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2018/07/19 [PR]
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2008/05/29 第121話:はじまり、はじまり~
「結局、真さんにあれからの続きを話せなかったな~。」   僕はテレビを見ながら1人ボォーっと思いにふけっていた。   僕の市場でのバイトは先日終わりをつげた。
2008/06/12 第122話:旅のお供に
「今何時かな?」   僕は駅のホームの時計に目をやった。   『もう9時半か~   それにしてもここはどこだ? 来たことなんですけど・・・。』
2008/06/17 第123話:そうだ●●、行こう!
「あーあ、やることないな~」 駅のホームのベンチで1人たたずむ僕。 よくCDのジャケットなどに、駅のホームのベンチに、ただ1人座って、かっこよく足なんか組んじゃって横顔でポーズをと
2008/09/19 第124話:ああ、見てはいけないもの
ガタガタガタガタと揺れる車内。 ああどれだけ時間が経ったであろうか。 僕は腕時計に目をやる。 「ああ午前5時か~」 結局、僕は一睡もできなかった。 それはそうだろ
2008/09/21 第125話:指定席と自由席の現実
グイーーーーーン。 僕の右側前方にある自動ドアが開く。 「あれ、あんなところに自動ドアが・・・・」 僕はちょこっと覗こうと思い、背伸びしてみた。 するとそこには・・
2008/09/28 第126話:嫌な汗
「あっやばい!」 僕はそういいながら走って階段を昇って行った。 「オオゥゥーーもう少し、あともう少し!ハア、ハア、ハア」 僕は、息を切らせながら急ぎ、階段を一段飛ばしで下って
2008/10/11 第127話:憧れの地『京都』 
ピイーーーー、車掌の笛がなった。 『やばい!』 僕は懸命に電車の扉にダッシュ! そしてプシュー・・・・ 電車の扉が閉まった。 そのとき!
2008/12/21 第128話:プアーな選択によって 
「暑い」 「あづい」 「あじじいいいい」 僕は京都がこんな暑いものだとは思わなかった。 ちなみに僕は鹿児島出身である。     そ
2009/01/06 第129話:2回目のタブー
「はあああ、今回はちゃんと座席に座れた・・・・はああよかった。。。。マジで夕方から並んでて正解だったな~」 僕は窓側の席に座った後、車窓から見える夜景を1人見ながらそうつぶやいた。
2009/02/09 第130話:おやすみなさい 
京都。 京の都(きょうのみやこ)←間違っても「きょうのと」とは読まない事。 この地名を聞くだけでなんとなく日本の奥ゆかしさが漂ってくるような気がする。 そして京

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第121話:はじまり、はじまり~

「結局、真さんにあれからの続きを話せなかったな~。」
 
僕はテレビを見ながら1人ボォーっと思いにふけっていた。
 

僕の市場でのバイトは先日終わりをつげた。


バイト期間は1ヶ月とちょっと。

 
僕がバイトをやめたと言うことは・・・・

そう、それはつまり、自動車学校のお金が貯まったこと意味をしている。


 
「もうちょっとバイトやりたかったけど……まあしょうがないな。自動車学校もあることだし。
 
まあ後は高木さんに頑張ってもらおうっと・・・」
 

僕のバイトの後釜に高木さんがやることに決まった。


というのは、僕は市場のバイトをやめるとき、真さんから、
 
「是非代わりのアルバイト紹介してくれ!」
 
と耳にたこができるくらいに頼まれていたので、

ダメ元ではあったものの山手学舎二年生の高木さんに築地バイトを紹介してみたのだった。
 


すると、
 
「おう!やるやる。俺もバイクの免許とる予定だからバイトしないといけないし」
 
と、すんなりの快諾。
 


「いや~助かりました。
 
代わりのバイト見つけてこなかったらバイトはやめさせね~って真さんから脅されてたんすよ~

あはは!

じゃあ早速、真さんに電話しておくんで明日からよろしくお願いします」
 
と僕は高木さんに頼み。



「おう!わかったよ」
 


「それじゃあよろしくお願いしま~す!」
 
と、自分の部屋に帰ろうとすると
 

「あっそうそう明日から何時からだっけ?」

と高木さん。


「えっ?言ってませんでしたっけ?3時からですよ。朝の!」
 
 


「ふ~ん・・・・・・・・・・・って深夜3時かい!?」
 


「そうですよ~だから高木さんも早めに寝た方がいいですよ!」
 
 

「まじかよ~。」
 
 
「でもこのバイトいいっすよ!

まかない付きで日給一万なんだから」
 
 
ということで、そんなこんなで高木さんは、僕の後がまとして築地のバイトを引き継ぐ事になったのだった。
 
 

そして朝・・・というか深夜からのバイト生活から、つまり、夜行性的な生活から解放された僕はというと・・・・
 

「どうやって鹿児島に帰ろうかな~」

と、鼻をほじくりながら思案中だった。
 

本来この時期は、ホントならパクさんを連れて旅気分で帰っていたはずの僕なのだが、

ご存知の通り、あのドタキャン事件ですべてがパアーに。。。


そしてあれ以来、パクさんとはまだひと言も話したことがない。
 

まあそんな暗い過去は横に置いときつつ


「あ~あバイトやめたら急に暇になっちゃった感じだな~。」
 

と、僕は1人談話室でテレビを眺めていた。
 

そんなとき目に飛び込んできたのが


「ぶらりひとり旅」という番組。
 


その名の通り、1人で電車に乗り、いろんなところに出かけていくという番組だった。

 
「ふうーん、電車でね~・・・・


1人ね・・・・・

旅ね・・・・


1人旅ね~・・・・
 

へえ~駅弁か~・・・・
 
 
いいな~・・・・・


おいしそうだな~・・・・

・・・・・・・・・・・・よし!決めた!


俺も電車で1人旅をしよう!」
 
 
僕は目に飛び込んできたテレビ番組がきっかけで電車、それも普通電車で鹿児島に帰る事をその場で決意。
 



『それじゃあ早速今から行きますか!』
 

僕は思い立ったらすぐに行動するタイプのようで、、、、

気がつくと、僕はリュックに最低限の着替えを入れて

すでに高田馬場駅へと走っていたのであった。



僕のノープラン、ノーマネー(最低限のお金)、ノーマップ、電車1人旅、無経験者の旅行のはじまり、はじまりである。






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第122話:旅のお供に

「今何時かな?」
 
僕は駅のホームの時計に目をやった。
 

『もう9時半か~
 
それにしてもここはどこだ?

