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第70話:夏の準備は大変??

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大学生活で一番の重要な季節である夏がもう少しでやってくる。


夏とは、大学生にとって特別な意味を持つ。


ある人にとっては、暑い夏。


またある人にとっては熱い夏。


そしてある人にとっては厚い夏。


そう、そんなsummer timeがもう目の前に迫っている。


この色んな意味でアツい夏を満喫するため、大学生はこれまでとは違った奇怪な行動をとるようになる。


<その1>
夏、海に泳ぎに行くだけなのに、腹筋が割れているところ女の子に見せようとせっせと、普段行きもしないにジムに通いだす大学生。

<その2>
夏、旅行に行こうと考え、机上旅行ですでに行った気になっちゃう大学生。

<その3>
夏、彼女とデートに行くため今のうちに彼女を作ろうとそれだけに専念し活動する大学生。


僕なんかは<その3>の部類に入ってしまっている単純明快な大学生なわけで・・・。



けれども、今のところ僕には彼女ができそうな気配は全くない。


一方で他の学舎のメンバーに目を向けてみても、、、、


山手学舎のジンクスか?はたまたGMDの影響なのか?




まだ誰も彼女がいない状況、、、、、



なのだが、、、夏が近づくにつれて、僕は周りの寮生達の事がなんとなく気になってしまっていた。

【だれかが彼女をつくってしまうんじゃないんだろうか】と。

多分、学舎の他の寮生も僕と同じだったに違いない。


だからお互いに 「最近どう?」 と聞きあう。


これは秋田のなまはげの如く

「泣ぐコはいねがー」 

改め

「彼女を作った奴はいねがー」

探り合っているのだ。


みんながこのような状況なのだから、


もし寮生の中に彼女がいるとなったら、これはもう一大事。


GMDを中心にして、学舎中に号外が配られるが如くメールや人伝えに一気に広まる。


そしてすぐに


「●●さん、彼女できたんですか?」
とコバンザメのようにぴったりとくっつく後輩、


「●●!彼女できたの?どういう子?かわいい?」
と猫のように寄り添う同期、


「何歳?どこの大学?その子を通じて俺に合コン持ってきてくれ!」

と上司の如く先輩たちが事情聴取よりも深くつっこんだ質問を延々とされ、合コンを持ってくる事を強要されることに。。。


実際、この被害者が一名、あと3ヶ月後に出ることになるのだが・・・。




「あーあ、夏まで時間がないってのに誰か合コン持ってきてくれねーかな」

談話室で榎本さんが愚痴をこぼしている。


「そうっすよね~。大学見回したらカップル、カップルだらけですよ。

もう後ろからパイを投げたいくらいですよ!本当。。。。

あんなカップルのクソヤローどもめ!」

と、先日の失敗もありやけになっている僕。



すると、榎本さんがじっーーと僕を見つめた。


「なっなんですか?」
と僕。



「おっまえ~


暗い!


