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第66話:カウントダウン

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「えっ!?」

僕はその言葉にすぐに反応した。

「いやーねー。このキャンプ、女性ばっかりで男手が足りないんだよ。だから寮生に頼もうと思ったんだ。

それにそう言えば、ここの榎本も以前、ボランティア活動で彼女をゲットしたんだったっけ。

しかも今回参加する女の子みんなかわいいんだよ。

あ~あ、タケオおしかったな~。まあいいさっ!

お前が言うように佐竹や田端、白に頼んでみるから」


「あっ!ちょっちょっち待ってください!」


「ん??」


「そう言えば僕・・・・・

よく考えたら


時間ありました~。あははは


だから僕やります!」


と、おいしい話にあっさりと堕ちてしまった僕。

男とはまことに単純なものだ。



「おう!そうかそうか。やってくれるか。さすがタケオ。

じゃあとりあえず説明会だけでもいいから参加してみてくれ。

明日、御茶ノ水の方のZANDの会館で説明会があるから」


「わかりました。いってきます!」

僕は木田さんとあつい握手を交わした。

これぞまさに木田さんおいしい話と僕の不純な動機が一致した瞬間だ。


『これで、あのGMDから脱却できるぞ。

ボランティアどうでもいい。狙うは、女性達との出会いなり!』


僕はこんな不順な動機でボランティアに参加することに。


それから次の日。


僕は木田さんに言われたとおり、夕方、御茶ノ水にあるウェルネス(健康科学)教室設備の揃っているZAND会館に行ってみた。

そして遂に指定された教室に足を踏み入れる!





『ああ、ここに出会いがあるんだな!

でもどうやってしゃべればいいんだろう。最近女性とあんまりしゃべってないし・・・

あっそうだ!ちょっと時間に遅れちゃって入るから、みんなの注目を浴びるだろうし、そしたら今何してるんですか?と女性に話しかけちゃおうっと!』


僕はこんな期待と不安で心臓はもうバクバク。


緊張した面持ちでドアノブを握り締めた。


そして、


ガチャ、


僕は教室のドアを開けた。


「こんばんはー!遅れました~」

僕は第一声を上げる。



しかし、次の瞬間、信じられない光景が・・・・。



僕は教室の隅から隅まで視線を通す。


『あれ?この状況、


まさか・・・やられた?』



そう僕の視線の先には・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・

誰もいなかった。


「えっ!なんで?今日やるんじゃないの?」


僕は自分の時計で時間を確かめる。


しかし、とっくに木田さんの指定した時間を過ぎている。


「あっ!そうかそうか。俺が一番乗りか。

まあ、気合十分てな感じでこれならみんなの印象もいいだろう」

と勝手気ままに考え、これから来るだろう女性たちを僕は待っていた。


だが、

10分


20分


30分たっても誰も現れない。


教室に取り残されたかのように僕1人だけ。


「おかしいな~」

僕がやっと異変に気付きだしたそのとき、

PHSがなった。


『あれっ木田さんからだ」

ピッ

「もしもし木田さんですか?

おかしいですよ。今日あるっていってた説明会が・・・・

えっ?


来週に変更になった?

えっ?


しかも場所は・・・・高田馬場。。

ということは、学舎の下ですか??

そうだよって・・・・・

ええ、まじっすか~

わかりました。それじゃあ」

ピッ


そう、木田さんの電話は、急遽、説明会は来週に変更となり、場所は山手学舎の下にある教室になったとのいう連絡だった。


僕のやる気は、


ガーーン


落ちた。

これこそ明日のジョーの感覚だ。


丹下段平がリンクサイドから声を上げる。



「立つんだ!立つんだジョー」


僕の心もこうささやく。



「立つんだ!立つんだタケオ!来週に持ち込まれただけじゃないか」
と。



『そうだ!そうだった!ただ今日が来週になっただけじゃないか?』



僕は単純にそして希望を来週に託しながら、今日は潔く帰ることに・・・。




しかし、そんな僕の単純な思いとは裏腹に、のちの僕の大学生活を徹底的に決定付けさせた人物に来週会おうとは、夢にも思わなかった。



人生とはなんたる皮肉なものなんだろう。



そうすでにあの大事件へのカウントダウンがゆっくりと、だがしかし確実に始まっていたのだ。





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