来たことなんですけど・・・。』


 
そう、僕はテレビ番組の【ぶらり1人旅】に影響されて、リュック片手に学舎を飛び出し電車に乗ったまではいいが、

今僕が降り立った駅が、何県のどこにあるのか全く検討がついていなかった。

今わかっている事といえば、この駅は東京より西にあるって事だけ。
 

『まあしょうがねーか。

とりあえず行けるところまで行こうってことだったし、東京より西にいることは~間違いないんだから・・・』


 「しっかし、それにしても殺風景なホームだな。人がだんれもいないじゃん!

まあ強いて言えば、駅員くらいか・・・」
 

僕が駅のホームを見渡すと、この駅に今いるのは僕と、改札口の近くで掃除をしている駅員さんだけだった。


「まあこんなところで油売ってもしょうがないから、次の電車がいつくるのかを駅員に聞いてみよ~っと」


僕はそう思い、改札口にいる駅員さんのところに歩いていった。
 


「すいません!次の電車って何時ごろくるんですか~」

僕は駅員にたずねた。


すると


「えっ?どこ行きの」


と、逆に駅員に聞き返されてしまった。



そりゃあそうだ。


普通は※○□△まで行きたいんですけど・・・。と質問するのだから




「えっ!そ~ですね~とりあえずまあ・・・今より西にいく電車で。」

 

「え?」

と、駅員さんも一瞬困ったような感じではあったが、


しかしそこはプロ。



「え~っと、それなら夜行列車がここを通りますよ」


「えっ!ホントですか?」



「ちょうど、この夏の時期に運転している電車で、東京から大垣行きの夜行なんですよ。」
 


「えっ?東京からでてるんですか?」


「はい」



ガーーーーン



僕は、自分の無計画さの頭を打たれたような感じがした。



『うおお~なんだよそれ~。そんな電車があったのかよ。

それなら東京から乗れば一本だったんジャン・・・』
 



「ははは、そうなんですか?

それでその電車は何時に来ます?」


 
「えっとね~。ちょっと待ってよ~。」


駅員さんは、そう言うと時刻を確認に事務所へ。

「えっとね~。1時6分着だね。」
 

駅員さんはそう言った。



「えっホント?」


僕は思わず目を丸くした。


「そう1時6分着」



・・・・・・・・・・僕はもう一度ホームの時計に目をやった。





21時50分




時計は正直だ。




『だああ、電車の時間まで、まだ4時間近くあるじゃん。』



・    ・・・・とまあ、そんなこんなで急に空いてしまったこの4時間。


『ああ、何をすればいいんだろう・・・』



僕は途方にくれる。


そんな時だった


「あっそうだ!


こんな事もあろうかと俺、CDウォークマン持ってきたんだった。

忘れてたよ~。


俺ってかしこ~い!』


と言うことで僕は早速、バックから
旅のお供には欠かせない音楽を奏でるCDウォークマンを取り出し、イヤフォンを耳に装着、そして電源をONにし音楽を聞くことに!


ふんふんふーん


僕は聞こえてくるであろう音楽に耳を澄ました。


しかし、、、、、


音楽が聞こえてこない。


「あれ?音楽が聞こえないぞ・・・」


そう、電源をONにしているはずなのに全く音楽が全く聞こえないのだ。


「あれ?おっかしいな~。」


僕はそう思い、CDウォークマンの中身を空けてみると、、、

CDが入っていない。


「ったくも~CDが入ってないじゃんかよ~。


そりゃあ動くはずねーよな。


まあ、でもよかった~、とりあえず長旅になるだろうからと、長渕剛のベストアルバムを持ってきて正解だったよ~

俺ってかしこーい!」



僕は予備として持ってきていた長渕剛のベストアルバムのCDケースをリュックから取り出し、CDケースを開ける。



カチャッ・・・・


しかし、そこにもCDは入っていなかった。


「って!こっちもカラじゃねーか!このヤロー!


あああ、



俺ってかしこくね~、ってか、旅のお供が、、、、全滅じゃん!


すでにこの時点で。。。」


・・・・・


・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・

なんとも先行き不安の鹿児島までの一人旅。


まだまだひとつもふたつも波乱ありそうな雰囲気だ。


つづく。






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第123話:そうだ●●、行こう!

「あーあ、やることないな~」


駅のホームのベンチで1人たたずむ僕。


よくCDのジャケットなどに、駅のホームのベンチに、ただ1人座って、かっこよく足なんか組んじゃって横顔でポーズをとるアーティストの写真が使われたりする。


このジャケット見たファンは、

「きゃーかっこいい!」

「キャー、ステキ~」

などと言ってCDを買っていったりするものなのだが。。。


しかーし僕は断言しよう。


それは、


駅のホームのベンチで1人たたずむ時ほど




むなしく、退屈なものはない。



たぶん1人かっこよくたたずむアーティストも僕と同じように、待合い時間のときは鼻をほじくりながら

「あ~あ、だりい~」

と駅のホームのベンチで1人たたずんでいる事だろう。



そんなこんなで、音楽も聴けない、読書をするための本も持ってきていない僕は、

ただただひたすら夜行列車が来るのを待つしかなかった。


しかし、僕はただひとりボオオオッとしながら、夜行が来るまでの時間を待っていたわけではない。


その間に僕は、次の目的地をどこにするかをずっと考えていた。


「あ~次どこ行こうかな~。

名古屋行こうかな。名古屋で味噌カツ食べようかな~。それとも名古屋コーチン?

うまそうだな・・・。


いやいや大阪もいいぞ。

大阪で本場のたこ焼きを食べながら大阪風お好み焼きを食べるのなんかもいいかも!


あ~でも神戸でもいいな~。神戸牛が美味しいだろうし・・・」

という風に。


これはなんとも切ない話ではないか!


