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第72話:仕返しの果てに残るもの。それは・・・

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僕にとってこの合コンは何も意味をなさないものとなった。



僕はそれからというもの何を言われても


「あはははは」

「あはははは」

と愛想笑い。



そして僕のイメージを【大食い】&【でかい寝屁をする臭いやつ】としやがった榎本さんと山田さんに、

それから馬鹿笑いとツッコミを入れやがった女子学生たちに

これからどうしてくれようぞ!

と仕返しを僕は考えていた。




『ここで、僕が※KYな奴を演じてこの合コンの雰囲気を壊そうか!

それとも榎本さんの歌舞伎町通いや山田さんの歯ぎしりを暴露して彼らのイメージダウンを図ろうか!』
と。


※注意書き KYという言葉はこの当時流行っていなかったものの、現代の言葉に合わせてみました。ちなみにKYとは、【空気読めない】という意味。



『いや!しかし待てよ・・。

俺のここでのイメージは、すでにKYな奴と思われているだろうし、

今KYなところを演じたところで・・・・・

女子たちもあのひと言で俺に全く興味を示さなくなったし、

今やっても

・・・・・ただの変態!?


にしかみえない。

それでは意味がないしな~。

だけど、だからと言って、榎本さん・山田さんの事を今暴露したら,

あとで2人からリンチにあいそうだしな・・・・・・うーーん。どうしよう』


僕がそんな暗い暗い事を考え込んでいると、若井さんが僕に声をかけてきた。


「そう言えば、君は何大学かね?」


「J大学です」


「おおそうかそうかJ大学かそれは素晴らしい。じゃあ●藤●作を知っているかね?」


「はああ、知ってはいますけど・・・」


「おう!そうか!そうか!実は僕は大好きでね・・それから×□○△◎※、そして×□○△◎※・・・」


若井さんは学生時代、J大学に関連の深い●藤●作に大きな影響を受けたらしく、その話をいきなりしてきた。


僕がJ大学に通っている事実が、若井さんにとって壷にはまったらしく、

若井さんは女子学生や他の寮生との会話を中断してまで、僕と【J大学&●藤●作】の事で話を始めたのだった。


勿論、他の寮生は他大学でもあるし、この会話には加われない。


そして女子大生はというと、

あまりのマニアックな話のため・・・・


引いていた。




しかし僕にとって、この偶然の出来事こそ、僕の求めていた方向性だ。


『よし!やってやった!僕を公然と馬鹿にしたからこうなるんだ!』



僕は偶然にもこの食事会主催の若井さんを味方につけた事により、

これまで榎本さん・山田さんペースだった合コン雰囲気は崩れていき、

普通の食事会の雰囲気に変わっていった。



これは僕にとって満足の行くものだった。


そんなとき、

グーーー


僕のお腹が鳴る。


『あっ!そういえば、俺、刺身とからあげを取りにきたんだっけ?

よし、これで俺の思惑にもなった感じだし、

それじゃあご飯をいっぱい食べて、今日は退散しようとしましょっか!』


僕は成し遂げるべきものを無事成し遂げる事ができたので、

色んな料理を自分のとり皿いっぱいに盛り、自分の席に戻ろうとした。



しかし、それ見た若井さんが

「おい!タケオ!お前どこいくんだ!」

僕を呼び止める。


「えっ!いえ、そろそろ自分の席に戻ってご飯を食べようかな~と・・・。」


「いいから!まだ俺の話はおわってないぞ。いいから座って聞けって!」


「えっでも僕は向こうの席ですから」


「そうか!それじゃあ・・・おい、榎本!ひとつ席をずらしてタケオを俺の横に入れてやれ」

若井さんは、他の寮生たちに僕の席を作るよう指示を出す。


『えっこれはやばい!』

僕はこう直感し、


「えっ、いいですよ、若井さん。僕は大丈夫です。自分の席で食べますから」

と、笑顔で拒否するも



「いいんだよ。こんなに話が合うの久しぶりなんだからもっと語ろうじゃないか!」

若井さんはあくまで僕を隣に座らせたいらしく、、


『マジ、やばい。これじゃあ話だけで飯が食えなくなる。なんとしても自分の席に戻らねば』



「でも・・・本当に大丈夫ですよ」

僕は必死に席に戻ろうとしたのだが


「まあまあ、ここに座って座って。まあまあ」



・・・・・・・・・・・座らされてしまった。



それからはというと、若井さんはお酒でいい感じになっていたこともあり、

延々と自分の学生時代と●藤●作との出会いから始まり、

社長になるまでの生い立ちや、

若井さんの人生論を聞く羽目に。



僕は

「そうですよねー。その通りですよね~。」

と平返事と相づちを打ちながら、皿に盛られたおいしそうな料理をあ~んと口に運ぶ。


しかしそんなときに限ってタイミング悪く

「これどう思う?」

と発言を求められてしまう。

「ハウ!」

僕は、どんなときでも発言を求められると黙ってはいられない性格なので、口に運んだ食べ物も一旦、皿においてしゃべりまくってしまう。


しかしそのせいでちょびちょびとしか料理を口にする事ができない。


なんだこの悪循環!


結果、僕はなんだか食べてるのか、食べてないのかよくわからなくなってしまった。



しかも、僕と若井さんの間に二人の世界が完全にできてあがってしまったため、

他の人たちと見えない分離壁の境界線ができてしまい、

いつの間にか向こうの世界は、普通の食事会からさっきよりも男女の良い雰囲気に。


『あっいつの間に!』


これは、野球で言えば、あと一球で勝利投手になるはずだったのに

最後の最後で逆転満塁ホームランを打たれたショックに近い。



なんでいつも僕はこんなオチばっかりなんだろう・・・・shock!ショック!


僕の目論見は完璧に裏目に出てしまい、そして僕の思惑敗れたり・・・・という事になってしまった。




ちなみに榎本さんは、この食事会で、結果的には三日天下ではあったものの、

とりあえずは彼女ができた。


「彼女ゲットだぜ!」






結局、僕が、榎本さんのお膳立てをしてしまったようです・・・・・・・はああ




姉さん・・・・本当、人生ってうまく行かないモンですね。



現在の僕の恋愛成績0勝3敗。




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