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第117話:予想だにできない事 

「行きます。是非、行きます!行かせてください!」

僕はそう言ったものの、、


『どこにあるんだろう。』

と場所がよくわからないでいた。


僕にとって頼りになるのは真さんからもらった紙、、、、だた一枚だけだ。


僕はこれを頼りに場内市場をうろうろした後、市場の正門を出て、

正面にある大通りを横断した。


『えっと~、、、、ここの信号を通って・・・・

で、そのまま直進し、


すると茶色ビルが建っているから


そこの2F部分に書店があるって事なんだけど、、、、



えっとここかな・・・。』



僕はブツブツ言いながら、紙が示している目的地の前で止まり、顔を上げた。

すると、


どーーーーん


僕の目の前には、茶色の巨大なビルがそびえ立つ。


「えっ!ここ??」


僕は目玉が飛び出そうになった。


それは、、、なにせ僕は、【書店】と聞いていたから、

『個人的な店か書店のチェーン店か何かだろう』

と思っていたからだ。


しかもこのビル・・・・ただの商業ビルではなかった。


この茶色ビルは、なぜか旗が掲揚されている。


僕はその旗に目を凝らして見た。


すると、

「えっと、、、朝・日・新・聞?


うーーーーーん


これって~~


という事は、、、、、、、、、、、、、、、、

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

え~~~!?」


僕は絶句した。


そう僕が、お使いに頼まれた書店が入っているところとは、

あの日本屈指の新聞社、朝日新聞の東京本社のことだったのだ。



『何かの間違いだろう』

と僕は思い、そして何度も何度もメモを見直した。


けれども、目的地はまさしくこの朝日新聞社を指している



『えっ、またかよ~!!』

僕の頭にはふと、銀座の冷たいあの目線&臭がられた事件の事が脳裏をよぎった。


そして僕は恐る恐る周りを見渡す。


するとやっぱり周りは、、、


スーツを着て、びしっと決めたサラリーマンがいっぱいいっぱい!


「もう~、ニッポン人、いっぱい!いっぱい!」

と、片言の日本語しかしゃべれない外国人がインタビューを受けたとき、

オーバーアクションのジェスチャー付で、周囲の様子を語るように・・・・


それほどまでにサラリーマンは、どこに目をやってもいっぱいいた。


『でもなんで、こんなにいっぱいいるんだ~』


僕はそう思い、自分の腕時計に目をやる。


すると、時計は8時半を指していた。


『このやろ~。

ちょうど、、朝のラッシュの時間じゃねーかよ。。


おー最低』


僕は頭を抱えてしまった。


そりゃあそうだろう。


僕の横を淡々と追っていくサラリーマンは、ビシッとスーツ姿を決めているのに、


一方僕はといえば・・・・

上半身はTシャツ、その上は割ぽう着。


下は、汚れたチノパンに、



そしていかにも足が臭そうな長靴。


・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・もうすべてが最低だ。


僕も外人のように

「OH!NO(オウ!ノウ)」

と叫びたい心境だった。




しかも今の僕のおかれている状況、、、、、


なんとなく、異国に来たような感じだし・・。



それはなんせ、僕は今の今まで

「ヘイ!いらっしゃい!」と言いながら、氷袋をひたすら作っていた世界にいたのに

ちょっと歩いて道を一本隔てただけで、

今度は、スーツを着、無言で&淡々と早歩きをし、僕の横を冷たく通り過ぎていくサラリーマンたちの世界にいるのだから。


この状況・光景は、

『同じ築地という地域・場所のはずなのに、こんなにも雰囲気も違う、また人間が違うのか?』

と思うほどだった。



同じ地域でも、道を隔てるとこれほどに違った世界が築地には存在していた。


この光景は、まだ世界を知らない未熟な僕にとってはかなりの衝撃的な出来事であった。


この時ほど、【井の中の蛙(かわず)大海(たいかい)を知らず】という諺(ことわざ)を知らされるような場所は他にはないだろうと思う。


正直僕は、


『いやーこんなにも世界は違うものかな~』

と思わされた。



そして次の瞬間、

『こんな世界は違うものかな~』

という世界に僕は足を踏み入れなければならなかった。


そう、しかも最悪な事に魚臭い体と、

強烈に臭い足で。。。



誰がこれを予想できるだろう。


だって、生まれて初めていく新聞社に、割ぽう着で、しかも長靴でいくんですよ・・・。


ああ~もうこれは・・・こういうしかない。



「姉さん、、、、事件です」

と。






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