自分の所持金があまりない事を知りつつも、次の目的地を食べ物によって決めようだなんて・・・・あー切ない。。。。


そんなときだった。

「あっそうだ!あそこがあるじゃないか!」

僕の頭に急にあのCMが流れてきたのだった。


そのCMとは、


『「きれいなものを目にする」には、

ちょっとした努力がいる。

家でニュースを見ていると、そう思います。

「そうだ 京都、行こう。」  JR東海~』



そうJR東海が行っているお馴染みのCM。

このCMは長塚京三さんが、ゆっくりと語りかけながら京都の名所を紹介するというもの。

ちなみにこの「そうだ京都、いこう」のCMをみて、本当に京都に行った方も多いはず。


僕もなぜか急にあのとき、このCMを思い出してしまった。


そして僕も


「そうだ京都、いこう」

と思い、難なく次の目的地は決定してしまったのだった。


なんとも単純極まりない話ではあるのだが・・・。



しかし今ではその京都の住人となっている自分がいる。人生とは不思議でわからないものだ。



まあともあれ、次の目的地を無事決めた僕。


僕は、京都で何をするかをイメージしつつ夜行列車を待つのだった。


そして、、、

時間となり、夜行列車が駅のホームに入ってきた。


ピューーーガタン、列車のドアが開く。


僕は早速「そうだ京都、いこう」のCMのように優雅に新幹線に乗るイメージを頭に思い描きつつ

夜行に乗り込もうとした。


しかし・・・・

「あれ?あれ??あれれれ??」


列車に乗れない僕。


いや列車に乗れないというより車内に入り込めないといったほうが正しいかもしれない。


というのは、車内の中は人・ひと・ヒト!人ごみで溢れていたのだ。


ちょっと見ただけでも、車内のスペースはギューギュー詰め。


一瞬にしてさきほどの僕の「そうだ京都、いこう」のCMのような優雅さは消え去ってしまった。


けれども、とりあえずこの列車に乗らなければしょうがないので、僕は体を強引に人と人の間に押し入った。


そしてやっとの事で乗り込む事に成功。


だが、成功したはいいが、空いているスペースが全くない。


これを読んでいる皆さんに勘違いしてもらいたくないのだが、

僕がここで言っている空いているスペースがないとは、車内の座席が空いていないという状態の事ではない。


そうではなく、足の踏み場もないほどに車内の中央通路にまで大勢の人が座り込んでいる状態の事を指している。




『ここは、戦後の闇市に向かう列車の中かよ!』


と、ツッコミたくなるほどに。



しかも結局、僕が座れた場所はなんと


トイレが目の前にあるスペースだった。



けれどもトイレとは名ばかりで実態は便所!

便所である。



それに僕のすぐ左横には列車と列車の連結部分があり、列車がカーブする毎にガタガタガタガタと大きな音がする。



『ああ「そうだ京都、いこう」のあの優雅さは一体どこに・・・。』



「そうだ京都、いこう」の僕バージョンは、臭いし、揺れるし、うるさいの三拍子であった。


・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ああ姉さん、今の僕ならあの言葉を胸を張って言えるよ!


それは・・・・・・・




世の中きびしいっス!!」





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第124話:ああ、見てはいけないもの

ガタガタガタガタと揺れる車内。

ああどれだけ時間が経ったであろうか。

僕は腕時計に目をやる。

「ああ午前5時か~」


結局、僕は一睡もできなかった。


それはそうだろう。


目の前には便所。


左横には列車と列車の連結部分。


僕の姿勢はなぜか体育座り・・・・。



僕はこんな窮屈な列車の中で、便所のそして連結部分の近くでしかも体育座りしながら4時間以上も寝る事ができないなんて夢にも思っていなかった。


しかもここはよく揺れる。


またよく揺れるせいか、僕はなんとも腹が減ってきてしまった。


徹夜したことのある人ならよくわかると思うが、

徹夜したときほどめちゃくちゃ腹がへる。

僕もそうだった。

腹がへってへって仕方がない。

僕のお腹はグーグーなり始めた。

しかし僕は勿論、食べ物なんて持ち合わせていない。

なぜなら夜行列車の中で寝ようと思っていたからだ。


「ああ、腹へったな~」

僕はお腹を押さえならしみじみそう思った。


すると、そんなときだった。


グイーーーーン



僕の右側前方にある自動ドアが開く。


「あっこんなところに自動ドアがある・・・」


僕はそのとき初めて右側前方に自動ドアがある事に気付いたのだった。


そう、僕は深夜に列車に乗り込んだため、また人の多さに圧倒され、全くそれに気付かなかったのだ。

しかし、今思えば・・・僕はあのとき・・・・

「気付かなければ良かった・・・・。

そう、僕は気付くべきではなかったんだ・・・・知らないほうがよかったんだ。」

つくづくそう思う。


・・・・・あんな自動ドアの向こう側にある光景を目にするんだったら。。。



僕はあの自動ドアの向こう側にある光景を今でも覚えている。


いや・・・鮮明に、

いや昨日のことのように覚えていると言ったほうが正しい。 


僕はあの光景を一生忘れる事はないだろう。


あんな・・・・

あんな・・・・

不愉快でかつものすごくうらやましい光景なんて・・・。



ああ、姉さん・・てこの世はなんて不公平なんでしょう。




次回へつづく。



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第125話:指定席と自由席の現実

グイーーーーーン。

僕の右側前方にある自動ドアが開く。


「あれ、あんなところに自動ドアが・・・・」


僕はちょこっと覗こうと思い、背伸びしてみた。


するとそこには・・・・・


なんとリクライニングシートが広がっているではないか!



それを見て僕は

「あっそう言えば・・・・」

と、ある事を思い出した。



それは約7時間前のこと・・・・


「えっと、あの夜行列車には指定席と自由席があるんですよ」

改札口の駅員が僕にこう告げたのだった。

この言葉に、

『おー指定席があるのか、あーチョー楽だわ~。もう鈍行電車はいいわ~。俺、指定席にしようっと』

と、もうこの時点で列車の気分をお腹いっぱい、充分に堪能してしまっていた僕は、

「えっ?そうなんですか?

それなら僕も指定席にします。」

と、速攻で指定席を注文。


がしかし、


「いや~お客さん、もうこの時期は指定席は満杯で無理ですよ。もっと早く予約しとけば良かったのに~。まあ、あとは自由席に乗るしかないですね。」

と、速攻で駅員に拒否られたのだった。


「えっ?あはははは・・・そうですか。

んんんまあ、んまあいいや。この時間だから自由席も乗れるでしょ・・・あはははは」


『じゃ、指定席なんて希望を持たすような言葉言うんじゃねーよ。コノヤロー』

と心の中でググッと握りこぶしを作り、

まああまり自由席の状況を考えずに乗りこんだ僕だったのであるが、その7時間後はというと、


揺れまくる車両の連結部分で、

しかも便所の横で、

さらに誰にも指導されてもいないのに、


なぜか体育座りをしながらお腹が減り、苦しんでいる僕がいた。


しかし、そんな僕を尻目に自動ドアの向こうの斜め前方のシートには家族連れだろうか、

子どもがお父さんらしき人物から「おにぎり」をもらって

大きな口をあけてほおばっていたのである。



僕は思った。



『なんなんじゃ!この差は~』



指定席と自由席ではこんなにも違うものなのかと思わざるを得ないこの現実を突きつけられた僕。



なんともやり切れない。


やりきれなすぎて、

『なんでたかが指定席がとれなかっただけで、

向こうはおいしそうにおにぎりをほおばっていて、

一方の俺はこんな便所の横でしかも体育座りをしなければならないんだよ!

