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2007/12/10 第21話:ラッサールはオ・サッール??
僕は、同じ鹿児島出身でしかもオ・サール(前回を参照)を卒業し、東大生である田端にどう対応していいかわからなかった。 しかし、そんな僕の驚きと迷いをよそに面接は続いた。 前回僕が
2007/12/10 第22話:初めて見学者を招く
少しずつではあるが、山手学舎の生活にも慣れてきた。 そんなある日、 リ~~~~ン 電話が鳴った。 山手学舎には共同の電話があるのだ。 リ~~~~ン
2007/12/10 第23話:初のパーティ?へ
大学生一年生の春とは、どんな時期だろうか。 入学式がある時期。 新一年生同士の交流を図るためのオリエンテーションキャンプの時期。 サークルなどは新入生歓迎コンパ、略して新歓が
2007/12/10 第24話:ガラスのハート
「あはは~それでお前、一人飲んでたかの。普通パーティの意味間違えるか~。だははっはははは~腹イテ~」 馬鹿笑いが学舎中に響いた。 「そんなに笑わないでくださいよ。榎本さ~ん。 俺
2007/12/10 第25話:山手学舎の真相!?
ある夕暮れの日、太陽の光が雲を照らしている。 とても美しい。 そんな夕暮れを見ながら僕は、学舎の屋上に一人、たたずんでいた。 そういえば、学舎に入って早一ヶ月以上が過ぎていた
2007/12/10 第26話:関西弁も色々らしい
山手学舎には広い屋上があり、 そこでの夕方の風はとても気持ちがよかった。 なぜ僕が屋上にいるのかというと、洗濯物を干しにきたのだ。 学舎には備え付けの洗濯機がある。
2007/12/12 第27話:ミッションインポシブル
とうとうその日がやってきた。 山手学舎には、月に一度、舎生懇談会、略して『舎懇』と呼ばれるものが開かれる。 山手学舎は自治寮である。 つまり、そこに住んでいる学
2007/12/13 第28話:聖域にメス
僕の人生初体験となる冷蔵庫掃除が今始まった。 冷蔵庫掃除という言葉が存在することも知らなかった僕。 冷蔵庫掃除とは何ぞや? 僕の周りで否、この日本で、い
2007/12/14 第29話:談話室班が嫌になりました。
「すいません!早く持ってきてもらいますか?水が冷たいんで!」 僕は大声を上げていた。 「わりい、わりい、じゃあこれここに置いとくから、よろしくな~」 ガチャっ、ガチャ
2007/12/15 第30話:舎懇を回想する
とうとうこの時が、舎懇の時がやってきた。 舎懇ではまず、これまでの一ヶ月間を振り返り、舎生達が役割を与えられている仕事についての報告をする。 次にその月にある行事を再確認し、議論す

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第21話:ラッサールはオ・サッール??


僕は、同じ鹿児島出身でしかもオ・サール(前回を参照)を卒業し、東大生である田端にどう対応していいかわからなかった。


しかし、そんな僕の驚きと迷いをよそに面接は続いた。


前回僕が受けたような質問を案の定、受けていた。



「自分が買ってきた冷蔵庫の中身を食べられたらどうしますか?」


僕はこの質問を耳にし、

『あっ!きたきた。この質問。。。

さあ東大生はどう答えるのか?』

僕は東大生の答えに集中した。



僕の面接でその質問が出たときは

「そんな状況になったことまだないからよくわからないですけど、、、そんなに卵は重要なんでしょうか?」(11話を参照)

と答えたが


さあ東大生の答えはどうなる???


東大生の答えに期待が高まった。

・・・・

・・・・

・・・・

「泣き寝入りします。」




『うおおおーいきなり泣き寝入りかよ!!』



なんて君は諦めが早いんだ。


そんな簡単に人生あきらめちゃいけないよと言いたくなった。




そして、質問は続く。


「ごはんがとられたらどうしますか?」


これも僕の面接の時と同じ質問。


僕はこれに対して
「いやーそれもわかんないですけど、取られたら犯人探しします。」と回答していた。



しかし東大生は



「泣き寝入りします。」

とキッパリ。



「じゃあ自分の買ってきた材料で冷蔵庫に入れていたものが、勝手に先輩に使われたらどうしますか?」


これも僕のときと同じだ。


僕はこの質問に

「先輩だったとしても悪いことは悪いのでちゃんと注意します!」

と強気な発言をしていたが、


さあ東大生の答えは??



「泣き寝入りします」



『うおおおーこれまた泣き寝入りかよ!!』


ここまでくると、悟りの境地といっていい。


なんだか哲学的なものを感じた。




【すべてを受け入れよ】


そんな声が聞こえてきそうだ。


それほどに田端という東大生は落ち着いているように見えた。




そして難なく面接が終了。


彼は別室へと移された。



彼が別室に移されたことが確認されると

榎本さんは切り出した。


「どうよ?」



みんな言葉に詰まった。



「じゃあ、反対意見はあるか?」


榎本さんは、舎生ひとりひとりを見回した。


手があがらない。


「それじゃあ、賛成意見は?」


それにも手があがらない。


それは当然であろう。


あの作文、あの面接なだけに、みんなあの東大生に圧倒されたのかも知れない。


今考えてみると、みんなどうしていいかわからなかったんだと思う。



僕も別の人種だと長年思ってきたオ・サール出身者にこんな形で会うとは全く予想だにしていなかったので、意見を求めれたが、

「いやー、ラ・サールとは縁がないと思っていたし、オ・サールと言っていたレベルですから、よくわかんないです」

としか答えられなかった。



「そうか。わかった。じゃあ多数決を取ろう」

と榎本さんは言った。


「彼が寮に入ることに反対と賛成とどちらかと言えば賛成だ。いいな!」



「それじゃあ反対の奴?」

誰も手を上げなかった。



「じゃあ賛成の奴?」

2人ほど手があがった。


「じゃあどちらかと言えば賛成の奴?」

その他全員が手を上げた。



それほどに東大生の田端はこれまでにないキャラクターの持ち主であると言えるであろう。


そして無事、彼の入舎が決定したのだった。


彼の入舎が決定したときに、一人の先輩が田端にこう言った。


「そんなに泣き寝入りしなくていいから、言いたいことは先輩だろうがなんだろうがバンバン言いなさい」
と。






それから数日が経ち、彼が寮へ引越してきた。




僕がその時担当したのだが、先ほども言ったように、別の人種と思っていたので、対応に困った。



しかし今となってはどう対応したか自分では覚えていない。



後に田端は、この時の様子をこう語っている。


「はじめて会ったときに、態度とこの寮への適応から見て先輩だと思い、結構長い時間、敬語使ったが、実は同じ学年だと知ったときなんかむかついた」と。





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第22話:初めて見学者を招く


少しずつではあるが、山手学舎の生活にも慣れてきた。

そんなある日、

リ~~~~ン


電話が鳴った。


山手学舎には共同の電話があるのだ。


リ~~~~ン


リ~~~~ン?


