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第56話:僕の危機

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「おい!そこのお前ら!」

何やら声がする。

僕達は周りを見渡す。


周りは人・ひと・ヒト。人だらけ。


「聞き間違いか・・・」


僕たちは再び歩き出した。


『・・・人も多いし、何かの聞き違いだろう』




そして僕たちが出口の方向に向かっていくと


「おい!待てよ!」

とまた声がした。


僕たちがその方向に目をやると、

その先に僕たちの方に向かってくる怪しい2つの人影が・・・。


しかし、この屋内遊園地に僕たちの知り合いがいるはずもない。

『まさかな~』

と思いつつも、僕は少し胸騒ぎを覚えたので歩くのを早め出口へと急ぐ。


すると

「おい!そこのお前らって言ってんだろうが~」

と、その2人の男達が走ってきて突然、僕たちの前に立ちふさがった。


2人とも僕より背が高く、1人は黒ぶちメガネをかけており、年齢は僕と同じ歳かもしくはひとつ下くらいに見える。



「あの~何かようですか?」

と僕。


すると

「はああ??」

と左の男が馬鹿にしたように答える。


その左の男は、いかにも『俺はヤンキーだぞ』という自己主張が激しい赤のジャンパーを着ていた。


僕はこいつらとは関わらないほうがいいと直感したため、

「そこどいてもらいますか?」
とひと言。


しかし、

「何だとコラー!」

視線を下から上へと移す典型的なヤンキー視線と威圧的な口ぶりの左の奴。



『完璧なヤンだよ。こいつ。でもめんどくせーなー』


「あの~俺らになんかようですか?」

と僕は質問。


すると

「ようですかじゃないだろ?ようですかじゃあ!」


逆ギレだ。


これが世間で言う逆ギレだ。



僕の質問には全く答えず、ただただ犬のように吠えまくる。


まさにこれが逆ギレだ。



『ああこいつらには何言っても話になりそうにないな』

とすぐ判断した僕は


「おい!行こうぜ」

と、友人に声をかけ、彼らの横を通って出口へと歩きだしたのだった。


すると、

「おいおいおいおいっ!ふざけんじゃねーぞ」

と再び逆ギレしつつ僕たちの前に立ちはだかる。



「だから何ですか?」

僕のトーンもあがってきた。


「んだと~何がなんですかだ!」



『また逆ギレかよ』


そう、逆ギレばかりで全く前に話がすすまない。まさに逆切れのオンパレード。



「そう!だから何ですかと聞いているんですよ。」
とキレ気味の僕。



「お前らが俺らにガン飛ばしてきたんだろうが~」

と、赤いジャンパーの奴が初めて答えた。


しかし

まったくの意味不明な答え。



「はあああ?

なんで俺らが知らんあんた達にガン飛ばさなきゃいけないわけ?」

と僕は呆れた口調で返す。


この言葉に

「何?その反抗的な言葉。やるの?やるの?やりたいんなら外で出ろや」

赤いジャンパーの奴がなぜか挑発。


「なんでそうなるわけ?じゃあどこでガン飛ばしたか言ってみろよ」

僕も周りに構わず声のトーンが高くなった。


しかし、さすが東京。

周りの人はちらりとこちらを見つつも完璧無視。

誰もが素通りだった。


「そんなのはどうでもいいんだよ。やるのか?

やるなら俺らはいつでもやってやるよ。なああ?なああ?」


変に興奮気味の赤いジャンパーの奴。



そしてもう1人のメガネをかけた奴はというと・・・、


奴の横にあったアンケートを書くためのテーブルに何か書いている。


『何を書いているんだろう』

と僕がテーブルに目線を移すと、、、


Dead  Dead  Dead  Dead  Dead・・・・・


【Dead】という英単語を書き続けていた。


なぜ?


たぶん今思うと僕たちに対しての威嚇のつもりだったんだろうと思う。


しかし僕は思った。


『Deadじゃなくて


Deathかmurderだろう』

と。


【Dead】という英単語は、死んでいる・死んだという意味の形容詞。


ここで威嚇したいのではあれば、【死】を意味する【Death】の名詞か、【殺す】を意味する動詞の【murder】と書くのがホントは正解。


だから、メガネの奴がテーブルの上に書いている、【Dead】という単語は【死んだ】という意味となる。


となると、彼が今テーブルに書いている

Dead  Dead  Dead  Dead  Dead という単語を直訳すると・・・

死んだ 死んだ 死んだ 死んだ 死んだ

となる。



なんだか、とっても


かっこ悪い。


えっ?誰が死んだの?と聞きたくなる。



『あ~あ。こいつ間違ってるよ』

と僕は思いつつも、この状況化ではそんなツッコミはできはしない。


そんな事をしたら、またこいつらは逆ギレをおこすだけ。

それは火に油を注ぐようなものだ。


そして友人はというと、

完璧にビビッて声もだせない状況。


それに僕自身も、東京に来てから水と空気が悪いのかすこぶる体がだるく、体調も良くないのでケンカだけは避けたい。


『あーあ、どうしよう。ケンカはしたくないし、だからと言ってこいつら見逃してはくれないだろうし・・・・。

はあああせっかく今日はいい日だったのにな~』

僕は心底、自分の運の悪さを悔やんだ。



しかしそんな回想をしているときですら奴らは


「おいこら無視すんじゃねーよ」

とか

「ふざけんじゃねーよ」

とか

「殺されたい?」

などと吠えまくっている。


・・・・・

・・・・・・・・・・・


『よしッ!決めた!』


僕は覚悟を決めた。


「よし!じゃあわかった!やってやるよ。俺について来い!」



姉さん、crisis 危機です





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