ゆるせねー、ゆるせねーよ!』

と、僕は心の中で何度も叫んでいたのだった。



しかもこの家族連れ、


よく会話を聞いていると発音が日本語ではない。



『あれ?この発音どこかで聞いたような~』

と僕が思った瞬間、


トゥルルルルル


子どもにおにぎりをあげたお父さんらしき人物の携帯が鳴ったようで、

お父さんが携帯を取り出し

ピッ!

「ヨボセヨ?」


としゃべったのだった。




『ヨボセヨ?

ヨボセヨって、・・・・・・・・・・パクさんじゃねーかよ!』』


僕に考える時間は、必要なかった。


なんと!

どこかで聞いた発音だと思ったら、パクさんと同じ発音ではないか!


僕は気付いていしまった。気付いてしまったのだ。


そう、つまりこの家族連れ、、、、韓国人ということになる。




『フン!パクさんかよ!』


僕は鼻で笑った。



ここで読者にお願いがあるのだが、この上記の言葉だけを読んで、僕が人種差別主義者だと思わないで欲しい。


なぜならこのときの僕にとって不運にも、韓国人と言ったら、


『あのパクさんしか思い出せない』。

からだ。



過去の物語を読んでいただければわかると思うが、

僕の人生の中で初めてあった韓国人はあのオカマチックな口調で言動も強烈なパクさんしかいない。


しかも一緒に暮らした韓国人がパクさんだから、これまた良いのか悪いのか・・・。


ともあれ、僕の中で韓国人と言えば、パクさんだけなのである。


それはつまり、韓国人=パクさんという事。


まあこのときの僕のイメージは極端に偏っている事は言うまでもない。


けれども、韓国人であるパクさんからこの旅行の直前で裏切られたという事があったため、

全く関係のない韓国人の家族連れを見ても、このときの僕にとってはパクさんと一緒にしか見えない。

つまりそれは、強烈なアレルギー反応のであり、そのアレルギー反応が、僕に鼻で笑い、目を側める(そばめる)行為をさせてしまったのである。


でもしかし、後の寮生活の中で僕は、他の韓国人達とも生活することになるのでこの

パクさん=韓国人

というイメージはガラリと変わることとなっていく。


またしかも、後々の話に登場してくる後輩の韓国人留学生も

「パクさんは同じ韓国人から見ても大変特異な人なので、パクさんを見て韓国人みんなが皆パクさんだと思わないで下さい」

としきりにフォローをしていた事を思い出すと・・・。


ともあれ話は戻って、僕はそういう理由から前方の指定席に座っていた韓国人の家族連れに目を側めてしまったのであるが、

・・・・しかし、そう入っても人間は単純な動物のようで・・・・・

グイーーーーン 

「あっまた開いた」

僕は自動ドアの事に気付いてしまってからというもの、自動ドアが開く毎に背伸びをして中の様子をしきりに伺っていたのだった。


『ああ、うまそうなーおにぎりだな~・・・・。』


『あっ、あのお父さん、ビールまで飲んでるよ。。。。

クウウ、うらやましい!!!!』

と。。。。




トホホホ・・・・これではなんのための旅なのか・・・・なんとも【ぶらり途中下車の旅】には程遠い僕の旅なのであった。




僕はしばらくの間、そうして気が沈みまくっていたのであるが、

しかし、日が昇り、その朝日の光がすこしずつ車内を照らすにつれ、僕の心にあったひとつの小さな希望が少しずつ大きくなっていくのを感じた。

それは、、、、

『でもまあいいや!なんて言ったって、そろそろ京都に着くんだしな~。

そうだ!僕の目的は京都じゃないか!

あんなパクさんやこの今のこの揺れる・臭い・痛い(体育座りで)現状は、これからの京都の旅の布石に過ぎないんだ。

そう!

つまり、京都では楽しい旅が待っているって事だよ』

と。


だから僕はこの望みがあるからこそ、この状況を耐える事ができているのであった。


この夜行列車が京都まで行かない事なんかをすっかり忘れながら・・・・。



姉さん、事件は近いです。

つづく。


第126話:嫌な汗

「あっやばい!」

僕はそういいながら走って階段を昇って行った。


「オオゥゥーーもう少し、あともう少し!ハア、ハア、ハア」


僕は、息を切らせながら急ぎ、階段を一段飛ばしで下っていく。


「おおお電車が見えた!あれに乗ればいいんだ!まだだ、、、まだ間に合う」


僕はそう自分に言い聞かせ、走って走って走りまくった。


そして、とうとう僕が電車のドアの目の前に到達した・・・その瞬間だった。



シューガタンッ!


電車のドアが僕の目の前で閉まってしまった。


「あっ!!!」

僕はとっさに電車の後方の車掌に目をやる。


すると、電車の後方でドアを操っていた車掌が僕の姿を見るなり、目を閉じて首を横に振ったのだった。


僕は、

「そんな事ない!そんな事ない!開けてよ!開けてくれよ!」

と、車掌に大声で訴える。


けれども、僕の声も空しく

車掌は

「出発進行!!」

と、右手をかざしながら、運転手に合図。


ガタン、ガタン、ガタン

電車は僕の目の前でゆっくりと動き出し、

そして、

行ってしまった。


「あ~あ、いっちゃったよ・・あ~あ。

まあでもしょうがないか!次の電車待とう」


僕はそう思い、ちょうど駅のホームで掃除をしていた駅員に

「次の電車、何時にきます?」

と声をかけたのだった。


するとこの駅員、


「えっと次の電車はですね・・・・」


と言いながら顔を上げて僕の顔を見る。



僕はその駅員の顔を見て心臓が飛び出るぐらいビックリ。



「えっ!なんで??

なんでここにいるの?」

そう、そこにいたのは昨日夜行列車について教えてくれた・・いや指定席がない事をわざわざ僕に教えた伝えた駅員であったのだ。



けれども、彼はそんな僕のびっくりした様子を無視するかのように


「えっと次の電車はですね・・・・。

あら~お客さん、もうこの時期は指定席が満杯でお客さんは乗れないですね。

もっと早く予約しとけば良かったのに~。

まあ、あとは自由席に乗るしかないですね。」


と、淡々と説明する。


「えっ?マジで??