リ~~~~ン???


なんかおかしい。


21世紀にもなったのに何か懐かしい音がする。


リ~~~~ン


電話の着信音と言ったら、電子音が普通なこのご時勢。


そう、山手学舎に今は懐かしく、見るのも珍しいピンク電話が存在しているのだ。


「お好きな番号の後に♯(シャープ)を押してください」

「お名前とご用件をお話いただき終わりましたら♯(シャープ)のボタンを押してください」

と言われたら、

ありもしないシャープボタンを探してしまうピンク式電話。


電話機のはずなのに、なにか世の中の流れに取り残されたような感覚をもってしまうピンク電話。

留守電機能がないので、ひたすらなり続け、音量も調節できず馬鹿でかい音を放つピンク電話。


そんな電話が鳴った。



そしてそんな電話は気持ちよく寝ているときによく鳴るものだ。



リ~~~~ン


そんなうるさい呼び鈴に限って誰も出ようとしない。


ここから我慢比べがはじまる。

リ~~~~ン


誰も出ない。


リ~~~~ン

誰も出ない。


『早く誰か出てよ。』

リ~~~~ン


リ~~~~ン


リ~~~~ン

『うっるせーから、はよでてよー』


しかし、本当は下級生である僕が出なければならないのだが。。。。でも、、、ねむい、眠い


リ~~~~ン


まだ誰も出ない。


『だあー俺がでるかー』
ピンク電話に駆け寄った。


ガチャ


「はい、もしもし」


先輩が電話をとった。



『あっ!』

ピンク電話に駆け寄って、しかも電話がとれずにそこに立っている自分がむなしくなる瞬間である。




しばらくして


ガチャ。。
先輩が受話器を置いた。


「おーい。タケオ。」

「はい。」

「これから学舎(山手学舎)に見学者が来るから対応してくれないか?俺これからちょっとでかけないといけないし、今、学舎にお前しかいないからお願いなー」


「えっ?そうなんですか。。いいですよ」


「大体のことはわかってきたと思うから、説明できるだろ」


「はあ~。たぶん、大丈夫です。」



「じゃあ!よろしく~」
と言って先輩は出かけて行った。


見渡せば、学舎には僕ひとり。



『先輩には大丈夫とはいったものの何話せばいいんだろう。』


はっきり言って僕が見学にきたときはあまり参考にならない。


焼酎片手に、というわけにはいかないし、

「はああ」
なんともため息がでてしまう。


そしてしばらくすると防火扉が開いた。

そこには2人の男の人が立っており、2人ともめがねをかけていた。

「こんにちはー」

1人の男の人が挨拶した。

「こんにちはー」
僕は答えた。


「どうぞ、靴を脱いであがってください。」
と僕。


2人は軽く会釈をして、スリッパに履き替えた。


僕はとりあえず、2人部屋と談話室、お風呂場などに案内し寮費や、門限などの事をそれぞれ説明した。



2人の様子がなんとなく日本人とは違うような感じがしたので

「留学生の方ですか?」
と質問した。


そうすると彼らは
「韓国からの留学生です」
と答え、


ひとりの男の人が
「僕は付き添いなだけで、彼がここに入りたいといっている学生なんですよ」
と話してくれた。



「そうですか。ここには2人の留学生が現在いるんですよ」



入るとしたらいつぐらいから入れそうですか?」




「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



『しっシカト?』



しかし、僕は平静を装った。



「えっと、まず面接する日を決めてから、面接をしてもらいます。そこでOKがでたら入れますよ」



「じゃあ、面接をしたいんですが、、、」

すぐにでも入りたい気持ちが僕には伝わってきた。


「わかりました。じゃあ、一応連絡先と住所、大学名、名前をこちらに書いてください。後ほどこちらから面接日をお知らせしますので、、、」


入りたいと願う韓国人の彼にペンと所定の紙を渡した。


彼は、すらすらと所定事項を書いた。

そして書き終わった。


「えっと、これはパ  クと読めばいいですか」


「そうです。朴、パクと申します」


「わかりました。それじゃあまた連絡します」


「宜しくお願いします」


彼らはそう言って帰っていった。


防火扉が閉まる。


ガタン!


ちゃんと僕にも見学者への対応ができた瞬間だった。


初めての見学者対応は留学生だったが、何事もなく終わることができ、

そして何日かが経ち、無事面接も終わり(僕は参加できなかったが)、パクという韓国からの留学生が寮に入ってくることとなったのである。


しかし、このパクという名の人物は見学の際はうまく対応でき、

捌(さば)けたのが

のちに僕に、いや僕たちに強烈な程までの印象を与え、

さばけることができなかった人物の一人となっていくのであった。。。。トホホ





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第23話:初のパーティ?へ


大学生一年生の春とは、どんな時期だろうか。


入学式がある時期。

新一年生同士の交流を図るためのオリエンテーションキャンプの時期。

サークルなどは新入生歓迎コンパ、略して新歓がある時期である。


僕も、サークルに誘われた。

体格がいいのかアメフトなどの体育会系サークルに結構誘われた。


しかし、やめた。


なぜなら、学費・生活資金を集めるためのアルバイトをしなければならなかったし、

それにその時は、僕はあまり、サークル自体には興味をもっていなかったからでもある。


けれども僕はサークル自体の活動には興味がなかったが新歓には興味が少しだけあった。


先輩などが「新歓で忙しい」と連呼してたからかもしれない。


または、僕が自らサークルの新歓に参加するのではなく、誰かに誘ってほしいと思ったからかもしれない。



そんなある日のこと。



僕は、薄暗い場所でひとり、片手にグラスを持ちながら、メインホールで踊る人たちを見ながら立っていた。


僕の耳にはガンガン、音楽なのか騒音なのかわからないような音がどんどん入ってくる。


周りの会話が聞こえないくらいだ。


しかし、その騒音で、狂うように人が踊っている。男も女も関係なく。

それを見た僕は、
『なぜ俺はこんなところにいるんだろう~』
と思った。


ここに僕の居場所はなかった。




それは1週間前の事だ。


ある午後の昼下がり、

「おーい、タケオっ!パーティにいかない?」
田端が僕に声をかけてきた。


「えっ!、パーティ??」

僕はそれまでテレビを見ていたが、見るのを一時やめ、田端の方を向いた。


「そうパーティ。」
田端は、冷静そうな顔でこちらを見た。


『パーティってあの誕生日を祝うために、ケーキをテーブルの中心におき、happy Birthdayを歌うあのパーティだよな』
と頭の中で想像しながら


「パーティってあのパーティだよね?」


と田端の方を見ながら質問した。



「そうだよ。パーティだよ。」
田端は、そう言いながら、たばこを胸ポケットからとりだした。


『パーティには小学生のときに友達のところに呼ばれるくらいだったけど、大学生になってもやる人がいるんだなあ。ある意味、東京はすげー』
と思いながら、

「パーティって誰のパーティなの?」
僕は聞いた。



「俺の東大の友達がやっているパーティなんだよね?」



「一年生で、もうそんなに友達がいるの?」


「いやー俺、浪人しただろ?だから何人かの友達は学年が上なんだよな」

そう言いながら、田端はトントンとタバコのケースを叩き、一本のたばこを取り出した。



「なるほど!そうなんだ。俺のほかに誰がいくの?」



「もう一人俺の後輩がいくよ」




ここでひとつの疑問が沸いた。


『でも待てよ。知り合いでもない俺が行ってもいいんだろうか?

