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第76話:偽りの笑いからホントの笑いへ

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「相川さん!

相川さんってなんでマンガを読むときだけその帽子を被るんですか?」


僕は相川さんに率直に聞いてみた。


すると相川さんからは、こんな答えが、、、


「えっ?なんで被るかって?

それはなんとなく頭が寂しいからね」



「え?頭が寂しい!?」

と、相川さんの答えを復唱する僕。



「そう、なんかさー、こう被っていないと落ち着かないというかね・・・」


「へええ~」


僕はこの相川さんの答えに、一瞬にして以下のような構図を思い描いた。


頭が寂しい??

ということは、頭が寒い。


頭が寒い??ということは、髪がうすくなってきた。


薄くなってきたから、帽子を被る。


帽子を被らないと頭が寂しい。


つまり、これを公式とすると

頭が寂しい=頭が寒い・・・①

頭が寒い=毛が薄い・・・②

毛が薄い=帽子を被る・・・③

となり、これを一つの公式にまとめてみると

頭が寂しい=帽子を被る=【毛が薄い】

故に

頭が寂しい= 【毛が薄い】


『毛が薄いって事???そんな・・・』


僕は、この公式から得られた答えから


「えっ?相川さんってそんな髪薄くないですよ。」

と相川さんの髪をフォロー。


しかし、

「はあ?違う違う。髪の毛が薄くなってきたからって帽子をかぶっているんじゃないの!」



「え~違うんですか~。それじゃあなんで?」


僕の公式は間違っていたようで、、、、


「なんでって!別にいいじゃん!」

相川さんはそう言うとパッと背筋をピーンと伸ばし強調。



「いや、別にいいんですけどね・・・」

僕は答える。


「僕は、ただ被りたいだけなんだよっっ!!!」

と、相川さんは被っていた帽子をわしづかみして訴えた。



僕はその相川さんの奇妙な態度に・・・・


「アハハハハハハハハハ」

思わず爆笑。



相川さんも僕につられて

「アハハハハハハハハハ」

爆笑。


それからお互いに目が合い、

「アハハハハハハハハハ、アハハハハハハハハハ」

と大爆笑。


何が面白いかわからないけど、笑いがこみ上げてくる。


アハハハハハハハハハ

アハハハハハハハハハ


腹の底から笑っていた僕。



笑いすぎて涙が出てきた。


そんなとき僕はふと


『そういえば・・・・こんなに笑ったの、どれぐらいぶりだろう』


と思った。


そう、思い返してみれば、


ナンパや合コンでの失敗で愛想笑い。



学舎旅行では、死ぬかと思って顔が引きつっていた笑い。


他にはケンカに巻き込まれたり、テコンドーで足をおもっいきりひっぱられ絶叫したり・・・・・。

どっちかというと泣きたくなるような辛い事ばかりだった。




だから、こんな素直に心から笑えたのはほんとに久しぶり。



「はあ~あ。腹イテー。」


僕は笑いでお腹が痛くなり、お腹を抑えていた。


けれども


『あれ??、なんだか体が軽い』


僕は、そう感じた。


これまでのもやもや~としていた嫌な気持ちが、いつの間にか、すっ飛んで体全体が軽くなっている自分に気がついたのだ。



それから笑いもひと段落して・・・


「そう言えば、相川さんっていつもここにいますよね」


「別にずっとここにいるわけじゃないんだけどぜ。授業もでてるしさ!

でもなんかタイミングよく、いつもタケオに会っちゃうんだよな~。それも夕方マンガを読み出すときに」


「そうなんすよ!いつも俺が帰ってくるときに、相川さんが談話室にいるんですよ。

相川さんが僕のスパイをしてるじゃないかってほどに」



「いやいや、違うから。俺そんな暇じゃないし・・・あはは」


相川さんは笑いながら否定。



「でもなんか相川さんって・・・・・

学舎のヌシって感じですよね」




「ヌシ??



あー、言われればそうかも。


いつも夕方、談話室にいるの俺だけだし。


でも俺だけ学舎にいると、取り残されたって感じがめちゃくちゃするんだけどね。・・・・・アハハハハハ」



また、お互いに自然と笑いがこみ上げてくる。



「でも、帰ってきた方としては、談話室に誰かいるっていうのは嬉しいですよ。

相川さんって癒し系ですし」

と僕。



「えっ!おれ?


俺が癒し系??」


相川さんが自分を指差した。




「はい。そうですよ。


ヌシっていうのは


ただそこにいるだけでいいんですから」



「なんだよそれ。お前、ほめてないだろ」

相川さんが僕にツッコム。



「いやいやそんな事ないですよ」


「いや!絶対ばかにしてるよ」


「いやそんな事ないですって・・・アハハハハハ」




なんとも僕と相川さんの話は取り留めのない話である。



けれども、そんな話でも自然と笑いがこみ上げて来て

学舎中に僕と相川さんの笑い声が響き渡っていた。



それからいうもの僕が帰宅すると、

談話室にはいるのは相川さん、という風な感じとなっていった。



僕はこれを機会に、相川さんと長い時間、雑談するように・・・。



僕は、相川さんに僕の心の内のすべてを明かす事はまだできなかったものの、

パクさんのドタキャンの話から始まり、

学舎全般の話、テレビを一緒に見ながら社会情勢について議論してみたり、

他には恋愛話、大学での授業の話や、経済、政治、マンガの内容に至るまで、

ありとあらゆる話題を相川さんと話しするようになっていったのである。



そんなある日。



「・・・・・というらしいんだよね。」


「ふーん。そうなんですか~」


今日も僕と相川さんはいつものように話に花を咲かせていた。


すると突然、相川さんが

「あっ!ちなみに、お前は夏休みどうするの?」

と僕に質問する。


「えっ?俺ですか?

そうですねー。パクさんの事もあったし、

どうしよかなーって考えてる最中っすね」



「そうか~。

あっそうだ!

だったら、車の免許なんか取っちゃえばいいじゃん」




「へっ?車の免許ですか。

うーーん、そう言われればそうですけど、


東京じゃあ、車乗る機会にないですからねー」


あんまり乗る気のしない僕。


しかし、


「俺、3年だけど今年の秋から就活始まるし、

時間ないから、4年生の夏くらいにとっちゃう予定だけど、


免許は取れるときに取っちゃったほうがいい。

しかも免許持っていたら、

レンタカー借りて、彼女連れて遠出のデートだってできるんだぜ」


と相川さん。



この
相川さんの的を得た発言をきいて僕は、



「おおおお!そうか!その手があったんだ!」



と、僕の目は開かれ、大いに納得。




「じゃあ、僕免許取りますよ。ちなみに免許ってどれくらいかかるんですかね」



「だいたい25万くらいじゃない?」



「ええ?そんなにかかるんですか?」



「どこもそうだよ。合宿免許とかなら安いって聞くけどね」




「そっかー。じゃあ、夏休みみっちりバイトしなくちゃな!

よし!バイト見つけようっと」






姉さん・・・・僕の夏休みの計画が定まってきたみたいです。




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