回っていくこととなる。



その時は、その事など知る由もなかった、、、、、、




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