それに知らない人が来たら場が冷めちゃうんじゃあ』



そんなことを思いながら、

「でも、俺、その田端の友達の知り合いじゃないのに・・・」

と恐る恐る聞いてみた。



「全然問題ないよ。」

一本のたばこに火をつけ、フウーと煙を天井の方に向けながら彼は言った。



「すごい、懐の大きい人なんだな。じゃあお言葉に甘えていくよ。ありがとう。なんか持っていったほうがいいよね」


僕は、知らない人のパーティだが、誘われたことにうれしくなり、


『やっぱり何かプレゼントを持っていかないと!』と思った。




田端もその言葉を聞いて何かが引っかかったのか、首を少し横にひねりながらも

「えっ!持って行くもの??

そんなの別にいらないよ。


あーそうそうお金もいらないからね。

チケットくれるから」




『はっお金っ??チケット??』

と僕は思いながらも


「本当にいいの?」

と念を押すと



「大丈夫だから。友達に伝えとくわ~。それじゃ俺いくよ」


「おっ、おう。それじゃあよろしくな~」
と僕。



「あいよ」

彼は、たばこを吸い上げ、たばこを灰皿にこすりながら立ち上がり、学校に出かけていった。




そして一週間後がやってきたのだった。



僕は田端の携帯に電話した。


トゥルルルー~


「あー田端? タケオだけど、今日一時からのパーティだけど、どこにいけばいいの?
・・・・・

うん・・・

・・・・・

うん・・・


えっと~六本木?

えー

・・・・

はー・・

電車で?・・・あっ地下鉄ね。OK!了解。了解


田端はどうやって・・うん、OK。わかった。じゃあまたあとで。それじゃあなー」

ピッッ


身だしなみは、まあ田端の男友達ということもありほどほどにし、リュック片手に、


パーティの会場である六本木に急いだ。



今考えたらもっと、六本木という場所に気づくべきだったんだ。


【後悔先に立たず】とはこういうことを言うのであろうか。





僕は、高田馬場から東西線に乗り込みいくつか乗り換えをしながら、六本木についた。



電車に乗ると、全く地理感覚がなくなってしまうとはよく言ったものである。


その時の僕も案の定そうだった。


地下鉄の出口からでるとすぐに、首都高が僕の目の前にそびえ立つ。


そして周りを見渡すと雑居ビル群が首都高をはさんで建っていた。

正直、こんなところにパーティをする家なんかあるのかと思うほどにだ。



そんな時、携帯が鳴った。



田端もちょうど六本木に到着したとのことだった。


僕らは携帯でやり取りをし、信号のある横断歩道で合流し、軽く田端の後輩と挨拶を交わした。



そして、そこからは田端の後輩が案内をしてくれた。


田端の後輩は僕らを連れて、六本木の雑居ビルをぬってどんどん首都高とは反対の方へ進んでいく。


しかし、いくら歩いても、周りには家らしき家はない。


ただ雑居ビル群がそこにはあるだけだった。



そして少しいったところに人の列が見えてきた。



なにかのイベントなのだろうか、結構長い列だった。


僕たちはその長い列の横を通った。


「これってなんの列なんだろうね」
と僕が質問すると


「あーこれはパーティの待ち順ですよ」
と田端の後輩が言う。


「へええ??これがあの・・・」



「着いたぜ。」
田端が僕に教えてくれた。



そして次の瞬間、


大きい黒い建物が僕の目に入り込んできた。



「あっっっ」

なぜか言葉にならない。


田端が、黒い建物の目の前に立っていた友達らしき人に挨拶すると、その友達が扉を開けてくれた。


「おいタケオ!」

田端が僕を呼ぶ。



僕は八ッ!と我に返り、田端の方に駆け寄り、扉の向こうに入っていった。


・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

僕はそこで、これまでに見たことのない光景を目のあたりにした。







『パーティって、クラブのパーティのことだったのね・・・・』




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第24話:ガラスのハート


「あはは~それでお前、一人飲んでたかの。普通パーティの意味間違えるか~。だははっはははは~腹イテ~」

馬鹿笑いが学舎中に響いた。

「そんなに笑わないでくださいよ。榎本さ~ん。

俺本気だったんっすから。

田舎からでてきてるんですから間違うのが普通ですよ! 田端は東京に住んでるから知ってるんですよ~」



「でもだからってなー。六本木という名前できずけよ。ああー面白すぎ!」


「うっ!そんな~殺生な」



『恥ずかしい!恥ずかしすぎる!みじめだよ俺!だあああ』


先日のパーティは最悪だった。

バンっ!バンっ!バンっ!、ドンっ!ドンっ!ドンっ!

重低音がホール中を響く。


バンっ!バンっ!バンっ!、ドンっ!ドンっ!ドンっ!


音楽に合わせてスポットが当てられたホール中央にあるステージでは男女が入り乱れて、踊っている。踊っている。おどっている。おどって・・・・。

バンっ!バンっ!バンっ!、ドンっ!ドンっ!ドンっ!


重低音が男女の心に揺さぶる。そして心に響く。


バンっ!バンっ!バンっ!、ドンっ!ドンっ!ドンっ!


リズムに合わせてみんなが踊る。


バンっ!バンっ!バンっ!、ドンっ!ドンっ!ドンっ!


重低音が僕の心を揺さぶる。そして心に響く。


バンっ!バンっ!バンっ!、ドンっ!ドンっ!ドンっ!


リズムに合わせて、ホールの隅っこへ。。。がくっ



『あーなんで、俺こんなところに来たんだろ~。早く気づけよ俺!

