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第23話:初のパーティ?へ


大学生一年生の春とは、どんな時期だろうか。


入学式がある時期。

新一年生同士の交流を図るためのオリエンテーションキャンプの時期。

サークルなどは新入生歓迎コンパ、略して新歓がある時期である。


僕も、サークルに誘われた。

体格がいいのかアメフトなどの体育会系サークルに結構誘われた。


しかし、やめた。


なぜなら、学費・生活資金を集めるためのアルバイトをしなければならなかったし、

それにその時は、僕はあまり、サークル自体には興味をもっていなかったからでもある。


けれども僕はサークル自体の活動には興味がなかったが新歓には興味が少しだけあった。


先輩などが「新歓で忙しい」と連呼してたからかもしれない。


または、僕が自らサークルの新歓に参加するのではなく、誰かに誘ってほしいと思ったからかもしれない。



そんなある日のこと。



僕は、薄暗い場所でひとり、片手にグラスを持ちながら、メインホールで踊る人たちを見ながら立っていた。


僕の耳にはガンガン、音楽なのか騒音なのかわからないような音がどんどん入ってくる。


周りの会話が聞こえないくらいだ。


しかし、その騒音で、狂うように人が踊っている。男も女も関係なく。

それを見た僕は、
『なぜ俺はこんなところにいるんだろう~』
と思った。


ここに僕の居場所はなかった。




それは1週間前の事だ。


ある午後の昼下がり、

「おーい、タケオっ!パーティにいかない?」
田端が僕に声をかけてきた。


「えっ!、パーティ??」

僕はそれまでテレビを見ていたが、見るのを一時やめ、田端の方を向いた。


「そうパーティ。」
田端は、冷静そうな顔でこちらを見た。


『パーティってあの誕生日を祝うために、ケーキをテーブルの中心におき、happy Birthdayを歌うあのパーティだよな』
と頭の中で想像しながら


「パーティってあのパーティだよね?」


と田端の方を見ながら質問した。



「そうだよ。パーティだよ。」
田端は、そう言いながら、たばこを胸ポケットからとりだした。


『パーティには小学生のときに友達のところに呼ばれるくらいだったけど、大学生になってもやる人がいるんだなあ。ある意味、東京はすげー』
と思いながら、

「パーティって誰のパーティなの?」
僕は聞いた。



「俺の東大の友達がやっているパーティなんだよね?」



「一年生で、もうそんなに友達がいるの?」


「いやー俺、浪人しただろ?だから何人かの友達は学年が上なんだよな」

そう言いながら、田端はトントンとタバコのケースを叩き、一本のたばこを取り出した。



「なるほど!そうなんだ。俺のほかに誰がいくの?」



「もう一人俺の後輩がいくよ」




ここでひとつの疑問が沸いた。


『でも待てよ。知り合いでもない俺が行ってもいいんだろうか?

それに知らない人が来たら場が冷めちゃうんじゃあ』



そんなことを思いながら、

「でも、俺、その田端の友達の知り合いじゃないのに・・・」

と恐る恐る聞いてみた。



「全然問題ないよ。」

一本のたばこに火をつけ、フウーと煙を天井の方に向けながら彼は言った。



「すごい、懐の大きい人なんだな。じゃあお言葉に甘えていくよ。ありがとう。なんか持っていったほうがいいよね」


僕は、知らない人のパーティだが、誘われたことにうれしくなり、


『やっぱり何かプレゼントを持っていかないと!』と思った。




田端もその言葉を聞いて何かが引っかかったのか、首を少し横にひねりながらも

「えっ!持って行くもの??

そんなの別にいらないよ。


あーそうそうお金もいらないからね。

チケットくれるから」




『はっお金っ??チケット??』

と僕は思いながらも


「本当にいいの?」

と念を押すと



「大丈夫だから。友達に伝えとくわ~。それじゃ俺いくよ」


「おっ、おう。それじゃあよろしくな~」
と僕。



「あいよ」

彼は、たばこを吸い上げ、たばこを灰皿にこすりながら立ち上がり、学校に出かけていった。




そして一週間後がやってきたのだった。



僕は田端の携帯に電話した。


トゥルルルー~


「あー田端? タケオだけど、今日一時からのパーティだけど、どこにいけばいいの?
・・・・・

うん・・・

・・・・・

うん・・・


えっと~六本木?

えー

・・・・

はー・・

電車で?・・・あっ地下鉄ね。OK!了解。了解


田端はどうやって・・うん、OK。わかった。じゃあまたあとで。それじゃあなー」

ピッッ


身だしなみは、まあ田端の男友達ということもありほどほどにし、リュック片手に、


パーティの会場である六本木に急いだ。



今考えたらもっと、六本木という場所に気づくべきだったんだ。


【後悔先に立たず】とはこういうことを言うのであろうか。





僕は、高田馬場から東西線に乗り込みいくつか乗り換えをしながら、六本木についた。



電車に乗ると、全く地理感覚がなくなってしまうとはよく言ったものである。


その時の僕も案の定そうだった。


地下鉄の出口からでるとすぐに、首都高が僕の目の前にそびえ立つ。


そして周りを見渡すと雑居ビル群が首都高をはさんで建っていた。

正直、こんなところにパーティをする家なんかあるのかと思うほどにだ。



そんな時、携帯が鳴った。



田端もちょうど六本木に到着したとのことだった。


僕らは携帯でやり取りをし、信号のある横断歩道で合流し、軽く田端の後輩と挨拶を交わした。



そして、そこからは田端の後輩が案内をしてくれた。


田端の後輩は僕らを連れて、六本木の雑居ビルをぬってどんどん首都高とは反対の方へ進んでいく。


しかし、いくら歩いても、周りには家らしき家はない。


ただ雑居ビル群がそこにはあるだけだった。



そして少しいったところに人の列が見えてきた。



なにかのイベントなのだろうか、結構長い列だった。


僕たちはその長い列の横を通った。


「これってなんの列なんだろうね」
と僕が質問すると


「あーこれはパーティの待ち順ですよ」
と田端の後輩が言う。


「へええ??これがあの・・・」



「着いたぜ。」
田端が僕に教えてくれた。



そして次の瞬間、


大きい黒い建物が僕の目に入り込んできた。



「あっっっ」

なぜか言葉にならない。


田端が、黒い建物の目の前に立っていた友達らしき人に挨拶すると、その友達が扉を開けてくれた。


「おいタケオ!」

田端が僕を呼ぶ。



僕は八ッ!と我に返り、田端の方に駆け寄り、扉の向こうに入っていった。


・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

僕はそこで、これまでに見たことのない光景を目のあたりにした。







『パーティって、クラブのパーティのことだったのね・・・・』




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この記事に対するコメント

無題

おもわず吹き出してしまいました。おもろいです。続きを楽しみにしています。…京の子

【2007/12/15 00:39】京の子 #9b11f49159()[編集]

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