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第55話:王道を知る

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「ちょっと入ってみようぜ」


「マジで!やめとこう」


「なんで?」


「俺ら絶対っ浮くって!?」


「いいじゃん!別に」


「男だけでも面白いってところ見せてやろうぜ」


「でもなあ。

そうは言ってもここってカップルとかで入るところじゃね~の?

現に今入っていったのもカップルばっかりだし・・・」


「関係ねーよ!

男だけでも楽しめるんだってところを見せてつけてやろうぜ!


さあ入ろう! レッツゴー!!



いざ、お化け屋敷へ」



そう僕たちは、目の前にあるカップルばかりが入っていくお化け屋敷に入っていったのだった。


お化け屋敷は当然のことながら周りが薄暗い。



いつおばけが出てきても良い雰囲気をかもしだしていた。



けれどもこのお化け屋敷、


ひとつだけ欠点があった。



それは入場する間隔が短いため、前に入場した組に追いついてしまうと言う事。


案の定、僕たちも先に入ったカップルに追いついてしまった。


しかも前にカップル、後ろにもカップルと、挟まれてしまう始末。


そんな男2人の僕たちが追いついてしまったのか、

カップル達は、僕たちに申し訳なさそうに、また何か遠慮するかのように

それまで寄り添っていたにも関わらず、ちょっとだけ離れて歩くようになってしまった。


しかしそれらのカップルの行動が返って僕らのカップルへの興味をそそるのだった。


『なんかわりいなー』

と思いつつこのカップルに注目しながら先を進むと


「ぐわあああああああ!」

とタイミングよくお化けが出現。


すると

「きゃあああああ」

と、僕たちの前のカップルも、声を出しながら抱きしめ合う。


ちょっと離れて歩いていた分、余計抱きしめ合っていた。


それを見た僕たちは

『おおこれがお化け屋敷定番のカップルの行動か~。

マンガやドラマでしか見た事なかったけど、本当にやるんだ。さすが東京だな!』

と野次馬化した僕たちはまじまじとそのカップルを観察。



なぜなら当時、鹿児島にはお化け屋敷がなかったので、僕らにとってお化け屋敷とは、テレビやマンガ、ドラマで出てくる存在でしかなかったからだ。


だからお化け屋敷でのカップルの寄り添う行動もテレビやマンガ、ドラマに出てくるイメージでしかない。


けれども今回は、どうだろう。


僕たちはお化け屋敷を初体験できるばかりか、なんと!僕たちがイメージしていた通りをそのまま、僕たちの前でカップルがやってみせてくれている。



つまり僕たちはこんなテレビやマンガ、ドラマしか知らなかった光景を現実に目にしているのだ。


これを僕らは興奮せずに見る事ができようか?


否、僕たちは所謂、カップルの王道を目にしたのだから、


そんな王道の光景を目の前にして野次馬化しないはずがない。



「おうすげーすげーこれが東京のカップルだよ。おいっ」


僕らはなんとなくその光景に感動し、そして東京に今住んでいることを改めてこの時、実感したのだった。


それからも僕らは突然でてくるお化けよりも、前でキャーキャー言っているカップルの方に釘付け。


だから僕はカップルの行動は鮮明に覚えていてもお化け屋敷の内容は全く覚えていない。

かろうじて最後に後ろからおばけに驚かされた記憶くらい・・・。



今思うとカップルにとっては甚だ迷惑な行動だっただろうなあと反省しつつも、

田舎から来たんだからしょうがない。

しょうがないんですよ!

と僕は言いたい。



僕らはこういうわけで思いがけないものを見せてもらった事を喜び、お化け屋敷を後にした。


「あれやばかったな~」


「おう!東京ってのを見せられた感じだよ」


「俺も! 俺たちがすぐに後ろにいるのを知っているのにあれだけ女性が積極的になるとは・・・。」


「でもなんとなく俺たちはいちゃいけない雰囲気だったよーな気がしたよ」


「ああそうだなー。そう言われればそうだったかも。」


「そういう意味からしたら俺らやっぱり・・・・・浮いてたわ!あははは」



「そう浮いてた!浮いてた。

でもそれ考えるなら男2人で遊園地くる自体、俺ら浮いてんじゃない?」


「そうだな!そうだよなあははははああああぁぁぁぁ・・・・。

はああ~」


僕たちはそこで初めて

【根本的なところで間違えていたのかな】

とやんわり気付き、男2人で遊園地に来る意味を知ったのである。


またちょっとずつではあるがなんとなく空しくなってきた。


そこで、そこからはじき出された僕たちの結論は、

「それじゃあ俺ら、ここでようか?」


「そうだな」

だった。


そして僕たちはなんとなく孤独感を覚えつつも、それ以上の感動をお持ち帰りしながら、出口へと向かったのである。


しかし、そんなときだ。


「おい!そこのお前ら!」

と声をかけられたのは。



姉さん事件です。




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