パーティはパーティでも、クラブのパーティかよ。』


これほど自分を恨んだことはなかった。



僕は一人だった。


『姉さん、今はじめて東京の怖さを知りました。こわい、恐ろしい、あああ~~。。。。。』


ポカーン、



あまりのショックにボーっとしてきた。



『いかん、いかん。早くこの場の状況に慣れなければ』
すぐに我に返った。

そんなときだった。


「あっどうしたんですか?」


「えっ?」

さっき場所の案内をしてくれた田端の後輩がグラス片手に話しかけてきたのだ。


「いやー。別に・・・。」
僕は、声を低めにして答えた。


『言えない。絶対言えない。。

パーティがパーティ違いでした!あはは~、

なんて事を言えるはずがない。


とりあえずここは適当に話しを合わせ、どっか言ってもらおう』



「えっえ~それにしても、めちゃくちゃ人がいますね~」
僕は平静を装ってさりげなく話題変えた。


「そりゃ~パーティですからね~。」

持っていたグラスを口元に持っていきながら彼は言った。



グサっ


僕の心に流鏑馬(やぶさめ)の矢が的中した音だった。


うっ!僕はとっさに右手を胸にあてた。


『痛い、いたすぎる。

姉さん、僕はこの痛みに耐えられそうにありません。

もう無理みたいです。さっさようなら~』


しかし次の言葉が僕を変えたのだった。


「それにしても、もう女の子決めました?」


「へえ??」

目を見開いて僕は、彼を見た。


「いや。やだなー何言ってるんですか~?

パーティと言えば、女の子じゃないですか。

お・ん・な・の・こっ!」


メラメラメラメラ

メラメラメラメラ

メラメラメラメラ

その言葉を聴いて、僕の体中が燃えてきた。

僕の体から熱き炎のオーラがでてきたのだ。


「いやー僕は、あそこのテーブルにいる女の子をターゲットにしようと思うんですけど、どうですかね。

タケオさん?タケオサさ、、、?」



『そうだ。そうじゃないか!パーティとはそういう場所じゃないか!なんで気づかなかったんだよ俺』

僕は不死鳥の如く立ち上がった。


僕は復活したのだ。



「田端の後輩さん、ありがとう!感謝するぜい」
僕は彼の肩に手をおき、言った。


「へえっ??はっはあ~」
彼は、首をかしげていた。



しかし僕はそんな事は気にせず、グラスをもって出動したのだった。


出動したのだった。


出動したのだった。


出動したの、、、、だ。


出動し、、、、、、


・・・・・

・・・・・・・

・・・・・・・・・

『だあー俺、

ナンパなんてしたことなかったんだ~!!!!

ナンパの仕方がわからねーうおおおおー』

頭を抱えてしまった僕。



『いやっ!!!でもここでひるむわけにはいかない。もう後戻りはできなんだよ俺。』


そう思いながら僕は、周りを見渡した。


『えっとどうしようかな~~。・・・・・・・・・・・あっ!よしっ彼女にしよう』


僕の目の前に、白い椅子に座っている20歳前後の女性がいた。


僕は、彼女に近づくために一歩一歩前進。


そんなとき、彼女はバックからたばこを取り出し、ライターで火をつけ、タバコを吸いだした。


『うっ!たばこ吸ってるよ、こいつ!

でっでもそんなことを今は言ってられない!!』


勇気をもって僕は彼女に近づいた。



しかし、彼女に近づくにつれてどんどん緊張が増していく。

『ウッ苦しい』

緊張がピークに達する寸前だった。


そして彼女の前に立った。


「あっあの~おっおひとりですか?」


「はああ??」

その彼女の一声に僕の緊張はピークに達し、心臓はバクバクものだった。


「いっいやー、ちょっと話しませんか。」



「なにい??」


全く言葉にならない。


いや言葉がでないのだ。




「えっえっと、どっどこから来たんですか?」

やっとのことで次の言葉がでた。



緊張している僕を、彼女は横目で見ながらもこう言った。


「*****からよ」





「えっ??」


周りの音がうるさすぎてなにも聞こえなかった。



「*****よ」



「はああ??」



会話のきっかけである出身の地を聞く質問が、全くの裏目にでた瞬間だった。


また僕もいつもの癖がでてしまい、なんともむかつく聞き返しをしてしまったのだ。


「なに馬鹿にしてんの?」

彼女はたばこの煙を鼻からだしながら言った。


「いやーそんなつもりはないんだけど、そっそう俺は鹿児島から来てるんだよ、えっとそれでね、それでね・・・・」


僕は必死になって、彼女との接点を探そうと、自分の身の上話をした。


けれども、彼女はいかにもつまんなそうな顔をし、鼻からたばこの煙を出し続ける始末。



「それで?なんか私に用?」

彼女がついに切れた。




「えっえ~」
僕の頭は真っ白になってしまう。



「もういいからあっちにいってよ」
彼女はシッシッというジェスチャーを交えながら僕にそう言った。



「はっは~。えっ?えっ?。。。」
もう僕はどうしていいかわからない。


そしてわからないまま彼女の前に立っていると


「いいわ。そこどいて。」


彼女は自分の席から立ち上がり、グラスをもってホールの向こう側に行ってしまった。



彼女は行ってしまった。。




パリーン!


とても良い音がした。


僕のグラスのハートは見事に砕け散ったのだ。


そして、また先ほどのホールの隅っこへ。




『姉さん、もう戻れそうにないです。みんなこれまでありがとう。。さようなら~~~~~』


・・・・

・・・・・・・

・・・・・・・・・




「だっははは~。。それでお前、女の子の誰も捕まえて来れなくて帰ってきたの??あはは~」
榎本さんの馬鹿笑いが学舎中に響く。


「そっそんなの無理ですよ。初めてなんですから」
僕は顔を真っ赤にした。


「いやいやわりー、わりー。でもおもしろすぎるぜ。それ」
榎本さんはたばこを吸いながら言った。


「でもまあーいいですよ。そんな事は忘れて、ご飯食べます!さあ、たーべよっと」

僕は先ほど自分の作った野菜炒めに箸を入れた。


そんなとき、ルームメイトでめがねをかけた背の高い山田さんが談話室に入ってきた。


「それってお前の食事か??」


「えっそうですけど。。なんでですか?」




「いやー犬の食事みたいだな。。ソレっ」


・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

パリーン。。

僕のハートが砕ける音と、箸が落ちる音が響いた。




だああああああああ、もうやめてやるーこの寮。。。。。ぜっていこんな寮やめてやるーーー。




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第25話:山手学舎の真相!?


ある夕暮れの日、太陽の光が雲を照らしている。

とても美しい。

そんな夕暮れを見ながら僕は、学舎の屋上に一人、たたずんでいた。


そういえば、学舎に入って早一ヶ月以上が過ぎていた。


この4月は大学に入学したということもありイベントが多かった。


いや、今振り返ったら、大学入学のイベントと言ってもサークルに入っているわけでもないので、そんなにはないはずだが。。。。


あっよく考えたらすべて学舎関係ばかりだ。


なぜ学舎のイベントがこんなに多いんだろう??


