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遂に明かされる『学生時代と私』【田端幸平編】(若者の主張)

遂にあのオ・サールいやラ・サール出身、そして東大生の田端幸平編の登場です。


謎めいたところの多いキャラクターですが、ある意味、めちゃくちゃ面白い大阪人です。

僕は彼を尊敬しているし、彼の鋭さと冷静さにはいつも助けられていました。特にあの戦いのときは・・・。


それではどうぞ存分に田端ワールドをお楽しみください。

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大学は現在、継続中なので高校時代を振り返ってみる。

私は鹿児島市にあるラ・サッール高校に進学し寮、下宿生活をすることになったが、主だったものとしては桜島の火山と台風が有るくらいで、むしろ無いものの方が多かった気がする。

学校にクーラーはなく夏は寝汗に苦しんだ。テレビ、ゲーム等は禁止されており皆、漫画に精を出した。

近くに繁華街はなく、路面電車で一時間ほどかかるため平日は誰も行かない、いや行けない。

学校から見える桜島から煙が噴いてる光景には確かに感動した。

季節風にのってやってくる火山灰が私のCDラジカセを亡き者にしてくれはしたが・・・。

そんなわけで部活動をする者は結構多かった。

私は器械体操に興味があったが部員も設備もほぼ無かったので、寮の同部屋の人間に誘われ山岳部に入部。

「自然も好きだし」程度で入ったが、自然は想像以上に厳しかった。

元々体力もなかったが、合宿では食糧やテントなどが入った20kg程のリュックを背負って歩く、休む、たまにこける、の三行程をひたすら繰り返す。

合宿中はほとんど着替えず、頭が痒くなってきて体が臭みを増す。

不思議なことに痒みはしばらくしたら消える。

単に慣れてくるだけだろうが・・・。

合宿の終盤にもなってくると疲労と空腹でもう目的地のことしか考えられない。

あと何kmだろうか、とかあと何時間耐えればいい、とか。

そのうち何で山岳部に入ったんだっけ、とかまで考えるようになる。

無論、良かったところも多く山頂からの景色、それによる達成感は何物にも代え難い。

また、山で協力できなければ死を意味するので協調性はいやでも身についた。

ただ、普段の練習は走ることと筋トレのみなのでそれは非常に味気なかった。
山岳部の人気が無い要因の一つだろう。

話は一年生時の寮に移る。

私が入った寮は松風寮といい校内にある。

寮は全員6人部屋で2段ベッドが三つ、個人ロッカーがあり、要するに寝室だ。

それが10部屋ほどで総勢約60人が収容されている。

朝は7時半に起床、館内放送により皆、部屋から這い出し廊下に整列。

舎監の点呼に元気良く返事し、ぞろぞろと食堂へ。私は食った後、二度寝するのが常で8時25分に慌てて教室のある隣の建物に走っていく日々を送っていた。

授業を終えて部活のランニングを終える頃には夕飯時、再び食堂へ。

暫しの休息の後、午後8時~23時30分まで自習室たる勉強部屋で義務自習を課せられる。

その間舎監が見廻り、漫画を読む者は容赦なく没収された。

24時強制的にブレーカーダウン。

寝室から灯が消える。

大抵の寮生はあきらめてブレイクダウンするのだが、夜に活性化される者もいる。

外で発見された場合、全員の存在を確認するため夜中に点呼、全員が廊下に立たされる。

真面目な人間からすれば迷惑な話だが、2ヶ月に1度くらいあった。

怪しい者は翌日、礼拝堂にて校長と面談をする(学校は一応カトリックだったので金曜の放課後にはミサがあった)。

私も点呼時、トイレにいたため面談をしたが、辻褄の合わぬ者は長時間の詰問を余儀なくされたらしい。

洗濯は寮のおばちゃんがしてくれ、食事は三度出る。

大金は寮の事務室が預かり、銀行の役割を果たした。

そんなわけで生活する上では校外に出る必要は全くなく、一年間校外に全く出ず社会復帰に苦戦した者もいるくらいだ。

しかし、一年間で団体生活は終わり皆、個室の寮か下宿へと巣立っていく。

長々と書いてしまったが、このような生活を通して一つわかったことは、環境の価値は出たあとに実感できる、ということである。

私も入寮当初はまるで監獄だ、とも思ったし実際途中で寮を出てしまった者もいた。

団体生活、管理生活でできないことも多々あっただろうが、出た後にはそれと同じだけ得たものを実感することができた。

健康の有り難味を病気になったときに初めて実感するのに少し似ているのかもしれない。

その意味では今、住む学舎の価値を今全て語ることはできないだろう。

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