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第92話:これぞ!ニュータイプ

「へい!らっしゃい! 今日もいいネタ入ってるよ~」

 
「今、旬のコハダなんかどうだい?」
 

「大将、箱ごと買っていってよ~
 
頼むよ~。  おっいいの?  毎度あり~!」

 
安さんは通り行くお客さんにこんなセールストークを展開。

 
『おお、さすがだな~。この会話ってのが市場って感じがするんだよな~』

と、市場の雰囲気を肌で体感する僕。
 

時計の針は7時を指し、市場のにぎわいは頂点に達していた。
 

けれども僕はというと、初日にも関わらず濃いすぎるほどの体験をしてしまったので、

すでに6時ごろが僕の体のピークだった。


だから僕の体は、休息を欲していた。


今の僕なら目の前にベッドがあったら、一瞬で寝れる!と自信持って言える。


ちなみに、ドラえもんに登場する【のび太君】は3秒で寝るというワールドレコードを持っているらしい。


今の僕なら、1秒で寝れるから、のび太君の世界記録を塗り替える事だって可能なのだ。
 

けれども、そんな時に限って店は忙しい。
 

僕がストックしておいた氷袋は真さんの言っていた通りすべて完売。


僕は3分おきに氷袋作り、氷袋を作っては真さんに渡し、作っては渡しという仕事に従事していた。


しかし、僕の体はもうすでに臨界点を突破していたため制御不能に陥っていた。


なので、袋を作らないちょっとの間でもすぐ目が勝手に閉じていく。


そしてそのまま僕は


夢の世界へと旅立った。


そう僕は、立って寝る事を本能的に覚えてしまったらしい。


人間、究極まで行くと何でもできるとはよく言ったものだが、

立って寝たのはこれが人生の中で初めての経験。


よく、色んな自己紹介の中で、

「私の特技は、どこでも寝れる事です。立っていても寝れます」

と、いう人たちがいたりするもんだが、たぶんこの人たちは、


今の僕のように極限の状態を体験し、そして突破した

ガンダムで言う【ニュータイプ】の人間なんだと思う。


これはゲームでいうなればレベルアップだ!


タケオは【立って寝る】を覚えた!トゥルルルッルルー!


と感じだろうか。



僕は、ひたすら氷袋を作っていた。


そんな時、


「おい!タケオ!氷袋」


真さんの声が遠く方から聞こえてくる。


僕はその言葉に、猛ダッシュで氷袋を作るのだが、

なぜか真さんの姿が見えない。


「あれ?あれ?氷袋作ったのに真さんいないじゃん」

僕はそう言いながら、真さんの姿を探す。


すると、また

「おい!おい!氷袋!」

と、真さんの声がどんどん大きくなり、


しまいには耳元で


「タケオ!」

と聞こえた。


ハッ!


僕はビックリして目を開け、


「はい!氷袋です!」

と、何もないのに手を差し出す。



すると真さん、


「おい!なに、寝ぼけてるんだ。

袋もってないぞ!」


「あっ!ホントだ。すいません。」


僕は急いで氷袋を作る。


『ああ、さっきのは夢だったんだ・・』


僕は、夢でも氷袋を作り、現実でも氷袋を作っていると、

どれが現実でどれが夢かわからなくなってしまっていた。


それをみて、

「タケオ!大丈夫か~。

お前立って寝てたみたいだぞ。体もグルグルまわってたし・・・。」



おお!これぞまさに元祖チューチュートレイン!



 
人間は仕事の夢を見ると、疲れが倍増するもので、


僕も


ぐううーー


と、お腹の虫が鳴いたのだった。
 


「はあ、お腹がすいて力がでない。」


僕はお腹を抑えた。


これはまさにドラゴンボールの孫悟空の心境に近い。
 


「おらあ~、メシ食ってねーから、お腹がへって力がでないや~」








fimg_1206162986.png










そんなときだった。


くんくんくん
 


どこからともなくいい匂いが漂ってきた・・・。


「おおお!メシのニオイだ!!!」






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