暗いわ。


お前その歳でもうそんなに陰気臭えのかよ。やべいぞ。」

とひと言。


「いいんですよ。女なんかもう。

彼女なんかいなくたって別に夏を満喫する事だってできるんですし・・・・。」


僕は、彼女いらない!女いらない!の持論を熱く榎本さんや他の寮生に語った。


そんなときだ。



「学舎に合コンの話がきているんだが、どうする?」


ルームメイトでめがねをかけた背の高い山田さんがそう言いながら談話室に入ってきたのは。



『え!?』

僕は突然すぎる事でリアクションが全く取れないというか動けない。




「おっマジ!なんでまた!」

と、榎本さんは興味深々に身を乗り出した。


「いや・・今日な、ここのOBの若井さんから今度の週末、寮生を自分の家に招待したいと連絡があったんだよ。

しかも、寮生は彼女がいない奴も多そうだから

知り合いのトンジョ(東京女子大学)のや他の女子大生達を連れてきてあげるとの事だったんだけど。

でも寮生全員というわけにはいかないから5名くらい集めてくれないかということだった」


「若井さんって。あの広告代理店の社長の若井さんちだろ。俺行く行く!絶対行く。」

と榎本さんが手を上げてもうアピール。


「そうか。もう、すぐの話だから、早く誰が行くかを決定して若井さんに伝えないといけないからな。

榎本決まりと・・・。」



「俺もいくからあと3人だな。他の奴どうしようかな・・・」

山田さんは、他の寮生の選考について思案中のようだった。


そんなとき、

「お前どうする?」

榎本さんが僕に聞いてきた。


「えっ僕ですか。」

僕、今の今まで

【僕は彼女いらない!】

【女いらない!】論を展開したばっかり。


「はい!是非!もちろん行きますよ。当たり前じゃないですか~」なんて・・・言えやしない。


僕は心で

『ああ、なんで俺はタイミング悪いんだ・・・俺の馬鹿、バカ、ばか』

と泣いた。


そして

「今回は・・・・パスします」

とポツリ。


しかしそんな僕でも少しだけ期待感はあった

『一緒に行こうぜ!って榎本さん、言ってくれないかな? お前もいけよ!って山田さん言ってくれないかな』

と。


しかし、榎本さんは

「そう、それは残念」

とあっさり。


そして、山田さんも

「まあタケオがそういうならしょうがないな」

とこちらもあっさり。


『はあああ、止めてくれよ。僕を止めてくれよ~。そういわずに!って言ってくれよ~。一緒にいこうって言ってくれよ。』

と心で叫んだものの、それは届かず。


「じゃあ、他の舎生をあたるか」

山田さんはスタスタと行ってしまった。


『はああ、俺ってついてない・・・・』




それから僕はと言うと・・・・


「パクさん。夏とかどうします??」

パクさんの部屋にいた。


「なチュ?
なチュやすみのこと?うーーん。別に、特にないわね。」



「はああ、そうですか~。それなら俺すぐ実家帰っちゃおうかな」
と天井を仰ぎ見る僕。


「あんた実家でどこだったっけ?」



「鹿児島ですけど・・・」


「鹿児島ってどこよ?」


「パクさん九州知ってます?九州の下の方にある県ですよ」



「へええ、私も何もないし一緒に行こうかしら」

パクさんが予想だにもしないことを口にした。


「えっ本当ですか?」


「おう、本当よ」


「それならせっかくだから青春18切符というのを使って列車で帰ります?」

僕は心が躍った。


「あんた~。それいいじゃない。」

パクさんもそんな僕を感じたのか結構乗り気だ。

僕は、どことなく嬉しくなり

「じゃあ、僕列車の時間や途中の観光スポットを調べておきますよ」
と、調べる気満々に。


「いいじゃない。よろしくね」


「わかりました~」

しかし次の瞬間、
『あっ!でも待てよ。この展開・・・前もあったような』

そう、僕は一度テコンドーの件で、パクさんにかまされている。


「本当の!本当の!本当に!一緒に鹿児島行きますよね?」

僕は、前回のパクさんのこともあったので念入りに確かめた。


「大丈夫よ~。本当よ~」


なんとなく、嘘っぽく感じたので

「絶対ですね。」

ともう一度、再度確認。


「絶対よ」

パクさんは首を縦に振り、アピール。

それを見た僕は、

「わかりました。それじゃあ色々調べておきます。また後で案をまとめてパクさんに報告しますから・・・」


「わかったわよ。それじゃあよろしくねー」


ガチャッ


僕はパクさんの部屋を出た。

『よし!』

僕は、なんだかよく分からないけど嬉しくなった。


多分、【これで独りじゃない!】と感じたんだと思う。


それ以降、僕は彼女をゲットする大学生から<その2>の机上旅行する大学生へと変わっていった。


そして数日後の事。


山田さんが突然、

「タケオ!ちょっといい」

僕を呼び止めた。

「はい!どうしました?」
僕はたずねる。


「いやーこの前の若井さんの件なんだけど、他の寮生に聞いて回ったんだが、あと1人枠だけどうしても残っているんだよ。タケオはいけないかな?」

と山田さん。



おっと~僕にもやっと運がまわってきたんだじゃないのコレ!?


僕は目を光らせたのだった・・・。



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