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第122話:旅のお供に

「今何時かな?」
 
僕は駅のホームの時計に目をやった。
 

『もう9時半か~
 
それにしてもここはどこだ?

来たことなんですけど・・・。』


 
そう、僕はテレビ番組の【ぶらり1人旅】に影響されて、リュック片手に学舎を飛び出し電車に乗ったまではいいが、

今僕が降り立った駅が、何県のどこにあるのか全く検討がついていなかった。

今わかっている事といえば、この駅は東京より西にあるって事だけ。
 

『まあしょうがねーか。

とりあえず行けるところまで行こうってことだったし、東京より西にいることは~間違いないんだから・・・』


 「しっかし、それにしても殺風景なホームだな。人がだんれもいないじゃん!

まあ強いて言えば、駅員くらいか・・・」
 

僕が駅のホームを見渡すと、この駅に今いるのは僕と、改札口の近くで掃除をしている駅員さんだけだった。


「まあこんなところで油売ってもしょうがないから、次の電車がいつくるのかを駅員に聞いてみよ~っと」


僕はそう思い、改札口にいる駅員さんのところに歩いていった。
 


「すいません!次の電車って何時ごろくるんですか~」

僕は駅員にたずねた。


すると


「えっ?どこ行きの」


と、逆に駅員に聞き返されてしまった。



そりゃあそうだ。


普通は※○□△まで行きたいんですけど・・・。と質問するのだから




「えっ!そ~ですね~とりあえずまあ・・・今より西にいく電車で。」

 

「え?」

と、駅員さんも一瞬困ったような感じではあったが、


しかしそこはプロ。



「え~っと、それなら夜行列車がここを通りますよ」


「えっ!ホントですか?」



「ちょうど、この夏の時期に運転している電車で、東京から大垣行きの夜行なんですよ。」
 


「えっ?東京からでてるんですか?」


「はい」



ガーーーーン



僕は、自分の無計画さの頭を打たれたような感じがした。



『うおお~なんだよそれ~。そんな電車があったのかよ。

それなら東京から乗れば一本だったんジャン・・・』
 



「ははは、そうなんですか?

それでその電車は何時に来ます?」


 
「えっとね~。ちょっと待ってよ~。」


駅員さんは、そう言うと時刻を確認に事務所へ。

「えっとね~。1時6分着だね。」
 

駅員さんはそう言った。



「えっホント?」


僕は思わず目を丸くした。


「そう1時6分着」



・・・・・・・・・・僕はもう一度ホームの時計に目をやった。





21時50分




時計は正直だ。




『だああ、電車の時間まで、まだ4時間近くあるじゃん。』



・    ・・・・とまあ、そんなこんなで急に空いてしまったこの4時間。


『ああ、何をすればいいんだろう・・・』



僕は途方にくれる。


そんな時だった


「あっそうだ!


こんな事もあろうかと俺、CDウォークマン持ってきたんだった。

忘れてたよ~。


俺ってかしこ~い!』


と言うことで僕は早速、バックから
旅のお供には欠かせない音楽を奏でるCDウォークマンを取り出し、イヤフォンを耳に装着、そして電源をONにし音楽を聞くことに!


ふんふんふーん


僕は聞こえてくるであろう音楽に耳を澄ました。


しかし、、、、、


音楽が聞こえてこない。


「あれ?音楽が聞こえないぞ・・・」


そう、電源をONにしているはずなのに全く音楽が全く聞こえないのだ。


「あれ?おっかしいな~。」


僕はそう思い、CDウォークマンの中身を空けてみると、、、

CDが入っていない。


「ったくも~CDが入ってないじゃんかよ~。


そりゃあ動くはずねーよな。


まあ、でもよかった~、とりあえず長旅になるだろうからと、長渕剛のベストアルバムを持ってきて正解だったよ~

俺ってかしこーい!」



僕は予備として持ってきていた長渕剛のベストアルバムのCDケースをリュックから取り出し、CDケースを開ける。



カチャッ・・・・


しかし、そこにもCDは入っていなかった。


「って!こっちもカラじゃねーか!このヤロー!


あああ、



俺ってかしこくね~、ってか、旅のお供が、、、、全滅じゃん!


すでにこの時点で。。。」


・・・・・


・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・

なんとも先行き不安の鹿児島までの一人旅。


まだまだひとつもふたつも波乱ありそうな雰囲気だ。


つづく。






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