じゃあその自由席の電車は何時にくるんですか」


僕は質問した。



「あ~自由席のある電車ですか・・・・・・



一年後ですよ。」


駅員がそう言う。


「えっ一年後?」


「そう、一年後。」


「えっ一年後って事は、俺は今日、京都には行けないって事?」


「そうです。あなたは今日、京都には行けないですよ」

駅員は答える。


「えっまじ?そんな~。。京都にいけない!!」


「そう、いけないの」

駅員が答えた。



僕はその答えに泣きながら

「うっそーー。なんだよそれーーー。あり得ない!あり得ない!あり得ない!」

と叫んだ。



あり得ないんだよ!!!!!!!!!!!


「ハッ!!」

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・


ガタン、ガタン、ガタン


列車がいつものように揺れていた。


「ああ、夢か~」


僕はいつの間にか寝ていたようだった。


しかし、それにしてもなんとも気持ち悪い夢である。


僕は額と首にべったりと嫌な汗をかいていた。



『くっそー。やな夢見た・・・。うわあなんかムカつくな~。』


僕はそう独り言をいいながら両手で一度、顔を押さえつつ外を見たのだった。


するとその車窓から見えたのは畑と一軒家ばかり・・・・であった。


『あれ?京都って、、、、、畑・・・・多かったっけ?』



僕がそう疑問に思っていると、



「次は終点、大垣~、大垣です」

と、アナウンスが流れた。


僕は一瞬、何を言っているのかわからなかったのだが、

しばらくして・・・・・・・・

『えっ?終点、オオ・・ガキ?大垣ってどこよ?』


僕は目が点になった。


けれどもアナウンスは続く。


このアナウンスに耳をよーく傾けていると


「次は終点、大垣~、大垣です。

京都方面にお乗換えの方は、向かいの●番ホ-ムにあります京都方面行き列車をご利用~下さい。

なお、乗り換え時間が大変短くなっておりますので充分ご注意下さい。」

と。



なんともこのアナウンスは僕にとって寝耳に水である。

まずこの夜行列車が、

「えっこの電車・・・・京都行きじゃないの?

えっ京都行きじゃないの?」

①    京都行きではないという事。

次にアナウンスによると、この夜行列車は大垣に06:53に到着し、乗り継ぎ列車は06:58発らしい。

つまりこれは、乗り換え時間はたった5分しかないという事になる。

「えっ五分しか乗り換え時間がないの?

えっ・・・五分しか乗り換え時間がないの?」

② 乗り換え時間が非常に短いという事。


しかし、いくら自問自答しても結果は変わらない。


僕はしょうがないので体育座りを止めその場に立ち上がり、リュックを背負って終着駅、大垣への到着を待つ事にした。


『ああ、やばい。乗り換え時間が5分しかないよ!・・・・まあ、でも向かいのホームだし走れば問題ないか」

と僕そう思っていたのだが、、、、


しかし、この僕の考えは非常に甘かった。


ガタッ ガタッ  ガタッ  ガタン


列車がとうとう大垣駅に到着。

そして、


プシューーー


夜行列車の自動ドアが開く。


「よっしゃ!いくか」

僕はそう思って駅のホームに降り立とうとしたのであるが

バシッ 

「ウッウォッ!あっあぶない」


思いっきりこけそうになった。


そう、僕は後ろから思いっきり押されたのだ。


『誰だこのやろう!!』


僕は思わず後ろを振り返る。


しかし後ろを振り返った瞬間、


この列車に乗っていた多くの乗客がどっと

鉄砲水のように列車のドアから流れでたのである。


『ウウォーーなんだこりゃあ!!』


この鉄砲水のようにあふれ出した乗客たち。

そう、この乗客たちも僕と同じように乗り継ぎの列車のホームへ【我先と】目指していたのである。

それまで誰もいなかった駅のホームは、乗り継ぎの列車に乗ろうとする乗客で一瞬のうちにいっぱいとなり、向こう側のホームに繋がっている階段に多くの乗客が殺到した。


『あっこれ・・・・俺のさっきの夢じゃん』


この僕の目の前で現実に起こっているこの光景・・・・僕にとって先ほどの夢と重なり合う。



「という事は・・・・やばい!!  このままじゃ乗り遅れる!!」


僕はそう思い、列車のドアからホームへとなだれ込む人ごみを強引にかき分け、そして思いっきり走った。


そうあの夢を再現しているかの如くに。。。


「あっやばい!やばい」

僕はそう言いながら走って階段を昇って行く。


「オオゥゥーーもう少し、あともう少し!ハア、ハア、ハア」


僕は、息を切らせながら急ぎ、階段を一段飛ばしで下っていった。


「おお~あれか!あの電車か!」

階段を下りると少し先に行ったところに電車があった。


「よし!あれに乗ればいいんだ!まだだ、、、まだ間に合う」


僕はそう自分に言い聞かせ、他の乗客たちをスルリとかわしながら、走りに走って走りまくった。


「オオゥゥーーもう少し、あともう少し!ハア、ハア、ハア」



そして、とうとう僕が電車のドアの目の前に到達した瞬間、


ピイーーーー、車掌の笛がなった。


『あの夢のときと同じじゃねーかーーー!!!』


僕はまた嫌な汗をかく。


つづく。


第127話:憧れの地『京都』 

ピイーーーー、車掌の笛がなった。

『やばい!』

僕は懸命に電車の扉にダッシュ!



そしてプシュー・・・・



電車の扉が閉まった。




そのとき!

僕はと言うと




「ふうー助かった~」




電車の中にいた。



そう、僕は電車に間一髪、間に合ったのだ。


しかし、その安心感もつかの間


「あれっ・・・・・あれっ?」


身動きが取れなかった。



僕はすぐ自分の背中に目をやると



ガッシャン!と効果音が鳴り響きそうな感じに


電車のドアとドアとの間に僕のリュックサックが挟まっていた。



「くそ~このヤロー!」


僕はそう言うと力いっぱいリュックを引っ張った。



ガタガタガタ・・・・ガタ・・・ガタン!


