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第153話:いい迷惑

とうとう、この日がやってきた。

僕にとっての大学デビューの日!


この日は人生の折り返し地点の日と言っても過言ではないと思う。


なぜなら、僕は今までの自分とはおさらばして、これからは愛車と共に歩むのだから。

ライダーとして歩む僕。


愛車にまたがる僕。


愛車にまたがり、後ろに彼女を乗せる僕。


そしてその背中に彼女のぬくもりを感じる僕。


なんとも想像しただけで、ヨダレがでてくる。

(いつもここに返ってくる僕って、、、一体)




これこそ男の性(サガ)というものか!?




僕は、こんなヨダレ・・・いやいや気持ちを抑えに抑えつつバイクの受け取り先の木田宅へと向かったのだった。



木田宅は新宿から小田急線に乗り換えた数駅のところにある。



木田さんはこのほどZANDを退職し、自分で事業を始めたのであった。



その木田さんの新たに始めた事業の名はというと、、、、、




【ワニワニファクトリー】





・・・・・。



言葉がない。。




『なんてふざけた名前なんだ!』

と、僕も初めて聞いたときはそう思った。



けれどもそれと同時に、この言葉を聴いてどこか懐かしく感じた事も事実。



あとでその理由がわかった。



それはよく中高生のときに通ったゲームセンター。



そこにはワニを模したモグラたたきがあった。


その名前は、、、


【ワニワニパニック】





『木田さんはここから名前をとったんじゃないか?』と本気で思ったが、ちょっと木田さんに名前の由来を聞く勇気は僕にはなかった。



なぜなら木田さんに関わると、結構面倒くさい事になるからだ。



つい最近もこんなことがあった。



山手学舎のコミュニケーションツールとして日誌というものが存在する。


その日誌とは、その日の要件や感想、要望・注意、掃除のチェック付など、、自由に舎生が書く事のできる大学ノートの事だ。


この日誌に、木田さんが舎監のときに、自分の日頃の事を書いていた。


彼が自分のその日の感想や出来事を書くことは別に問題ではないと思うが、

けれども彼はよく、自分の奥さんとのやり取りの愚痴を書いていた。


そして自分の奥さんの事を決まって「悪妻・怪獣」などの固有名詞で表現していたのだ。


この表現に我慢ならなかった
人物が実はいた。


それはアルトノさん。


彼はある日、木田さんのいつもの愚痴に対して、

「自分の大切な奥さんの事をそんな表現で呼ぶなんてやめてください!」


と、本気で注意したのだった。



僕はアルトノさんの意見はもっともだと思う。



けれどもそれ以上に、木田さんの文なんてどうでもいいじゃん!とも思っていた。




しかし、これに噛みついた人物が実はいた。


それは山田さん。



山田さんは変に木田さんをフォローしたのだった。


「この表現は、木田さんのまあ愛称と言うかあだ名だから、

本当に嫌いだったら、ここにわざわざ公には書かないと思うし、

自分の妻の事をこういう風に言うのは日本の文化にもあるというか。。。アルトノの外国人だからわかんないんだよ」

と。



僕は、木田さんの性格から見るとそういう風に見る事はできるかもと思った。


けれどもそれ以上に、木田さんの文なんかどうでもいいじゃん!とさらに思った。



『まあ、俺には関わりのない事だし関係ねーやー!』

と彼らの論争に対してたかをくくっていたのだが、


これは僕の性(サガ)なのだろうか、、、


学舎のいざこざ&もめ事があるときにはいつも僕が近くにいる。


別に「家政婦は見た!」 のように自分から見に行くわけではない。


偶然にも拘らず、必ずと言ってもいいほどに、、僕が楽しくゲームをしていたり、ゆったりとご飯を食べているときにそれは起こる。

ちょっと数えるだけでも

①アルトノ Vs 榎本  

②アルトノ Vs 山田  

他にも、、、いずれ明らかにするが 

③山田 Vs 金

④白 Vs 朴

⑤白 Vs 田端

他にも数知れず。。。。


そして今回、僕はアルトノ Vs 山田  に巻き込まれた。


木田さんの文なんか無視してればこんな事にはならないものを、

山田さんがまた「外国人にはわからない!」なんていらん、ひと言多い表現が原因で、

以前のホモ疑惑でしこりの残るアルトノさんと山田さんとの関係も手伝って、


最終的には外国人差別への問題へと発展してしまったのだ。


最終的にはなぜかこの問題の張本人である木田さんが仲介に入り、

もう日誌には奥さんの事は書かないという事で決着したが、、、、

なぜか僕がその証人的なものとされてしまった。



『だったら、最初から書くなよ!!』

と、僕は声を大にして言いたかった!


僕にとってはかなりのいい迷惑だ。



けれども、実は、、、僕はそんなとても面倒くさい人物に、僕の運命の日のカギを握らせている。


しかし、僕は【バイクが貰える】という事と、自分の明るい未来に対してヨダレと共に頭がいっぱいな為、そんな事を完ぺきに忘れてしまっていた。




そして、そんな浮かれた僕は【ワニワニファクトリー】に到着したのだった。



出る杭は打たれる、、、改め 出るワニは打たれる、、、もしくはワニに噛まれる。


僕の運命やいかに。。。




つづく。


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