いいや、イベントが多いのではなく、

学舎のキャラクターが濃いすぎるから印象としてそう思えるのかもしれない。


それとも、僕のキャラクターが薄いのか。


しかし、舎生(寮生)から言わせると僕も結構、濃いらしい。


自分の濃いさは自分ではわからないものである。



この一ヶ月だけでも色々あった。


そこでちょっとこの一ヶ月を振り返ってみようと思う。



山手学舎には現在12名の学生が暮らしている。



そんな小さな寮であるのに、学閥がある。



以前は、学舎が、西早稲田にあるということもありW大学が最大学閥だったが、白と僕が入ったことで、J大学が3人になり最大学閥を形成することとなった。


次の学閥がW大学。


そしてその次にN大学と東大。

あとはS大学、T大学、T外大学と続く。


J大学に三人と言ったが、もうひとりは、一年先輩の高田さんだ。


彼はアメリカから帰ってきた帰国子女である。



僕は帰国子女というものを初めて目にした。



高田さんに初めて会ったのは山手学舎に入舎してすぐのことだ。



僕が入舎する前に送った荷物を廊下で整理していると、パタパタとスリッパの音が聞こえてきた。


顔をあげるとそこにはジーンズにタンクトップで、その上にジャケット羽織っている男の人が立っている。


「おう!」

その人は手をあげ、僕に声をかけてきた。


「あっ今日からよろしくお願いします!」
と僕は頭を下げ、挨拶すると



「あいよ、よろしく!それじゃあまたね~」

と言い残し、さっさと行ってしまった。


しかし、そんな時、僕は見てしまった。


見てしまったのだ。


その行くすれ違いざまに僕は見てしまった。


彼の、その人の瞳が青いのを。。。


すっすごい!


これが帰国子女か~。さすが国際人!すげーなー。ハーフなのかな~


帰国子女を初めて見たからかもしれないが、訳もわからず独りで感動していた。



しかし、そんな感動もつかの間、


榎本さんから、


「えっ??アレ?

あ~あれね。

あれはカラコン(カラーコンタクト)だよ。

でも最近あいつカラコンするようになったな~」



「・・・・・・・・・・」



ガーン!!



『だ・ま・さ・れ・た~~。。』





また、高木さんと一緒にテレビを見ていると



ぷ~~~。


異様な音がする。


なんとあの高木さんが屁をこいたのだ。


しかし、これが初めてではない。


いつも屁をこくのだ!!


「高木さんやめてくださいよ~」

と言うと


彼は、その度にこう言い放つ。



「俺の屁は、無臭だぜ~」

と親指を立てて、こちらに向かって笑顔でサイン。



「・・・・・・・」


言う言葉がない。


「いや~、親指を立てられて、笑顔をされても。。。。。。。」



しかし、なぜかそこだけがアメリカンチックなのは事実である。



『だあああああああ!!!!どんどん僕の帰国子女のイメージが犯されていく~』



僕はどんどん谷底に落ちていった。。



そんな時、



「お前の屁が、無臭なわけないだろう~」


と冷静な声がした。


メガネを人差し指で直すしぐさをしながら彼はそう言った。


彼の名は、山田さん。


性格は冷静沈着そのもので、背が高く、表情をあまり変えない。


実は僕の相部屋の先輩である。


彼は、寮の規則にはとても厳しく、僕も結構怒られる。



ちょっと予断になるが、山手学舎には面白い制度があり、【日誌】というものが存在する。


その【日誌】とは、山手学舎における最重要事項が明記されているノートのことである。


舎生であるならば一日に必ず一度は目を通さなければならない代物だ。


しかし、この【日誌】はそれだけではなく舎生のコミュニケーションの一端をも担っているのだ。


「今日一日、ずっと寝てしまった」

とか

「明日大事な授業なので7時に起こしてください!」


とか


「合コンいきてー」

とか


「俺の飯食うな~」


とか、結構くだらないが、どこか憎めないような事を書けるノートでもあるのだ。


しかし、山田さんの場合の日誌の書き方は違う。


山田さんが日誌を書くときはいつも決まっている。


「タケオへ。廊下の使い方をもっとわきまえなさい。
お前だけのスペースではないのだからキチンと片付けて整理するように」



『・・・・・・』



いつも痛いところを突かれる。


僕が、


『ちょっとこれいいかな~』


と思って、やってしまうと、、、


次の日、日誌を見てみると、【日誌】にはすでにその事が指摘されているのだ。



ガーーン



おっ恐るべき山田さん。



なんだか、山田さんが

メガネを人差し指で直すしぐさをしながら、

日誌を書く姿の想像ができてしまうから、なお恐ろしくなる。



ではなぜ山田さんは日誌を通して指摘するのか。


それには訳がある。


実は僕と山田さんは相部屋だが、


まだ数えるほどしか会ったことがない。


なぜなら、彼は夜勤の仕事(アルバイト)をしており、僕と生活リズムが全くの逆だからである。


僕が起きているときに、山田さんは寝ており、僕が寝ているときに彼は活動する。


僕が寝ていると、いつもパソコンのブラインドタッチ音がカタカタと聞こえてくるが、


相部屋で知っていることはたったそれだけである。



だから僕は、彼の私生活をまだよく知らない。



・・・・・

・・・・・・・

・・・・・・・・


「そうだな~!!こうして振り返ったら、相部屋なのに全然知らないや~」


僕は空に浮かぶ夕暮れに染まる雲を見てそう呟いた。



まだまだ僕の回想記は続きそうである。




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第26話:関西弁も色々らしい


山手学舎には広い屋上があり、

そこでの夕方の風はとても気持ちがよかった。


なぜ僕が屋上にいるのかというと、洗濯物を干しにきたのだ。


学舎には備え付けの洗濯機がある。


勿論、共同だから順番待ちというときもある。

しかし、大抵は洗濯機を使いたいときには、問題なく洗濯できる。


なぜなら舎生の洗濯する時間もそれぞれ違うからだ。


僕は洗濯物を干すときはいつも屋上に干しに行く。


屋上に着くとそこには都会にしかない風景が広がっており、

高層ビル群を遠くに見ることができる。


夜に屋上に行くと、それは夜景が綺麗で、僕はそれを見るたびに

「俺、東京に来たんだなー」と実感するのだ。



しかし、洗濯物を部屋で干す人もいる。


田端や金さんは部屋干し派だ。


そう言えば、最近まで田端は田代さんと一緒の部屋だったっけ。


田代さんとは、T外大の4年生で、バリバリの関西弁の人だ。


田端も同じ関西人だから、関西弁を使えるはずなのだが、あまり使ったところを見たことがない。

そして普通に共通語が使っている。



僕が、田代さんが関西弁を使っているから、

「田代さん関西弁だね~」

というと、田端は

「あれは、神戸弁だ!」という。


僕から見ると同じ関西だから同じように関西弁に聞こえてしまう。


しかし、田端から言わせると、田代さんのは神戸訛りの関西弁らしい。


田端は大阪だから、ある意味、僕らが聞いているような関西弁なのだ。


僕にはその違いはよくわからないのだが、同じ関西ということもあり、田代さんと田端の間には見えない溝があるようだった。


そんな田端と田代さんが相部屋なのだから、さぞかし大変だろうと彼らの部屋を覗いてみると、、、、、


奥の机で田代さんが勉強しており、二段ベッドの上に田端がいた。


しかし、田端の様子がおかしい。


こちらを見ているかのように体全体はこちらを向いているのだが、明らかに視線はコチラをむいてはおらず、こちらの壁の方をみていた。


そして集中しているように思えた。


僕は不思議に感じながら、田端の方に近づいた。



「ねえー田端、何やってんの??」






「ああああーーーーーーー」



僕は思わず叫んでしまった!!