僕のリュックサックは無事に抜け、扉がしっかり閉まる。



『フウウあぶない。あぶない!』

僕はそうブツブツ心の中で思いながら、


ふとあたりを見渡してみると、


『うおおお!』


電車に乗っていたすべての人間の視線が僕の方に向けられていた。


皆さんもこんな経験はないだろうか。



通学や通勤の際、本当は駆け込み乗車はいけないのだが、

ついつい駆け込み乗車をやってしまい、

そしてタイミング悪くドアに挟まれてそうになって

体が特に肩などの部分がドカッと扉に当たりつつ電車内に入ると・・・・

車内の乗客の視線がすべて自分に集中していたという経験を。



このときほど、

「きゃああ恥ずかしい!!!」

と思うものはないのではないだろうか。


事実、その当事者となってしまったあなたは次の行動を取る事だろう。

一、別の車両へと移る。

二、目線を下げ、ひたすら乗客の目線がそれるのを待つ。

三、さりげなく独り言を言ってみたりする。


多分、一番か三番を選択する人が多いと思うが、

僕も

「ふう、あぶなかった!」

と、さりげなく独り言を言ってみたりしてみた。


そう、何事も起らなかったかのように。


しかしその独り言こそ、逆にかなりの違和感を相手に与えるという事も知らずに・・・。



とまあ、、それはさておき、僕は無事に?京都行きの電車に乗ることができた。



そして遂に・・・


「次は京都~京都です」

車内アナウンスが聞こえてきたのだった。


「おう!とうとう京都か~。。。。。。


くううーー!長かった~


ここまで来るためにどれだけ苦労した事か!」


僕はこれまでの苦労を思うとなんとなく感慨深いものがこみ上げてきたのだった。



振り返ってみれば、思い付きから学舎を飛び出してはみたものの、

駅員さんにはなんとなく小バカにされ、

電車内で寝ようと思って乗車した夜行列車では結局、くっさいトイレの目の前で長時間座らされ続けるという苦痛を浴び、

空腹のときには、目の前でおいしそうにおにぎりをほお張る韓国人家族を見せられ、

その上、韓国人という事から思い出したくないパクさんを思いださせられ、

ひいては電車においていかれる悪夢を見てしまい、今のちょっと前にはその悪夢が現実となりそうになって・・・・・


きわめつきには電車のドアにリュックが挟まれ、乗客の冷たい視線を浴び、恥ずかしい思いをさせられるという・・・・・・、

この1日とも満たない間にこれほどの苦難がが一気に押し寄せてきたかと思うと・・・・クウウウウウウ、、、、泣けてきた。


『いや!しかしそんな思いももうここまでだ!

もう花の都京都は目と鼻の先にあるんだもん』


僕は、京都での楽しい観光という希望を強引に頭の中に植えつけることにした。




そしてしばらくすると・・・・・・


『楽しい京都が目の前に・・・・』


と、そう思えてきたのだった。



そして遂に・・・・


「京都~京都です。」


車内アナウンスが流れた後、

プシュー


電車の扉が開いた。



「さあ、僕のたびはこれからだ~」


僕はそう思い、京都の地へと足を踏み入れる。



皆さんはご存知だろうか、毎週日曜日6時半から放送される日本の代表的アニメ『サザエさん』のオープニングを。


そう、あの『お魚くわえたどら猫・・・ルールルルッルー今日はいい天気~』の歌が流れるあまりにも有名すぎるあのオープニングである。

是非思い出して欲しい。。。

オープニングでは、その歌に合わせてサザエさんがいつもどこかの町を観光している風景の場面を。


まさにこのサザエさんの風景の場面こそが、僕そのものの心境であった。



『お魚くわえたドラネコー・・・・
ルールルルッルー今日はいい天気~


の歌詞に合わせて僕も、清水寺、五重塔、金閣寺を回っていく・・・・

そんな心境だ。


そして僕はサザエさんの如くに観光地を優雅に歩き回って・・・、そんな自分を想像したのだった。


そう、あの名曲に合わせて・・・・『お魚加えたどら猫~
ルールルルッルー今日はいい天気~

と。



「さあ、僕のたびはこれからだ~」


僕は京都の地へと足を踏み入れた。


そして第一声を放つ。




「あっつ!」

と。



そう、暑かった。



「めっちゃあっつ!!やべー。まじやべーよ。この暑さ!」



京都は暑かった。



「ルールルルッルー今日はいい天気~

なんてのんきな事を言ってられないくらい暑い。


暑すぎる!!





姉さん、僕は忘れていました。。。。。



京都が盆地だったという事を。。。。



またまた苦痛が続くような予感が・・・・。


つづく。


第128話:プアーな選択によって 

「暑い」

「あづい」

「あじじいいいい」


僕は京都がこんな暑いものだとは思わなかった。


ちなみに僕は鹿児島出身である。

 

 

そう、鹿児島と言えば南国の県。

 

 

と言う事は

 

 

南国の県=暑い県

 

 

つまり、

 

暑い県=暑いところに住む人

 

 

とすると

 

暑いところに住む人=暑いのに慣れている人

 

 

という事になる。

 

 

しかし、

 

 

だからなんだ!

 

 

『僕が鹿児島出身だからって暑いものは暑いんだ!』

 

 

僕はそう思う。

 

 

よく、北海道出身であったり沖縄出身であると気温の話になったら必ずこんな会話が出てこないだろうか。

 

 

「ここはあまり寒くないでしょう」

 

とか

 

「ここはあまり暑くないでしょう」

 

と。

 

 

しかし人間、気温が氷点下に下がったり30度以上気温が上がれば、、どこ出身であったとしても暑いものは暑いし、寒いものは寒い!

 

 

北海道出身だからって鹿児島の冬を過ごす時、半袖・半ズボンで過ごす輩はいないはず。

 

 

鹿児島出身だからって北海道の夏を過ごす際、長袖の輩はいまい。

 

 

まあたまに例外って人もいるけれど・・・。

 

例外の人:

その日の気温が今年一番の寒さと言われ、零度に近い気温だったある日の事。

 

僕は某テレビ局でのバイトの帰り、寒い寒いと凍えながらテレビ局の前を歩いていたとき僕は初めてボブ・サップを見た。

 

僕がまず驚いたのはボブ・サップの2mの身長でも馬鹿でかい体でもなく、その格好だった。

 

なんとボブ・サップの服装は半袖・半ズボンだったのだ。

 

僕はあの時ほど、日本人と外人のスキン・皮膚の違いを思い知らされた事はない。

 

 

 

とまあ話は戻って、僕だってそうだ。

 

 

鹿児島出身だからと言っても暑いものは暑い。

 

 

京都はそれほどに暑かった。

 

 

もっと具体的に言うと京都の暑さはじめじめした暑さであり、鹿児島のカラッとした暑さとは違っていた。

 

 

ともあれ僕はこの暑い中、どこに行こうか迷った。

 

 

『暑いけど、せっかく来たんだから京都観光はしないとな!』

 

 

そう思い、僕は自分の頭にある京都の観光名所の名前を思い巡らす。

 

 

『え~っと、京都の観光名所言えば・・・・え~っと、

 

うーーん

 

どこがあったかな~

 

 

うーーん

 

うーーん

 

うーーん

 

あっそうだ!!

