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第130話:おやすみなさい 

京都。


京の都(きょうのみやこ)←間違っても「きょうのと」とは読まない事。


この地名を聞くだけでなんとなく日本の奥ゆかしさが漂ってくるような気がする。


そして京都駅。


『京都』という奥ゆかしい言葉が使われている駅とあって、

「京都駅も古風な駅なんだろうな~」

と、まだ京都に足を踏み入れた事のない人であったら誰でも思い浮かべるであろう。


僕自身そうだった。



京都にある駅、京都駅。



「どんな古風な駅なんだろうか」

と、僕は思いつつ京都駅に降り立った。


しかし、、、、、、ド肝を抜かされた


「これがあの京都駅????」




なんともモダンな駅ではないか!



というより最初の印象は、


「デカっ!!デカっ!」


とにかくデカイ!!!というのが僕の第一印象であった。



ちなみにあれほど天井が高い駅は他にはないだろう。



なんという近未来的な建築なのだろうか。



そして、古風とは全く縁もゆかりもない京都駅。



ある意味、僕の期待は裏切られたのであった。



「これが京都駅か~。」



ちなみにこの京都駅・・・・・・京都盆地をイメージさせたという。



しかし、凡人の僕には逆立ちしても全くそんなイメージはつかめない。


「へええ、盆地???」


と、へええボタンを押すだけで精一杯だ。



けれども、僕は京都駅の事をここでケチをつけているようで、実はこの京都駅のデザインが結構好きだったりする。


そしてそんな京都駅の横には伊勢丹が隣接しているのであるが、この伊勢丹もモダンなデザイン建築だったりするのであるが・・・・そんな伊勢丹に僕は向かったのであった。


僕は、砂漠の真ん中で

「みっ水・・みずをおくれ~」

と、乾ききったノドを潤すべく、オアシスを探し回る放浪者の如くに、

冷房の効きまくっているであろう都会のオアシスのような伊勢丹へと向かったのである。


そして、僕はとうとう伊勢丹へと辿り着いた。


「ここか・・・」


僕はそっと伊勢丹のドアを開けると、、、、


次の瞬間、ドドドドドーーーーーっと、冷たい風が怒涛の如く一気に僕の体を貫いていったのであった。


「はううう!!!」


その冷たい風は火照りまくった僕の体を一気に冷やしていったので意識を失いかけるほどであった。


火照りきった僕の体にとってはとてつもなく耐えられない、そしてエネルギーを奪われるほどの風であったので

僕はその場に座り込んでしまいそうになった。


「ああやべええええええ。。。。。」


しかし・・・・・そんな事を思っていた僕の目の中にあるものが飛び込んできた。


それはなんと、、、、、、、、ベンチ。


なんと僕の目の前には木で作ったベンチが都合よく設置されているではないか。


しかもそのベンチには・・・・・誰も、、、、人がいなかったりする。


「おおなんと奇跡的な事だろう。この人ごみの中で誰も座っていないベンチがあるなんて・・・

このベンチは僕に座って欲しいがために誰も座らせなかったんだろう。。

いや・・・・このベンチは僕に座ってほしいがために生まれてきたんだ!!」

僕は一瞬にしてそう思った。



・・・・しかしなんとも、めちゃくちゃな解釈であろうか。

これが人間が極限の状態に陥った時の感情だったりするわけで、、、、つまり人間って自分本位のまた勝手な動物って事。。。。




それから僕はその誰も座っていないベンチに座りつつ


次の瞬間・・・


「おやすみなさ~い」


と、

寝た。。。。



それからの寝ている間の事はよくおぼえてはいない。


しかし、夢の中でこんな会話が聞こえてきた事はかすかに覚えている。



「ねえ~なんか臭くない・・・?」


「うん、臭いというか汗臭い感じ??」


・・・・・

・・・・・・・・・・・・

「こんなところで寝るやつがいるよ・・・」


「やばくねーっていうか、くさくね~?」

・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・


「ここで寝るなんて、、、、非常識だ」


・・・・・・・・・・・・

「ねえ、この人って浮浪者?」


「ダメよ、かかわっちゃ・・・」



なんともリアルな夢である。


しかし、夢の中にいる僕にとってはどこか遠い国での出来事の会話のように聞こえてきて、なんだか気持ちいい。


それからどれくらい時間が経ったのだろうか。



「はあ~あ、うーーーん良く寝た」



僕はおもいっきり背伸びをした。


そしてその寝ぼけた顔で正面に目をやると、、、、

そのとき初めて気付いたのであるが

ベンチの目の前には愛想よくふりまくデパートガールが座る案内所が。。。。


けれども、僕が見たときにはそんな愛想良く振りまくデパートガールの視線ではなく、軽蔑のまなざしで僕を見るデパートガールの視線であった。



まあそりゃあそうだろう。


なんとも言えない汗臭い体臭をふりまく浮浪者らしき人物が偶然空いたベンチに寝そべり「おやすみなさい」と宣言して普通に寝たら誰だって・・・・・。



しかもデパートガールの目の前で堂々と・・・。


今思えば、あれだけ堂々と寝られては注意することも排除する事もできなかったのだと思う。


しかし、その視線を初めてみた僕は


「おおコワっ」


と、


「フッフフッフフーーー」

と、口笛を吹きつつそのまま何事もなかったかのようにサササッと、その場を後にしたのである。


それから僕は、昨日の夜行列車の出来事を教訓にすべく福岡駅に向かう夜行列車の来る4時間近く前にホームで並ぶ事にした。



夜行列車が京都駅に着いたときには勿論、一番乗りとしてこの列車に乗り込み窓側の席に座ることができたのである。


「はあああ、今回はちゃんと座席に座れた・・・・はああよかった。。。。マジで夕方から並んでて正解だったな~」


僕は窓側の席に座った後、車窓から見える夜景を1人見ながらそうつぶやいた。


「座席にもちゃんと座れた事だし、ちょっと一眠りしようかな!」


僕は座席に座れたという達成感を味わった後、この列車は明日の早朝、福岡に着くという事で、ひと眠りする事にした。


それから数時間が経ち、夜行列車は岡山駅に止まった。


僕はその時、目を開ける事無くその発着に自然と耳を傾けていた。


それから

「ここが空いてるじゃん。」

「おおここにしよう。ここにしよう。よいしょっと」


どこかの若い男性2人だろうか・・・僕の真向かいに座った2人の男性の会話が聞こえてきたのだった。


「それにしても席が空いててよかったな~」

「おおお、マジでそうだよな~・・・」

「乗れねーかと思ったよ。」

「でも、早く並んでおいて正解だったぜ」


この2人の男性も苦労してこの夜行列車に乗ったようで・・・・まあどこも普通の会話ではあった。

しかし、僕にとってはこの会話・・・・っというより、声にはとても違和感を覚えたのである。



なぜならそれは、どこかで聞いた事のあるような声だったからだ。


僕はまだ目を開けずにこの声に耳を傾けていた。


『この声・・・どこかで聞いた事のある声だよな。。。。

どこだったかな~。とても身近で聞いた事のあるような声なんだけど

・・・・・・・・・・ってまさか!!!』

僕はすぐさま目を見開き、顔を上げ、僕の目の前にいる人物を見たのだった。


「ええええ~!!!!!」



姉さん事件です。





今回で最後の紹介となる京都のみどころ

⇒『京都駅』 

京都駅から徒歩0分

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