僕がそこで見たものとは、、、、、、、、




なっなんと21~25インチのどデカイテレビがベットの上にあるではないか。


そしてカモフラージュするかのようなに布団をテレビにかぶせている。




そう彼は、そこでゲームを


しかも、【ゼルダの伝説】をやっていたのだ。



つまり、田端も僕と同じゲーマーだったのである。


あとで、聞いた話によると、彼も僕と同じようなゲーム禁止令を出された悲しい歴史をもっており、大学に入った今、ゲームをしたくてたまらなかったという。


学舎にはゲームをする環境がある。



しかし、学舎の現状はどうだろう。


ビデオ大将軍である金さんがテレビを独占。



下級生である僕達はそんな中を細々とゲームするしかない。




そこで!!


田端は考え、自分の部屋のベッドに禁断のテレビを置き、密ゲーをしたのだった。


しかし、自分の部屋にテレビを置くことはご法度である。




この『テレビがご法度』というのには理由がある。


それは山手学舎は小さい寮ゆえに、コミュニケーションが重要な鍵を握っている。



しかし、テレビを自分の部屋においてしまうとそのコミュニケーションが半減。


『談話室においてテレビを共有するからこそ、そこに会話が生まれ、コミュニケーションができるのだ』というのである。


僕はその理由には賛同する。


しかし、現実はどうか?

悪代官と化した金さんがテレビを独占している上、よくわからんビデオ借りてきており、そんなところからは会話が生まれるはずもない。



所謂、学舎テレビの冬の時代なのだ。



だから、田端の気持ちはよ~くわかる。




がしかし、やっている行為自体は、ご法度だ。





そしてこの田端の行為は、すぐに学舎中に広まった。(まあ小さい寮なので当たり前の事だが)



そして、そこに検察に付した山田さんが、いつものようにメガネを人差し指で直すしぐさをしながら、田端の部屋にやってきた。



そして、田端はあえなく御用。。。





しかし、ひと言、言っておこう!!


田端はゲーマーとしては誇り高い戦士である。



金さんのテレビ独占という圧政に苦しみながらも、その打開策として地下にもぐり、念願のゲームを手に入れたのだから。。。





しかし、そんな田端も御用となってしまった。



これでまた、学舎テレビは冬の時代に戻るのだろうか。。。





学舎ではご法度に触れた者は、奉行所で裁きを受けなければならない。


その奉行所とも言うべきものが、定例舎生懇談会と呼ばれる全舎生が集まる会議なのだ。


これは、月に一度行われる。


この定例懇談会、略して舎懇は、冠婚葬祭以外の理由では決して休んではいけないという学舎に住んでいるものにとって、最重要会議なのである。


勿論、アルバイトなどという理由での欠席は言語道断。


この舎懇を休むと、退舎勧告、つまり出て行けという勧告を受けることもあるほど。


その会議で、田端の行為が議論され、裁かれるのである。


さあ、舎懇という奉行所での、判定はどうなるのか???




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第27話:ミッションインポシブル


とうとうその日がやってきた。


山手学舎には、月に一度、舎生懇談会、略して『舎懇』と呼ばれるものが開かれる。


山手学舎は自治寮である。


つまり、そこに住んでいる学生達が自分たちで規則を決め、役割を分担し寮運営を行なうのだ。


その寮運営に不可欠なのがこの舎懇である。


ここでは一ヶ月の総括を行い、学生達がとことんまで議論しあう。

そしてそこで決められた事項に従い、これからの一ヶ月間を過ごしていくのだ。


であるから、

あまりに熱心に議論し合い過ぎて、

通常夜10時前に舎懇は始まるのだが、

翌朝の4時に終わるということもあり得てしまう程、危険なでディープな会議でなのである。



あっ!!


ひとつ言い忘れたが、舎懇の前に一時間半ほど、全員で寮の大掃除をする。


小さな寮に男子学生が12人以上集まれば、一ヶ月で汚くなるのは当たり前。


そこでその汚れを舎懇の前に全員でキレイにしようと言うのがこの大掃除のコンセプトである。


この大掃除では掃除班が三班に分かれていた。

①談話室班

②台所班

③トイレ・廊下・空き部屋班

である。


これは、じゃんけんで決まるが、当時一番競争率の激しかったのはトイレ・廊下・空き部屋班であった。

そして、談話室班は全くと言っていいほど人気がなかった。




僕はとりあえず、談話室をやってみようと談話室班に挙手。


すんなり談話室班の一員となった。


「さあ掃除開始!」 

舎長(寮長)の掛け声の下、各班に分かれ任務が遂行されていく。


談話室掃除はどう遂行されていくのか?

僕は談話室の掃除というのだから、ホウキと雑巾がでてきて、床を掃いたり拭いたりするのだろうと思っていた。


しかし、僕のこの思いはカンペキに裏切られた。


なんと出てきたの、デッキブラシと桶。


「えっ?これを使うんですか?」

「そうだよ。このデッキブラシで床を磨くんだ!」
と榎本さん。


僕は、これまで自分の家をデッキブラシで磨いた事は一度もない。



というか床が痛むんじゃ・・・・。

と突込みをいれたくなったが、談話室の床の汚れを考えると納得もいった。



そして桶に家庭用洗剤とお湯を入れただけで作った床用洗剤をデッキブラシにつけ、床を磨いていく。


この作業は床の乾きを入れて約30分ほどで終わった。


『あれっ??以外と簡単だったな~。なんでこれだけなのに談話室班は人気がないんだろう。でもラッキーかもね』

僕は心の中でそう思った。


けれどもこの淡い思いは次の言葉に完全に打ち崩された。


「さあ次は冷蔵庫やるぞー」


『・・・えっ冷蔵庫??』



僕の想像の粋をカンペキに越えた掃除が始まるのであった。




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第28話:聖域にメス


僕の人生初体験となる冷蔵庫掃除が今始まった。


冷蔵庫掃除という言葉が存在することも知らなかった僕。


冷蔵庫掃除とは何ぞや?




僕の周りで否、この日本で、いや世界で、冷蔵庫掃除とやらを月一度ペースでやっている人がどれだけいるだろうか。

というより冷蔵庫って掃除するものなのか?


