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第94話:「行きはよいよい、帰りはこわい~・・・」の前兆

「行きはよいよい、帰りはこわい~・・・」

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

「おう!今日はもう帰っていいぞ!」
 
真さんがこう僕に声をかけた。
 

現在の時刻、、、


11時30分
 

「えっいいんですか?」
 


「まあ~ちょっと早いけど、今日は初日だし、

ターレーに引かれたのにタケオは頑張ってくれたしな!」

と真さん。


「あはははは~」


僕はなんとも複雑な気持ち。



「それじゃあ着替えて、奥にいる社長からバイト代もらってかえんなよ」
 

「はい!」

 
僕はそう返事すると、クサい割ぽう着と、

この臭さは犯罪ものだとしか思えないスーパーサイヤ人級にクサい長靴を脱ぎ捨て、自分の服に着替えたのだった。
 

「いや~それにしてこれくさかったな~。

でも、また明日着ると思うとブルーだわ~。マジこれ・・・」


しかしこの時の僕は、まだ気づいていなかったんだ。
 

そう、自分もスーパーサイヤ人になっていた事を・・・。

 
「それじゃあ失礼します。」
 

僕は社長さんからバイト代をもらい、帰ろうとすると、、、


「ちょっと待ちな!」


「え?」


「タケオっ!魚好きか?」
 

突然、真さんが質問してきた。


「えっ魚ですか?

そうですね~。

煮魚は家族一、骨しか残らないほどに綺麗に食べ尽くしますね。

それくらい好きって感じですかね~」


そう僕が答えると、


「あはははは! そうか、そうか! それならこれ持っていきな!」
 

真さんはそう言うと大きなビニール袋を僕に手渡す。
 

僕はその中身を見てみると
 
イワシとサザエが入っていた。

それもちょっと見ただけでは数え切れないほどに。
 
 
「えっ!いいんですか、これ?

しかもこんないっぱい。」
 

「いいんだよ。タケオは寮だろ?

木田から色々きいてるし・・・生活厳しいんだろ!

それから魚が痛まないように氷袋と水を入れて置いたから」
 

うおおおお~~なんと優しい真さん!


僕はそんな真さんの優しさに

「うわあああ~ホントですか~。

いや~マジで嬉しいッス!」

と感動。


そして木田さんも僕や寮の事を真剣に考えてくれているんだと思うと

感動せずにはおれない僕だった。


『木田さんもたまには良いことするな~』
 
僕がそんな感動に浸っていると、、、

真さんはこう続けた。
 
「タケオっ!」
 

「ハイ!」
 

「木田から聞いたけど、野菜炒めばっかり食べちゃだめだぞ!」
 
・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

『うえええ~!そこまでしゃべってるんかい!』
 

僕の木田さんへの感動は即半減。
 

まあ、ともあれ僕は魚屋を後にし、バイト代と大量の魚介類を持って、朝止めた自転車の場所へ。
 
そして前かごに魚介類の入ったビニール袋を置き、家路へと急いだのだった。
 

そう、あの銀座の町を通る事も忘れて・・・・。


「行きはよいよい、帰りはこわい~。こわいながらも、とおりゃんせ、とおりゃんせ~」







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