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第69話:イメトレの落とし穴

シェアブログ403に投稿


「これからどうしようっか?」


「じゃあ近くの居酒屋にいく??」


「おう、そうしよう」



夏キャンの説明会は無事に終わり、みんなで親睦会を兼ねて、居酒屋にいくことになった。

親睦?



僕にとってそんなあまっちょるいもんじゃない。


これは僕にとっての大きなチャンスなんだ。


振り返ってみれば、あの六本木事件。


あれからどれくらいたっただろう。



あのとき、僕のガラスのハートは、ことごとく粉末のように砕け散った。



僕の不意を付かれたこともあり・・・

プファーっと鼻からたばこの煙を出す女性からは門前払い・・・



とても苦くしょっぱく、全く甘みの無い経験だ。




しかし、今回は違う!




彼女がほしい!



それだけをこの一週間、その一点のみに集中してきた。



『今日こそ、彼女をゲットだ!
僕は前回と違い、パワーアップしているんだ!





今日の居酒屋での飲み会は、ただの親睦の会なのに


僕は


メラメラと



燃えていた。



心が燃え、



そして目が燃えていた。




『さあ、やるぞー』



そんなやる気満々の僕の横には、髪が長く、笑顔のかわいい女性が座った。


『きれいな人だな~。これは幸先のよいスタートじゃないの?これ!



すぐに僕は、ホの字になる。


そしてターゲットを確認・・・ロックオン。



「カンパイ~!!」


居酒屋中に乾杯の声が響く。


これは僕にとっての戦いのゴングでもあった。




しかし、数分後


僕は銅像のように固まっていた。



『何か話さなければ・・・』

と思えば思うほど、


言葉がでてこない。




しかも緊張しすぎてグラスの手が震えた。



そして勇気を出してしゃべっても、



「えーーとお名前は?」


「えーーとどこの出身?」


「えーーと仕事はなに?」


など、警察のぶっきらぼうな事情聴取的会話しかできない。



だから、話が全く進まないし、かみ合わない。




『オーマイゴッド!


あんなにあんなに


イメトレ(イメージトレーニング)をしていたのに・・・』



この今の状況は、バイトや就活の面接の場面によく似ている。



「それでは何か質問はありますか?」



面接官が面接の最後の最後にこのような質問をしてくる。



『あっ忘れてた・・えーーと、なにか質問あるかな、あるかな・・・』

と、面接者は焦る。



そして


「えっえっ」

と、戸惑い、嫌な汗をかいてしまい頭は真っ白に。



面接で、動機や自己PRははっきりと答えられたのに、最後の最後で

【あなたの会社に関心を示していますよ】的な答えが求められるこの

「何か質問はありませんか?」


の肝心な質問に答えられなかったりしてしまい、それが原因で面接に落ちちゃったりする人もいる。



『あーあ、あんなにイメトレしたのに・・・。』と。



皆さんはこんな経験ないだろうか。



これは大きな面接の落とし穴と言っても事項だろう。



これは僕にとっても同じだった。



女性と一緒に座り、名前を聞く身辺調査的なイメトレしていたのに、

肝心の女性がひきつけられる質問を僕は何一つ考えてはいなかったのだ。



これでは全く意味がないというのに。



しかもこの身辺的・調査的な質問は、

彼女を不快にさせるばかりか、


質問者の女性に対するジェントルマン的資質も問われてしまうほどのNGなものだ。




これによって状況は予想以上に悪化。




『はあ、帰りたい』

と思い始め弱気になり始める僕。




ちなみに僕の横に座った女性は、他の人と盛り上がる話から看護師と言う事がわかった。


しかも僕より3つも年上らしい。



『今の僕なんかダメだ・・・・・よね』


かなりへこんで縮こまってしまう僕。



【もし2年後の僕だったらもっといい会話ができただろうに】と現在の僕なら思う。


なんせ3ヶ月間、生死をさまよう病院生活を送っていたのだから、看護の会話は豊富、豊富。




まあそれはいいとして、この居酒屋の今の僕は



「あの・・・・」



「きゃはははは」



僕の声は小さすぎて聞こえていない模様。




「あっあの・・・」



「それでそれであははは」


僕の声は全く聞こえない模様でした。




それからというものの・・・・とほほほほ



親睦会は無事に終わった。


そして僕の勝負も終わった。



完璧なほどの完全な完敗でした。



「今日の僕の敗因はなんだったんだろう。」

僕は考え、結論的にイメトレに頼りすぎたことにあったということに。


つまり【彼女がほしい!】という欲望だけが先行し、シチュエーションと女性の心理を全く考えていなかったのだ。



イメトレに頼りすぎてその場その場の雰囲気で自由な会話ができなかった僕。



まだまだ僕には精進と経験が足りない現実を今日、僕は知らされた。



『もっと女性との会話の経験を積んで出直さなければ!!!』

と僕は思いつつ、


今の話をしている相手はというと・・・・、




「タケオ!あんた夏休みどうするのよ?」





パクさんだった。




『ああこれが今の俺の現実かよ~。


はあ現実は厳しいな~』




「あんた!なんでそんなくらい顔しているよ!」

とパクさん。





僕にとって春が来るのはいつになるのか・・・・しかし大学生活で一番の重要な季節である夏休みはすぐ近い。



夏休みどうしよう・・・なんか嫌な予感がするなーー




そしてこの予感は現実のものとなっていくことに。



今の僕の恋愛成績、0勝2敗。




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