こんな疑問ももった僕だが先輩の言葉は絶対なので、とりあえず冷蔵庫掃除にかかってみた。


まず初めに冷蔵庫を開け、次々各タナアミを出していく。


学舎には2台の冷蔵庫が存在する。


これら2台はすべて共有であるのだが、タナアミ毎に一人ひとりのテリトリーが割り当てられてもいる。


これは何を意味するのか?


各タナアミには、舎生がこの競争の厳しい世の中で、風当たりの厳しい東京で、日々を生きていかなくてはならないために絶対に必要なエネルギー源がここには、このタナアミには詰まっているのである。


つまり、そんな大事なエネルギー源が詰まっているタナアミを掃除するという事は、各舎生のテリトリーを犯しながら掃除するということでもあるのだ。


各タナアミにある絶対必要なエネルギー源を談話室のテーブルを置いていく。


この時、特に神経を使う事は【どのタナアミに何があったのか】を談話室班は覚えておかなくてはならないということだ。


掃除が終わってから各タナアミにあるはずの絶対必要なエネルギー源がなくなったとしたらどうだろう。


言わずと知れた恐ろしい修羅場が待っているのは想像に難くない。


しかし、僕から見たらこれが食料かよと思えるほど、化石燃料化したものが多かったのも事実である。


ジュース、人参、大根の化石化は当たり前。


福神漬けだけが、山盛りになった茶碗。



紅しょうがの液体だけが入ったビン。




バレンタインでもらったと思われるチョコレートケースをチョコが入っていないのに冷蔵庫で保存しているのには僕も驚いた。


これは絶対捨てた方がいいだろうと思っているものでも、持ち主にとっては大切なものがあるようで、世の中は広いなと感じた瞬間であった。


こんな身近で、それも冷蔵庫掃除で知るとは思わなかったが・・・・・。



「それじゃあ、冷蔵庫ジャンケンするぞ~」

談話室班のリーダーである山田さんが突然号令をかけた。


「冷蔵庫ジャンケン??なんですかそれは?」

そんな質問が飛んだが、山田さんは

「いいから、いいから、出さなきゃ負けよ。ジャン・ケン・ポンっ!」


つい僕も体が条件反射し、パーを出してしまった。


「よっしゃー俺の勝ちだ~!」



「勝てた~!やっと3連敗から脱出!」




「やった!良かった。やりたくないからな。あれだけは」


「それじゃあよろしくな!」




「タケオっ!」




『俺かよ!』


『なんで談話室班が六人もいて、俺だけパーでみんなチョキなんだよ』


最悪です・・・・・。




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第29話:談話室班が嫌になりました。


「すいません!早く持ってきてもらいますか?水が冷たいんで!」


僕は大声を上げていた。


「わりい、わりい、じゃあこれここに置いとくから、よろしくな~」


ガチャっ、ガチャっ


「は~い。あっそうそう。これおわったやつなんで、持って行ってもらいますか?」


「りょうかい!」




僕は、風呂場にいた。



僕はジャンケンに負けたあと、それまで履いていた長ズボンを脱ぎ、半ズボンに着替え、

腕をまくり、先輩に言われるがままに風呂場にいき、シャワーの水を出して待機し、

タナアミが来たら洗うという単純作業に従事していたのである。


この単純作業、簡単と言えば簡単であるのだが手を抜いてタナアミを洗うものならあのクールな山田さんから洗い直しの命令が下る。


またシャワーを出して待機していると山田さんから

「水がもったいないだろう」

とおしかりを受ける。



時は4月。


鹿児島から上京した僕にしたら東京はまだまだ寒い。


そんな寒い中、ただでいるだけでも寒いのに水蒸気の多い風呂場で、ましてや、半ズボンをはいて腕をまくって待機しているのだから寒くてしょうがない。


そしてシャワーをつけりゃあ、山田さんからおしかりを受け、早く終わろうとタナアミを瞬時に洗おうものなら

「汚い!」

と返却されるから、なおさらタチが悪い。



『なんでこんな事を俺がしないといけないんだよ。これなら談話室班にならなきゃよかった』

・・・・・・

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『ハッッ!そうか。』



僕はなぜ談話室班の人気がないかよくわかった気がした。


そしてやっと風呂場の任務は完了し、談話室に戻った。



あとは冷蔵庫の内側・タナアミを拭いて、タナアミを冷蔵庫に戻し、各タナアミにあった食品を入れていけば談話室掃除は完了となるのだが、、、、、、



ここでいつも面白い現象が起こる。




なぜか各タナにあった食品をすべて戻しているつもりなのに、何種類かの食料品が残るのである。


それも結構値打ち物が。


例えば、1ネットのジャガイモ、バター、ケチャップ、即席ラーメン、なんかのルーなど


迷子の親を捜すように

「このじゃがいも誰のですか~!」


「バター誰のですか~!」


と聞き込みをしてまわっても
誰もが、


「これ俺のじゃない」

「知らない」


といってこれらはすべて舎生が、自分が買ってくる食料品であるはずなのに、談話室のテーブルに残ってしまうのである。


『みんな何を思って買物をしてるの?』


と突っ込んでしまうが、結構お値打ち物もあるので争奪戦となる。



一番人気はなんといっても、やはり即席ラーメンである。


なぜなら、周知の事実のようにお湯をかければすぐ食べられるからだ。


ここで言うすぐ食べられるという意味は、舎懇の前の大掃除と舎懇との間にすぐに食べられるということの意味である。


当時、大掃除が終わってから舎懇がはじめるまでの時間は長くて15分。


舎懇ではご飯は、勿論食べられない。


大掃除前にご飯を食べる事ができなかった者は、このわずかな時間で食べなければ舎懇が終わるまで体にエネルギーを補給する事はできない。


これは死活問題である。


ただでさえ熱く、長い舎懇をエネルギー補給なしで過ごす事は死に値する行為と言ってよい。


それほどに舎懇は厳しい試練の場なのである。



大掃除終了から舎懇までの15分。


この15分という時間はかなり微妙な時間といってよいだろう。


なぜならどんなに早くコンビニに走って弁当を買いにいって、また店員さんに弁当を温めてもらわなかったとしても、山手学舎が非常階段5Fにある事を考えると、10分近くは掛かってしまう。


つまり、残り5分で買ってきた弁当を食べなくてはならない。


これは味のへったくれもない。


ましてや

「この弁当うまいよ」

なんて食感を感じる余裕さえない。


即席ラーメンならそんな事はない。

ただお湯を足して3分待てば、残り12分で余裕をもって味わって食べることができるのだから。


「最初はグー!ジャンケンポン!」


即席ラーメンの争奪戦が始まった。


この争奪戦には先輩も後輩も、留学生もない。


ただ勝てばいいのである。


「ジャン・ケン・ポン!」

「あいこでしょ!」

「ああ、負けた」

「あいこでしょ!」


「しょっ!」

「マジかよーーー」


「あいこでしょ!」





「やった!!!!」


「よっしゃーーー勝ったーーーーーーーーーーーーーーーー!」



僕はこの手に即席ラーメンを手にしていた。


『やった!まだ今日、ご飯食べてなかったんだよねーー。 まじ嬉しいんですけど、、、、、』




そんな時、舎長(寮長)であった榎本さんが


「それじゃあ、学舎の時計で10時20分から舎懇始めるから。今日は舎懇始めるの遅いから休憩は10分ね。時間厳守!それじゃあ休憩!!」




『休憩10分しかないのかーーー。でもラーメンゲットしたもんねーーー。




10-3=7




7分もありゃ余裕でしょ!』



「それじゃあお湯はお湯ーーーお湯はどこかなー♪♪♪」




僕は即席ラーメンのフタをあけ、いざポットへ。




『アレッ???』




『アレレレレッ???』



『ポット・・・・・・・・・・・




洗浄中???



