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第119話:僕の防衛本能が作動する時 

「もう頼まれても絶対いかないっすよ!」
 
僕は真さんにそう宣言した。
 


「いやいや、ありがとう!どうだった?」
 
 
「もうどうだった?とかのいう話じゃないっすよ!

めちゃくちゃ恥ずかしい思いしたんすから!
 
サラリーマンに白い目で見られるわ!
 
警備員に止められるわ!
 
レジの美女に磯の香りを嗅がせて

『おうぇ~』とか、思われてしまうはで・・・。
 
もう半泣き状態っすよ!半泣き・・・」
 

僕はたまりたまったこのなんとも言えない思いを、ジェスチャーを交え大きく真さんに訴えた。
 
「あ~わかった!わかった!
 
お前の言いたい気持ちはよ~くわかった。

先方にはちゃんとお礼するよう伝えておくから」
 


「お願いしますよ。ホント大変だったんですから!
 もう半泣きですよ。半泣き!」
 


「わ~かった!

わ~かったよ!

お前の気持ちはしかと受けとったから大丈夫!

任せときな!」
 




それから数日後のこと。


 
「お~い!タケオ。おまえにお客さんだぞ~!」
 
真さんが店頭から店の奥にいる僕を呼んだ。


「えっ!?僕にっすか?」


 
「そうだよ。

ほらこの前に本を頼んだ人だよ。」
 


「あっ!あ~。

はいはい。」
 
 
僕はそう返事をしつつ、

『一体、この俺様に築地の仕事とは全く関係ない、しかも恥ずかしい思いをさせた客とは誰なんだ!

この目で確かめてやる』
 

と、意気込みながら店頭へと顔を出した。
 


「おっ!きたきた。

彼がわざわざ朝日新聞社に買いに行ってくれたタケオ君ですよ」
 


『おう、誰だ誰だこいつか~?

俺をパシリにつかったのは?』




僕はそういきがってお客さんの顔を見ようとしたものの、



『あっ・・・・。




このお客さんを見た瞬間、ピタッとその動きは止まってしまった。




というのは、・・・・このお客さんの風貌、、、、


頭は完璧なほどのスキンヘッド、


眉毛は太く、口ひげを伸ばしており、


そしてミナミの帝王のような低音の声を響かせ、


また眼光の強い目をしていたのだ。




まさしくどこから見てもそっち系っぽいお方。



僕はこの人を見た瞬間、


『やばい!命があぶない!逃げないと』


と、防衛本能が作動した。


しかも

「会長!

彼はよくやりましたよ~」


と真さんが、この人に僕を紹介しているではないか。


『かっ会長?

えっ!なに?なに?

なっ、なっ、なんの会長??

会社の会長さん?


いやいや、あり得ない。だってここ、ここは築地だし・・・・。


でも板前さんで、会長なんて職ないし・・・。



・・・・・・・・・。


という事はまさか、、、、ホントにそっち系のヤクザ関係の方???』





『これはやばい!これはやばい!やばすぎます!

早く彼から離れないと!』


と、僕の防衛本能がさらにそう叫んだ。



そんな中、真さんは


「彼はよくやりました。あの新聞社の中をこの格好で買いにいったんですから。

だから彼にたっぷりお礼をお願いしますよ。

彼だって会長からのたっぷりなお礼を欲しがっているんですから!

ねータケオ?」


と、僕の肩をバシッ叩く。


・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『えっ?えっ?え~?そんなバナナ~』



なんとも真さんのKY(空気読めない)的なこの発言。。。



『こんなときに
俺に振るのかよ~。


やめて~~』



僕は心の中で頭を抱えてた。



すると、

「おう!おう!おう!? そうなのかい、にいちゃん?」

と、会長と呼ばれる男性が、この真さんのKY的な発言を受けて、僕にこうたずねてきた。



『うっうっう~。

こういうとき僕ってどうすればいいのでしょう。。。


誰かおひえて~!!

ヘルプミー!!!』


僕は心の中で叫ばずにはおられない。





つづく。





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