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第37話:敬語の使い方をきっかけに


敬語、、、、、


敬語とは自分より目上の人に対して使う言葉である。

 

 

しかし、山手学舎では同期と言っても年齢が違う者同士が入舎(入寮)することが多いので年齢的に目上の人が多い。

 

 

極端な事を言えば、寮の後輩であるのに、年齢的には自分より一回り違うという事もあり得る。(これは現実の話となるが・・それはもう少し先のお話)

 

 

だから山手学舎に入ると世の中以上にまず敬語の使い方に困る。

 

 

この人に対しては「タメ語でいいのだろうか」それとも「敬語で話さないといけないのだろうか」と。

 

 

けれども山手学舎ではそれを解決するべく掟が制定されていた。

 

 

それは、

 

 

【学年毎ですべて切るべし】

 

と。

 

 

つまり、どんなに年齢に差があったとしても学年から見て先輩であれば、敬語を必ず使わなければならないのだ。

 

 

僕も面接時、そう教えられたしそれを守ってきた。

 

 

しかし、その掟に対して敬語の自由化を求める勢力が現れたのだ。

 

 

それは誰か?

 

 

帰国子女の高木さんと現寮長(舎長)でインドネシアからの留学生のアルトノさんだ。

 

 

彼らの主張はこうだ。

 

 

「先輩と後輩であったとしても両者の同意があれば、その二人の中では敬語はいらないんじゃなーい?」

 

と。

 

 

なんとも外国らしいラディカルシンキングじゃあないだろうか。

 

 

 

まあ人間とは面白いものでこのような勢力が現れると、それに対しての対抗勢力が現れるもので・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・

 

案の定、対抗勢力が現れた。

 

 

 

 

ちなみにそれは誰なのかというと、

 

 

僕の相部屋の山田さんともうひとりの現寮長(舎長)の榎本さんだ。

 

 

彼らの主張はこうだ。

 

「2者間の同意があったとしてもこの小さなコミュニティの中で敬語を使わない人が一人でもいたら、敬語の掟は崩される」と。

 

 

なんとも日本的ファンダメンタルシンキングではなかろうか。

 

 

この相対する2つの主張。。。何時ぞやの黒船襲来を思わせる。

 

 

まあプチのプチのプチ版だけど・・・・。

 

 

しかし、学舎にとっては由々しき問題であった。

 

 

なぜならば山手学舎を守る2人の寮長(舎長)がそれぞれ相対する勢力にいるのだから。

 

 

さあこれは大変。

 

 

普段もうるさい寮なのに、ラディカルチームの高木・アルトノペアとファンダメンタルチームの山田・榎本ペアの非難合戦でお祭り騒ぎに。

 

 

僕もたまたま大学から早く帰ってきたばかりにこの合戦に巻き込まれてしまったのだ。


このとき、僕は自分の運の悪さを恨んだ。

 

 

ちなみに僕は熱く語る彼らの主張にじっと耳を傾け、



真剣に思った。

 

 

 

 

 

『どっちでもいいや』

 

 

 
 

 

そんな事は、今の僕にどうでもよかった。

 

 

僕が早く帰ってきた理由はただ一つ。

 

 

 

『究極的にお腹が空いたので夕食を作りたい!』

 

 

この一点のみ。

 

 

けれども、分けも分からず談話室のソファーに座らされ、彼らの主張を聞き続けるはめに。

 

 

 

そしてしばらくすると、白も僕と同じように巻き込まれ、ソファーに座らされてしまった。

 

『ああもう一人犠牲者が・・・・・白はまだそんなに日本語がうまくないのに』

と白の境遇を憂う僕。

 

 

『いつまで続くんだろうかこの状況は?早くご飯が食べたいな~』

 

 

と思ったそんな時だ。

 

 

あのスキャンダル的発言を耳にしたのは。

 

 

「おっおまえらの秘密を、俺はしっ知っているんだぞ。」

 

 

「えっなにが?」

 

 

「お前達が・・・・・・

 

 

ホモだって事を!」

 

 

姉さん、事件です。




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