 

 

清水寺と金閣寺と銀閣寺じゃないか!!』

 

 

・・・・・・おおおお!

 

なんとも今思えば

 

とってもプアーな知識だろうか!

 

 

しかし、当時の僕にとっては京都と言えばこの3つだった。

 

 

僕は、とりあえず一番近い場所から攻めようと思い観光案内所で一番近いところ聞き、

 

清水寺が京都駅から一番近いところにあるという情報をゲット。

 

 

ということで僕はまず清水寺に行く事に決めた。

 

 

「よし!清水寺へゴゥー!!」

 

 

僕はそう気合を入れて、いざ清水寺へ。。

 

 

そして30分後。

 

 

「ヒーーーーヒーーーーヒーーー、まだ清水寺につかないの?」

 

 

僕はすでに瀕死状態だった。

 

 

最初は気合で体はよく動いていたものの、

 

昨夜から睡眠が全く取れていなかった事、

 

京都特有のじめじめした暑さ、

 

路線バスが観光客だらけで缶詰状態だった事によって僕の体は確実にダメージを負ってしまい、

 

極めつけには

 

清水寺までは

 

 

坂道でいく!

 

 

という事を現場で知った精神的なダメージによって

 

まさにTKO テクニカルノックアウト寸前。

 

 

 

僕はそのとき思った。

 

 

「なにが、、、『そうだ!京都行こう』だ。

 

今の京都の状況考えたら『そうだ!涼みに行こう』が正しいじゃねーか」

 

と。

 

 

なんとも・・・・僕のギャグもすでにTKOテクニカルノックアウト寸前だ。

 

 

体力的・精神的ダメージは思考能力をも大幅に低下させてしまうらしい。

 

 

 

 

僕はふと思った。

 

 

 

『ああ、帰りて~』

 

と。

 

 

京都へ来てから約1時間半で、すでにホームシック状態の僕。

 

 

 

姉さん、危険です。


やばいです。

 

僕汗臭いです。


第129話:2回目のタブー

「はあああ、今回はちゃんと座席に座れた・・・・はああよかった。。。。マジで夕方から並んでて正解だったな~」


僕は窓側の席に座った後、車窓から見える夜景を1人見ながらそうつぶやいた。


列車は新大阪を通過し、軽快に走っているように見える。

まさに終点の福岡へ一直線!

という感じだ。


「座席にもちゃんと座れた事だし、ちょっと一眠りしようかな!」


僕は座席に座れたという達成感を味わった後、この列車は明日の早朝、福岡に着くという事で、ひと眠りする事にした。



このひと眠りする数時間前の事。。。。。



「あじいいあじいい!」


僕は1人そう呟きながら、清水寺への坂道を歩いていた。



しっかしこの清水寺への坂道、、、、、

人が

多すぎ!!



清水寺までの坂道には幾多のお土産屋さんが並んでいる事もあり清水寺に向かう観光客が足を止めてお土産を見て回っている。

そのために、坂道はとても混雑していた。


修学旅行や観光で清水寺に行った事のある人なら分かるだろう。


京都の暑さに加えこの人・ひと・ヒト・・・・最悪である。



しかも様々なニオイが渦巻いているからこれまた、たちが悪い



汗臭いニオイ、強烈な香水のニオイ、お香のニオイなどなど・・・汗臭い僕でも、このなんとも言えない奇跡的にミックスされたニオイと暑さと人ゴミで、僕はもう。。。。。。



そして、残された力を振り絞ってその坂道を超え、清水寺へと入ったのだが、これまた観光客でごった返していた。



『おう!マジかよ!これじゃあお寺を見にきたのか、人を見に来たのか、ニオイを嗅ぎにきたのかわからないぜ

・・・・・・・・・・・・・


ああ~来るんじゃなかった』


僕はそう思った。


僕が観光していて『ああ~来るんじゃなかった』と思ったのはこれで2度目である。



1度目は小学5年生の時に、ディズニーランドに1人で乗り込んだとき。



ディズニーランドに1人で行く・・・・・。


これを見て、


「ひとりなんてあまりにも無茶だ」


と思われる方もいるだろう。



否!

ひとりで行く事は無茶ではない。




命知らずの無謀者だ。




1人でディズニーランドに行く。

これを 『1人ディズニーランド!』 と呼ぶ。



なんともこの名前を聞いただけでも、悲壮感が大いに漂い、空しさ伝わってくるではないか!




僕はあのとき子どもながらに大変な事を知らされた。



それは、


「ひとりで夢の国には行ってはいけない」

という事。


おおなんとも恐ろしい事だろう。。。。



そう、夢の国に1人で行く事はタブーなのである。


おおおお!今思い出しただけでも、なんとおぞましい事だろう!!


いずれこの時の事を話す機会もあるだろうが、

ともあれ、今回は2度目の『ああ~来るんじゃなかった』という後悔の念。


こんな京都での観光で、2回目を経験するとは。。。



僕はその後、清水寺をさらっと一周した後、来た道をそのまま戻り、

大ダメージを受けた体を休めるべく京都駅の横にある伊勢丹へと向かったのであった。


そう、

「伊勢丹なら冷房が効いていて快適だろう」


と思い込んで。。。



★僕の京都観光-ゆかりの地:清水寺

市バス
京都駅(206番・100番)
 ===> 五条坂下車 ==> 徒歩10分

猛暑日に行くと奇跡的にミックスされたニオイと人ゴミに遭遇するかも・・・。


第130話:おやすみなさい 

京都。


京の都(きょうのみやこ)←間違っても「きょうのと」とは読まない事。


この地名を聞くだけでなんとなく日本の奥ゆかしさが漂ってくるような気がする。


そして京都駅。


『京都』という奥ゆかしい言葉が使われている駅とあって、

「京都駅も古風な駅なんだろうな~」

と、まだ京都に足を踏み入れた事のない人であったら誰でも思い浮かべるであろう。


僕自身そうだった。



京都にある駅、京都駅。



「どんな古風な駅なんだろうか」

と、僕は思いつつ京都駅に降り立った。


しかし、、、、、、ド肝を抜かされた


「これがあの京都駅????」




なんともモダンな駅ではないか!