アレっ??』




そこに高木さんが近づいてきた。



「ああ、大掃除でポット洗浄したから、明日まで飲めないよ」



「えっ?それじゃあお湯はーーー」
と僕。




「沸かすしかないじゃん」
と明るく高木さん。


・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この時ばかりは、まったく関係ないのにアメリカンスタイルで明るい高木さんがかなりむかつき、かなり恨んだ僕でした。





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第30話:舎懇を回想する


とうとうこの時が、舎懇の時がやってきた。

舎懇ではまず、これまでの一ヶ月間を振り返り、舎生達が役割を与えられている仕事についての報告をする。


次にその月にある行事を再確認し、議論する。



そして最後の最後に来る事項が、【自由討論】と言われる項目だ。



この自由討論の項目で田端の行為はジャッジされることとなった。



まずは舎長の一人であるアルトノさんが発言した。


「田端がやった行為を皆はどう思うか?」



一瞬、静かになったが


その沈黙を破るように山田さんが、


「田端の行為は、山手学舎の規則を破る行為であり、許されない行為である。

テレビを自分の部屋においてはいけないという事を知りながらの行為であるため、確信犯と言えるだろう。

しかし、この行為に及ばせる原因にもなった金の行為も正されなければならないだろう」

と発言。



しかしこの発言に対して金さんが猛反対した。


「俺は、クンッ 誰もテレビを見ないからビデオを借りて
クンッ 見ているだけだよ!誰にも迷惑をかけていない!」



その言葉を聴いた僕は、
『うそだ~嘘だあああ!そんなのうそだー


だって俺がゲームをやっているときずっと見えない圧力をかけてたじゃないか!!(泣』

と、心で泣きながら叫んでいた。




「でも、あれだけビデオを見続けるのは異常だし、あれでは誰も見れないぜ」

と榎本さんがペンを指先で回しながら金さんの方を向いて言った。



「とにかく、金はもっとテレビを開放的にしなければならないな」



「俺はちゃんとクンッ!気をつけてるぞ!」

金さんは、右手の甲を鼻に当てるような動作をしながら少し強い口調で話した。


そんなこんなで、金さんは、この件に関しては、なかなか譲らない。


しかし、ここでよく考えてみると、この自由討論での議題は田端の行為についてのはず。

なぜ金さんがメインになっているのだろうか?


それは、舎生の皆がこれまでの金さんのテレビ独占行為に不満があったのだろう、舎生全体から金さんに対する批判が続出することとなる。


「見たいドラマが見れない」

とか

「後輩は先輩にはさからえないから、テレビを譲らざるをえない」


とか


「長時間の独占は禁止にすべき」

とか。



しかし、金さんは


「俺はそんな事やっていない」

の一点張り。



このように「やった」・「やっていない」の議論が永遠と続く。。。。。。。





しかし、人間は面白い。


そんな長時間の議論が続くと、脳が麻痺するのか、なぜか話はだんだんと脱線し、いつの間にか話の中心は金さんのビデオの話題になっていた。


「そもそも、あんなにビデオを入手していることが問題だ!」

とか

「なぜ金さんは、あんなにビデオを借りることができるのか?」



「金さんは、どこからあのビデオ入手しているのか?」

などなど。


さらに話は脱線していき、


「日本語字幕を持って来い!!」

という奴まで現れ、



しまいには


「あのビデオはいくらなのか!!

えっ?4本で1000円??

じゃあ俺にも買ってきて」


「英語の勉強したいから英語字幕を買ってきて」


「ハリウッドの最新の映画を持ってきてよ」


と、全く関係のない話まで飛び出すことに。



でもまあそんな脱線話に花を咲かせ、ネタが尽きた頃、

舎長であるアルトノさんが本題に戻した。


「あの~。本題にもどっていいですか??」



その言葉に皆、


ハッ!!としたのは言うまでもない。



そして、議論も煮詰まり、ある決定が下されることとなった。



その決定事項は以下の通りである。


①もう一度、テレビを見る権利の順番を明確にする。

1位、普通の地上波の番組 

2位、ビデオ

3位、ゲーム


但し、深夜枠はゲームをする人に配慮する事。


②田端の部屋のテレビは使用禁止、学舎側でテレビを預かる。


このように決定した。



そしてこの問題の発端者である田端の処遇はというと、




原因は金さんにあり、酌量の余地はあると言うことで、厳重注意。




よかったね!!田端!



しかし、あとで分かったことだが、押収されたテレビは、実は田端のではなく、田代さんの物であった。




そういう事実もわかり、テレビは田代さんに一時返却されたが、

現在談話室にあるテレビの調子がおかしい(具体的には、ブラウン管の上部の画像が切れてしまっており、ゲームをするときには、かなりやりずらい)

ということもあり、学舎側が田代さんから格安でテレビを購入するとなった。


【災い転じて福となす】

という言葉がふさわしく談話室に新しいテレビがデビューしたのであった。



ちなみに、

以前のテレビは、粗大ゴミ置き場からもってきたものであったらしい。


『そりゃあ調子悪くなるわ!』




僕はそんなこんなで、この一ヶ月間を回想していたのだが、いつの間にか夕日も沈み、周りは暗くなっていた。


「あっ!もうこんな時間か~。さあって洗濯物も干し終わったことだし、

気持ちよくこの一ヶ月間を回想できた事ですし、部屋に帰るとしますかね。」



そう僕は独り言をいって、屋上から降りようと屋上にある階段のドアに手をかけた。


ガチ!!!


あれっ??



ドアが開かない。。。


ガチャガチャ!


「なんでドアが開かないの??」



「ええっなんで??」


ガチャガチャッ!


ドンドン! 


「お~い誰かあけてくれ~。」
と僕。



ドン!ドン!ドン!




結局僕は、その日の夜になるまで、ドアに向かって叩き叫び続けることとなってしまったのだった。



一体誰がこんな事を・・・。




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