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第35話:すべてが空しい


そんなこんなで授業も終わり、僕は帰る支度をした。


しかしなにかが空しい。



今日のこれからの予定は、寮に帰って夕飯の食材を買いにいき、夕食を作り、寝る事。



僕はこんな生活をこの2ヶ月近く行なってきた。


また寮に帰ったらいつものように僕のベッドの壁からお隣さんの楽しそうな笑い声が聞こえる。


だからと言って僕に関係があるわけではない。



しかしその笑い声を聞くとなんだかむかついてくる。




今年僕と同じように一年生として寮に入った人間は僕を合わせて四人。


僕と白と田端とN大学に入学した佐竹というやつだ。



けれども、僕はこの2ヶ月間、一年生同士であまり深く話をした事はない。



というのは、白はいつも高木さんとアルトノさんとつるんでおり、田端はサークルで忙しく、寮にいるときは佐竹とつるんでいたからだ。


つまり僕は蚊帳の外という感じ。



別に僕は彼らと何かケンカをしたわけではない。


また、彼らに関心がないわけでもない。


ある時期、僕は自分から掛け合おうと白たちや田端たちに頑張って近づいたのも事実だ。


しかしなんとなく僕は浮いていた。


そう感じたのだ。


頑張って掛け合いながらも浮く自分が馬鹿馬鹿しくなり、僕は自分の部屋にこもるようになった。



だから授業が早く終わっても別に早く寮に帰ろうとは思わない。


だって結局、早く帰ったところで買物してご飯作って寝るだけなのだから。


また相部屋といってもあの事件以来、相変わらず山田さんとはあまり話していない。


というより、生活リズム自体も違うから、全く話す機会すらないといった状況だ。



寮に帰っても話をする人が特にはいない。


なんとなく空しさを感じる。


『大学生活とはこんなものなのかな~。高校時代に描いていたものと全く違う。

毎日毎日、同じことのくり返し。くだらない。


ああ空しい。


すべてが空しい。』



僕はどんどん空しさの深みにはまっていく。



そしてその結果、行きつき先は


『こんな寮マジでやめたい。すぐやめたい。今すぐ出て行きたい』

という切実なる思い。



当時、僕と山手学舎とのつながりは【原則4年間、寮に住まなくてはならない】という面接時の誓約だけでしかなかった。


そんな時、寮生活を空しく感じる僕の部屋をノックする人がした。


トン、トン、トン




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