というより最初の印象は、


「デカっ!!デカっ!」


とにかくデカイ!!!というのが僕の第一印象であった。



ちなみにあれほど天井が高い駅は他にはないだろう。



なんという近未来的な建築なのだろうか。



そして、古風とは全く縁もゆかりもない京都駅。



ある意味、僕の期待は裏切られたのであった。



「これが京都駅か~。」



ちなみにこの京都駅・・・・・・京都盆地をイメージさせたという。



しかし、凡人の僕には逆立ちしても全くそんなイメージはつかめない。


「へええ、盆地???」


と、へええボタンを押すだけで精一杯だ。



けれども、僕は京都駅の事をここでケチをつけているようで、実はこの京都駅のデザインが結構好きだったりする。


そしてそんな京都駅の横には伊勢丹が隣接しているのであるが、この伊勢丹もモダンなデザイン建築だったりするのであるが・・・・そんな伊勢丹に僕は向かったのであった。


僕は、砂漠の真ん中で

「みっ水・・みずをおくれ~」

と、乾ききったノドを潤すべく、オアシスを探し回る放浪者の如くに、

冷房の効きまくっているであろう都会のオアシスのような伊勢丹へと向かったのである。


そして、僕はとうとう伊勢丹へと辿り着いた。


「ここか・・・」


僕はそっと伊勢丹のドアを開けると、、、、


次の瞬間、ドドドドドーーーーーっと、冷たい風が怒涛の如く一気に僕の体を貫いていったのであった。


「はううう!!!」


その冷たい風は火照りまくった僕の体を一気に冷やしていったので意識を失いかけるほどであった。


火照りきった僕の体にとってはとてつもなく耐えられない、そしてエネルギーを奪われるほどの風であったので

僕はその場に座り込んでしまいそうになった。


「ああやべええええええ。。。。。」


しかし・・・・・そんな事を思っていた僕の目の中にあるものが飛び込んできた。


それはなんと、、、、、、、、ベンチ。


なんと僕の目の前には木で作ったベンチが都合よく設置されているではないか。


しかもそのベンチには・・・・・誰も、、、、人がいなかったりする。


「おおなんと奇跡的な事だろう。この人ごみの中で誰も座っていないベンチがあるなんて・・・

このベンチは僕に座って欲しいがために誰も座らせなかったんだろう。。

いや・・・・このベンチは僕に座ってほしいがために生まれてきたんだ!!」

僕は一瞬にしてそう思った。



・・・・しかしなんとも、めちゃくちゃな解釈であろうか。

これが人間が極限の状態に陥った時の感情だったりするわけで、、、、つまり人間って自分本位のまた勝手な動物って事。。。。




それから僕はその誰も座っていないベンチに座りつつ


次の瞬間・・・


「おやすみなさ~い」


と、

寝た。。。。



それからの寝ている間の事はよくおぼえてはいない。


しかし、夢の中でこんな会話が聞こえてきた事はかすかに覚えている。



「ねえ~なんか臭くない・・・?」


「うん、臭いというか汗臭い感じ??」


・・・・・

・・・・・・・・・・・・

「こんなところで寝るやつがいるよ・・・」


「やばくねーっていうか、くさくね~?」

・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・


「ここで寝るなんて、、、、非常識だ」


・・・・・・・・・・・・

「ねえ、この人って浮浪者?」


「ダメよ、かかわっちゃ・・・」



なんともリアルな夢である。


しかし、夢の中にいる僕にとってはどこか遠い国での出来事の会話のように聞こえてきて、なんだか気持ちいい。


それからどれくらい時間が経ったのだろうか。



「はあ~あ、うーーーん良く寝た」



僕はおもいっきり背伸びをした。


そしてその寝ぼけた顔で正面に目をやると、、、、

そのとき初めて気付いたのであるが

ベンチの目の前には愛想よくふりまくデパートガールが座る案内所が。。。。


けれども、僕が見たときにはそんな愛想良く振りまくデパートガールの視線ではなく、軽蔑のまなざしで僕を見るデパートガールの視線であった。



まあそりゃあそうだろう。


なんとも言えない汗臭い体臭をふりまく浮浪者らしき人物が偶然空いたベンチに寝そべり「おやすみなさい」と宣言して普通に寝たら誰だって・・・・・。



しかもデパートガールの目の前で堂々と・・・。


今思えば、あれだけ堂々と寝られては注意することも排除する事もできなかったのだと思う。


しかし、その視線を初めてみた僕は


「おおコワっ」


と、


「フッフフッフフーーー」

と、口笛を吹きつつそのまま何事もなかったかのようにサササッと、その場を後にしたのである。


それから僕は、昨日の夜行列車の出来事を教訓にすべく福岡駅に向かう夜行列車の来る4時間近く前にホームで並ぶ事にした。



夜行列車が京都駅に着いたときには勿論、一番乗りとしてこの列車に乗り込み窓側の席に座ることができたのである。


「はあああ、今回はちゃんと座席に座れた・・・・はああよかった。。。。マジで夕方から並んでて正解だったな~」


僕は窓側の席に座った後、車窓から見える夜景を1人見ながらそうつぶやいた。


「座席にもちゃんと座れた事だし、ちょっと一眠りしようかな!」


僕は座席に座れたという達成感を味わった後、この列車は明日の早朝、福岡に着くという事で、ひと眠りする事にした。


それから数時間が経ち、夜行列車は岡山駅に止まった。


僕はその時、目を開ける事無くその発着に自然と耳を傾けていた。


それから

「ここが空いてるじゃん。」

「おおここにしよう。ここにしよう。よいしょっと」


どこかの若い男性2人だろうか・・・僕の真向かいに座った2人の男性の会話が聞こえてきたのだった。


「それにしても席が空いててよかったな~」

「おおお、マジでそうだよな~・・・」

「乗れねーかと思ったよ。」

「でも、早く並んでおいて正解だったぜ」


この2人の男性も苦労してこの夜行列車に乗ったようで・・・・まあどこも普通の会話ではあった。

しかし、僕にとってはこの会話・・・・っというより、声にはとても違和感を覚えたのである。



なぜならそれは、どこかで聞いた事のあるような声だったからだ。


僕はまだ目を開けずにこの声に耳を傾けていた。


『この声・・・どこかで聞いた事のある声だよな。。。。

どこだったかな~。とても身近で聞いた事のあるような声なんだけど

・・・・・・・・・・ってまさか!!!』

僕はすぐさま目を見開き、顔を上げ、僕の目の前にいる人物を見たのだった。


「ええええ~!!!!!」



姉さん事件です。





今回で最後の紹介となる京都のみどころ

⇒『京都駅』 

京都駅から徒歩0分

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