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第57話:からまれた時の対処法

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『よしッ!決めた!』


僕は覚悟を決めた。


「よし!じゃあわかった!やってやるよ。俺について来い!」


僕はかっこ良く絡んできたやつらにこう言い放ってやったんだ。


すると、

「おう!上等じゃねーか。やってやるよ。やってやる。いこうぜ」

とやる気満々。


僕と友人は前を歩き、やつら2人は僕たちの後ろにつき歩く。


「おいおい、何言っちゃってるんだよ!」

と、友人が小声で僕に言ってきた。


「大丈夫だって!俺に名案があるから!任せて」


「本当に大丈夫かよ~」

友人はとても心配そうな顔をしている。


「俺に任せろって!」

となぜか自信満々の僕。



そして僕のすぐ後ろには、金魚のフンのようにピッタリとくっ付きながら歩くヤンキーの2人。


やつらは、【ケンカ上等】ってな感じで手の指の関節を鳴らしまくっており、

「こいつらのどっちから血祭りにあげちゃおうか」

「こっちの小さいのからやっちゃおうぜ」

「おうおうそうしよう。そうしようぜ!」

と、なんともわざとらしい会話をする始末。


これを聞いた友人は、

「後ろの奴らあんな事、言ってるよう。タケオ~本当に大丈夫なのかよ」

とすっかりビビりまくり。



僕はそんな友人に歩きながら彼の耳元でささやいた。


「大丈夫!大丈夫!俺に名案がある。

俺が後ろの2人のタイミングを見計らって合図するから、

そのときは俺と一緒にダッシュしてくれる?」

「えっどうするわけ?」


「いいから。いいから。」


僕は信じていた。

『優越感を持っているこいつらには必ずスキができる』
と。


そして僕は、ピッタリと後ろをくっ付いて歩くやつらの動きに注視したのだった。


やつらは相変わらず首を横にふり、首を鳴らしたり、ケンカの前の準備運動の如く体を揺らしている。


『お前は、着信音をバイブにした携帯か!』
という感じ


そしてその時はやってきた。


屋内遊園地にあるジェットコースターに乗っていた乗客が大声を上げる。

「きゃあああああ」

すると後ろの2人がそっちの方向に一瞬目をやった。

『今だ!』

僕は友人に目で合図。


そして次の瞬間、


「ダッシュッ!!!!」


猛烈な勢いで僕達は走り出した。


「あっ!?おっおい、待てこら~!」

彼らは僕たちの突然の行動に、一瞬戸惑い、後れを取った。


ダッシュ!


ダッシュ!!


ダッシュ!!!


僕たちは走った。


力いっぱいに走った。


必死に走った。


精一杯走った。



そう、12メートル先にあるインフォメーションカウンターまで


そしてそこに立っていた綺麗なお姉さんに


「かつあげです。あの2人がかつあげしてます。警察を呼んで下さい」

と、僕は大声で叫び、僕たちを追ってきたやつらを指差した。


「えええええーーー」

大声で指を指されてしまったヤンキー共はこれを見てビックリ!


そりゃあそうだろう。


周りのお客さんが

「なんだなんだ?」

と彼らに注目し、

遊園地のスタッフも何事かと集まってきたのだから。


まさに優越感たっぷりだったさっきの場面から一転。


僕の思いもしない行動によって四面楚歌となってしまったヤンキー。


この状況に2人のヤンキーはというと・・・・


・・・・


・・・・・・・・


・・・・・・・・


逃げた。



彼らは「ヤッベー」と判断したのだろう。


一目散に屋内遊園地の入場口から柵を乗り越えて走って逃げていってしまった。


それから僕たちから状況説明を聞いた背の高い男性スタッフが彼らを追う。


こうして、僕らはやつらに全く事実無根の因縁をつけられ、また、絡まれはしたけれども怪我することなく危機を脱することができたのだった。


これを読んで僕のとった行動に

『かっこ悪いと』

思った人がいるかもしれない。



そう、この行動は確かにかっこ悪い。


しかし、現実としてこの状況下、マンガやアニメのように殴り合って勝つという選択肢ははっきり言ってありはしない。


なぜなら、自分1人だけならまだしも、友人がいる・家族がいる・親しい人が隣りにいる場合、自分1人だけで大切な人を守りきるという事はあり得ないからだ。


最悪、ナイフで刺されて死に至る可能性だって否定できない。


今回のケースの場合、ケンカで勝ってやろうという自分勝手な考えほど、一番大切で身近な人を傷つけてしまう馬鹿げた選択。



僕はこの事件を機に格闘技を始め、それから10年近くの間、格闘技を極める為、いくつかの格闘技に従事することになっていくのであるが

今の自分があの時の状況におかれたとしても、僕はあのときと同じ行動を取るだろう。



格闘技の技を使うのは本当に本当の最後の手段。



まず
自分だけでは負えない事柄・事件と感じたら、頭を使ってなんとしてもみんなが無事に助かるであろう最善の選択肢を模索するべきなんだ。



まず一番大切な事は【逃げる事】。


これが大前提。


格闘技の経験のない素人・女性なら、なおさらである。


そして次に、近くにいる人達の中から1人をターゲットにし、その人に、そして周りが注目するよう大声で助けを求め、警察への通報の指示をする。


これが第二。


もし周りに人がいなかった場合はというと・・・



あなたは何と叫べば、人が集まってくるのかご存知だろうか。




それは、「助けて!」という言葉ではない。



「助けて!」という言葉ほど空しいものはない。



人は、『助けて~』という言葉を聞けば聞くほど、自分の身に危険が迫ると感じ、関わりを持たないように無関心を装う。


様々な事件を見てもそうだ。


「深夜に『助けて~』っていう声がしたんですよ~」

と、近所のおばさん達が顔にモザイクをかけられ、証言しているニュースなどをよく目にする。


しかしこれら証言者の共通項は

「助けて~」という言葉を聞いているにも関わらず、

外に出て確かめてみたり、警察を呼ぶ事を一切しないという点だ。


まさしくこれが今の日本の現実。


それでは、なんと言えば人は集まってくるのだろう。


それは簡単。


『火事だ~』

と、ひと言叫ぶ。


そうただこれだけの事。


けれども、これは魔法の言葉。


あなたも火事という言葉を聞き、野次馬の如く火事の現場に走って見に行った経験はないだろうか。

ある人は、寝巻きのまま。

ある人は、カメラやビデオ片手に。

ある人は、子どもを連れて。

それが深夜であろうとも。


これが、今の日本の現実。


だから、もしあなたに身の危険が迫り、逃げる事が不可能で、かつ周りに人がいない、携帯電話も使えない状況になってしまったのなら、


「火事だ~!」


「火事だぞ~!!」


と、この魔法の言葉を大声で叫んでみるといい。



「助けて!」という言葉よりは効果はあるはずだから。




でもなぜ、

「助けて!」という言葉が、【全く空しい言葉だ】という事を僕は知っているのか?


それは


僕自身がすでに経験しているから・・・


そうあれは小学5年生のときだった。



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